小さな会社を強くする「知的財産の戦略教室」
<知るということと明日と>
小さな会社を強くする「知的財産の戦略教室」
先日、IC協会の天田さんのご厚意で拝読する機会をいただいた。
ナレッジマネジメントを表面的にしか知らなかったことを実感する。
ISO9001:2015には「組織の知識」という要求事項があり、現在組織が保有するナレッジと本来必要なナレッジにギャップを認識することを求めている。しかし、この本が示すよな具体的なアプローチの知識がなければ、組織の知識の蓄積などは叶いようもない。
知的財産として、特許や商標などの法的な権利を中心に取り扱っているが、それだけではなく活用の仕方、特に経営戦略への組み込みを進めるためのヒントも詰まっている。
わが社には特許になるような技術はないなどと早計な判断はしてはいけない。
私の知るお客さんは、サービス提供に特別なノウハウを保持している。人に蓄積されたものでもあり形式化されていないが、どっこい、それを具体的なサービス名にして商標にしてしまう道なども考えてよいかもしれない。
商品企画に必要な「ペルソナ」の概念も取り上げている。何を自社として強みにできるかは特定の部門の要員だけが考えればよい話ではない。工場などの現場で働く人たちの知恵も必要だろう。ぜひ全社員で査読会などをして活用してほしい。