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なにげなニュース:エネルギーの地産地消は妄想だろうか(自家発電とエネルギーロスの快勝)

なにげなニュース:エネルギーの地産地消は妄想だろうか(自家発電とエネルギーロスの快勝)

■なにげなニュース

○住友ゴムと関西大学、「タイヤ内発電技術」の電力安定供給に成功
2023年10月11日

住友ゴム工業は10月11日、関西大学の谷弘詞教授と共同で行なっている「タイヤ内発電技術」の技術開発において、2種類の発電デバイスを組み合わせることで、幅広い速度域で安定した電力を得ることに成功し、タイヤ内部に設置したTPMS(タイヤ空気圧監視システム)の稼働を確認したと発表した。

https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1538248.html

■マイクロダイナモ

いまから40年ほど前だろうか。小川に発電設備を設けて地域の電力を賄う研究をしていた人物がいた。少し変わり者という評判で、実際にそれが事業化されることはなかったと記憶している。

工業化の歴史をひもとくと、電力は必須であり大型電力設備を確立して、そのそばで産業を発展させるということが、今の電力を一カ所で作り送電線で送るという形態につながったときく。

ただし、送電線で電力を送るシステムではエネルギーロスが大きいと言うことはすでに40年以上前から問題視されていた。現在は改善されているが、それでも5%程度のロスがある。

参考:送配電ロス率
https://www.tepco.co.jp/corporateinfo/illustrated/electricity-supply/transmission-distribution-loss-j.html

こうしたことの解決策としては、
・小規模発電設備(マイクロダイナモ)で、送電距離を短くする
と言う発想であり、代表格としては地熱発電や最近の太陽光パネルがあるだろう。

大型の風力は窒電などは結局は送配電の問題から抜け出せなくなるので課題が多い。

■ブレークスルーの積み重ね

効率的なエネルギー利用のためのブレークスルーは少しずつ進んでいるのだろう。
今あまり話題になっていないが、花器にも注目しておいて欲しい。

○パナソニックやダイキン、欧州ガス危機で省エネ機器増強
2022年11月11日

欧州で主流のガスボイラー式暖房・給湯機は、ガスを燃焼させ水を温める仕組みでエネルギー効率が高くない。それに対して、ヒートポンプ式は電気で冷媒を圧縮して熱を生み出して温水をつくり、暖房や給湯に用いる。ガスボイラー式に比べて二酸化炭素(CO2)排出量を約65%削減できる。従来はガス価格が安かったため、効率の悪いガスボイラー式が主流だったが、ガス価格の急騰によりヒートポンプ式の需要が急増しているのだ。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC094K30Z01C22A1000000/

そして、の蓄電技術の開発も忘れではならないだろう。
下記もなにげなニュースであるが、大きなブレークスルーになる。

○出光とトヨタ、バッテリーEV用全固体電池の量産実現に向けた協業を開始
2023年10月12日

出光興産株式会社(以下、出光)とトヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)は、バッテリーEV(以下、BEV)用の有力な次世代電池である全固体電池の量産化に向けて、固体電解質の量産技術開発や生産性向上、サプライチェーン構築に両社で取り組むことを、本日意思決定し、合意しました。全固体電池の材料開発等で世界をリード*する両社が連携することで、2027~28年の全固体電池実用化(2023年6月Toyota Technical Workshopで公表済み)をより確実なものとし、その後の本格量産を目指します。

https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/39898897.html

■エネルギーの地産地消

電柱のない街並み、送電線のない山里というのは妄想なのだろうか。
エネルギーの地産地消が実現化されればいつか実現できるのではないだろうか。

漠然と夢見ていてもできないかもしれないが、確実に技術のブレークスルーは進んでいると感じる。

<閑話休題>

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