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エンジニアに求められるソフトスキルって何だろう

「ソフトスキル」っていうの、ありますよね。明確な定義や定量化をしやすいハードスキルに対して、定義しにくい定性的なスキルのことです。ソフトウェアのエンジニアでいうと、特定のプログラミング言語やフレームワークに関する技術力や専門性はハードスキルと言えそうです。

ハードスキルはもちろん重要です。エンジニアならコードが書けることは大前提でしょう。そして、ソフトスキルもまた重要です。良いエンジニアって、コードを書くのも上手ですが、それ以外のことも上手だったりしませんか?エンジニアが組織の中で、成果をあげる、信頼を得る、そして何より楽しく働き続けるためには、ソフトスキルも伸ばす必要があるはずです。

でもソフトスキルって結局何なのか、どうやって伸ばすのか、今ひとつ分かりませんよね。今回はいくつかの記事に分けながら、自分なりの言語化を試みていきます。

最初にざっくり大分類してみた + 1

まずは大分類を挙げてみました。自己流です。厳密な分類ではなく、重なる部分もあると思います。

・問題解決力
・コミュニケーション力
・推進力
・成長力
・メンタル
・(信頼残高)

最後の信頼残高っていうのはスキルとはちょっと違う気がしますが、人が組織で活躍するために無視できない存在だと考え、添えました。

それぞれの大分類については、個々の記事で掘り下げていきます。

問題解決力

ソフトウェアのエンジニアは、ソフトウェアの力で何らかの問題を解決するのが仕事です。そのため問題解決力は欠かせません。

コミュニケーション力

コミュニケーションにも色々な種類があります。話し言葉か書き言葉か、誰が相手か、同期的か非同期的かなど。ここではそれらをひっくるめてコミュニケーションと捉えました。

推進力

物事をゴールに向かわせるための力です。頑張ってもゴールに向かわなければ報われないです。マネジメントのスキルもここに含まれたりしますが、肩書にマネージャーと書いてある人以外にも必要なはずです。

成長力

これはちょっとメタなスキルかもしれません。ハードスキルやソフトスキルを高めるためのスキルといったところでしょうか。それだけに、身につければ複利的な威力を発揮します。

メンタル

これほんと重要です。人間ですから。現実として、メンタルの安定性や、しなやかさなどを含めて、その人の実力ではないでしょうか。

信頼残高

この言葉の出典は、有名な書籍「7つの習慣」だそうです。銀行口座の残高のように、自分に対する周囲からの信頼もコツコツ貯めることが大切ですよという考え方です。信頼残高が豊富な人は、日頃のコミュニケーションがうまくいったり、重要なことを任せてもらえたりして、更に活躍機会を得ます。信頼残高が貯まっていない人には、その逆が待っています。

信頼残高は、ソフトスキルを発揮することによって貯まる側面も強いです。もちろんそれだけでなく、日頃の言動すべてが累積的に影響します。大事な概念ですので、ソフトスキルに添えるものとして紹介しました。

まとめ

分かるようで分からないソフトスキルなるものを、エンジニア向けに、自分なりに言語化しました。もちろん、ここで挙げたものが全てではないですが、これまで自分のソフトスキルを明確には意識してこなかった人の参考になれば幸いです。

ソフトスキルはハードスキルに比べると掴みどころがないだけに、今までの人生経験の中で身につけてきた人と、そうでない人との差が暗黙のうちに生まれてきます。人から指摘されにくいので、気がつくとその差が大きくなっていたりします。ぜひ意識的に身につけましょう。

時代や環境の変化に応じて求められるスキルもきっと変わります。ですが、ハードスキルと比べるとソフトスキルは普遍性が高いですので、身につけると長く役立つはずです。将来、転職したり、役割が変わったりしても、きっと役立ちます。

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