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きっかけ

我が家の子供たちは、全員が保育所にお世話になっています。
長男は3歳から
優斗は1歳から
長女と次女は0歳からです。
稀に古い世代の方々が、『そんな小さな時分から預けて可哀そうだ』と言いますが、可哀そうだというのはその人の主観であって、本人たちにすれば保育所での生活も日常の一部であり、両親からだけではなく、保育士の方々からの愛情も受けて良い期間を過ごせたのではないのかなと思っています。
ただ、これも私の主観ですが・・・(苦笑)。

スポーツをしていると、何かのきっかけで飛躍的にプレーが変わったという経験をした方は多いと思います。

4歳になった優斗からは、育成年代でよく言われていた
【止める】 
【蹴る】 

【運ぶ】
の3大要素がどんどん伸びてきているのを感じていました。
しかし、
【奪う】
に関しては別で、その他大勢の4歳児と同様に恐怖心(?)からか、強くボールを奪いに来ることが出来ていませんでした(今となっては考えられませんが)。

サッカーは、決められた時間の中でターンオーバーを繰り返し、
相手にゴールを奪われず
相手のボールをいかに早く奪い
相手にボールを奪われないようにしながら
相手のゴールをどのようにして奪うのか?
というスポーツです。

その当時も奪えない選手は良い選手ではないと考えていた私は、
遊びで1対1をする度に「もっとボールを取りにこなアカンわ」と声をかけ、なるべく奪う事の成功体験をさせるようにしていたのですが、それが一向に改善される様子はありませんでしたので、その時の私は、優斗はせっかく持って生まれた物があるのに、このままだとサッカーで良い思いは出来ないんだろうなと思っていました。

ところが、

ある日突然それが改善されたのです。

とてもセンセーショナルな出来事だったので、今でもはっきりと覚えています。

その日も仕事から帰宅してすぐに家の前で優斗とボールを蹴り始め、ごく自然にいつもの流れで1対1になりました。
するとパス交換をしてオフェンス側の私がボールを持った瞬間に懐深くまで強くボールを奪いに来たんです(驚きました)。
そして準備をしていなかった私は4歳児にあっさりボールを奪われてしまいました。
その日は、いつもより長めに1対1をしましたが、強くボールを奪うという基準は変わることなく継続されたんです。

あまりの変化に何が起こったのかよく理解が出来なかった私は、その日の夜、一緒に風呂に入りながら、「昨日まではボールを取りにこれなかったのに、今日はどうしてボールを取りにこれるようになったの?」と尋ねました。

すると、彼は得意気にこう言ったんです。


「あのな、保育所の○○先生とサッカーして、その時に○○先生がもっと強くボールを取りにきてもいいんだよって言うたから取れてん。」と。

えっ?それだけ???それだけであんなに変わるの????と思いましたよホントに(苦笑)

サッカー経験のない先生の何気のない一言でスイッチが入り、サッカー経験のない先生が相手だったからボールを奪うという事の成功体験がリアルだったんだと思います。
経験者の私が与えていた成功体験は、どこかわざとらしくリアルでは無かったのではないかと今は分析しています。

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あの時、保育所の○○先生(写真右)がくれたきっかけが、その後の優斗のサッカーの道を大きく広いものにしてくれたと私は思っています。

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