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Book Radio:ライティングを勉強する

はじめに

普段、フロントエンドエンジニアとして、webサイトの制作をしています。リモートということもあり、ここ数年、テキストでのコミュニケーションが大半を占めるようになりました。

ちょっとした雑談も、仕事の連絡も、エンジニア同士のフィードバックや質疑応答も、まずはテキストコミュニケーションというのが日常茶飯事です。テキストの良いところは、自分の集中を切らさずに良いタイミングで送れるところです。しかし、読みやすい文章に時間がかかったり、送られたものを読み飛ばしてしまったり、齟齬が生まれたりと気をつけるところも多いです。

特に自分が読み手になった時は、集中を切って脳のリソースを割く必要があります。まとまっていない文章だと、一旦寝かせて、しっかり時間をとってから相手の言いたいことを読み取る必要があります。テキストのキャッチボールが増えていくたびに、「あ、伝わらない文章書いてるな...」と落ち込む自分がいます。

ということで、これを機にわかりやすい文章、伝わる文章はどんなものか知りたくなり、集中してインプットをしました。

インプットしたこと

読み手につたわる文章 - テクニカルライティング

技術書展には行けなかったのですが、技術書展後のXで流れてきて、今私に必要な本だ!と思い、早速ポチって読みました。ライティングの本なので、とにかく読みやすくて、するするテクニックが頭に入ってくる。

テクニカルライティングなので、主にドキュメントを残すときのテクニックが多い印象でした。脳内で普段の仕事の各場面で、テクニックをどのように使うかを考えながら読めたので、かなり応用が効くと思います。AIの話が入っているのが、合わせ技を駆使していて技術者っぽいなあと思いました。

個人的には文章云々ではなく、レビュワーとレビュイーのマインドセットが記載されているところが、刺さりました。どちらの立場であっても、何のためにレビューをするのか、という認識がずれていないことは大切だと学びました。

サクッと読めて、ポイントも整理されているので、読んだ次の日から実践することができます。技術者だけでなく、Slackのコミュニケーションを簡潔にしたいというところでも使えるエッセンスがあるので、日常のコミュニケーションも良くなる一冊だと思います。

秒で伝わる文章術

UXライターに関する本を探して見つけたのがこちらです。他にもUXライターに関する本はあったのですが、どこかの書評で「日本人が日本語で書いた本」というのをみて、気になりました。確かに、他にもUXライターの本はたくさんあるのですが、海外著者の作品が多く、そのまま日本語に使えるのか少し疑問なところもあったからです。

期待通り、日本語特有の漢字・カタカナ・ひらがなについて言及しており、日本語に特化した内容になっていました。テクニックを説明した後に、練習問題があるのもよく、自分でやってみる経験は実践に活かせそうです。

コピーライティングとUXライティングを分けて章立てしており、それぞれの目的の違いがわかりやすかったです。私の中で、ここらへんあやふやで説明できなかったんですよね。とてもクリアになったのでよかったです。

事例も多く、知っている商品を説明してくれるので、知らないストレスを感じずに読みきることができました。何度も読み返して、実践していこうと思います。

さみしい夜にはペンを持て

ちょっと毛色が違うかもしれないのですが、いろんな記事や書籍で勉強してきても、「はい、じゃあ書こう!」という気持ちにはならないことも。そもそも何かを書くという習慣がなければ、書き出しの一言から詰まってしまうこともあります。

この本は上記2冊とは違って、さまざまな年齢対象の物語です。子供であれば日記や感想文を書くときに、青年以上になってくると何かモヤモヤしたものを発散したいときに、まずは何か書いてみる習慣をつけるためのマインドを、一つずつ順を追って教えてくれます。

読み終わった時には、日記をつけたくなったり、誰かの言葉を読みたくなる気持ちが強くなると思います。お話としても、とても惹き込まれますし、何より挿絵イラストや本の装丁が綺麗。読む前からテンションが上がります。
書く気持ちがなかなか出ない時にぜひ読んでみてください。

おわりに

ここまで読んでいただいてわかるように、文章術を本当に学んだのかというテキスト量になりました。読んだんですけど、気持ちや感想を、ありったけ話したくなってしまいました。これでも、点を打つ場所や文章を分けるところとか最低限の文章術は使うようにしたので、今回は大目にみてください。

インプットはしたので、ここからは実践あるのみです。仕事やプライベートで伝わる文章を書いていけるように、フィードバックを受けつつ、日々頑張ります!

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