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New Song B_20240121_大阪NOON

NABOWA
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※試聴版。オリジナル版(04:52)は購入後に視聴可能。

Hiraku's mind revelation vol.10

「マッシュル-MASHLE-に学ぶ、力の正体」

※今月観たアニメで色々考えちゃったので
今月はそれについて書きます!先月予告していた
「なんで言うたん?〜コロナエフェクトと僕〜」は次にアップします!



最近、「マッシュル-MASHLE-」というアニメを観ました。

第一話のあるエピソードが非常に「深いなあ」とすごく感銘を受けまして
今日はそれについて書きたいと思います。

Creepy Nutsさんの曲と共にめちゃくちゃ流行ってるアニメなので
あんまり説明はいらないかと思うのですが、ざっくりした内容は




舞台となるのは魔法が使えることが当たり前の世界。

魔法が使えない者は劣勢の遺伝子を持つ者として迫害されてしまうが
主人公の「マッシュル」は魔法が使えない体で生まれてしまい、
捨てられてしまったところを心優しい老人に拾われる。

魔法が使える「普通の人たち」には顔に模様があるため
顔に模様がないマッシュルはすぐに魔法が使えないとバレてしまうので
老人は山奥の人目につかないところでこっそり育てることにし、
魔法が使えない分フィジカルは強く育てようと毎日膨大な量の筋トレをさせる。

そんな生活を十数年送った結果、マッシュルは人知れず
魔法に勝てるほどのとんでもない筋力を身につけていた。

そしてある日、好物のシュークリームを入手しようと街に出てしまった結果
顔に模様の無いマッシュルは取り締まりの対象となってしまうが。。。





という感じで、基本的には「魔法学園コメディアニメ」で、

魔法は使えないけど
魔法レベルの筋力を持つ主人公が
魔法学園で生活する

という設定がめちゃ面白いです。


僕は基本的に「BOY」の日比野ハレルヤ、「呪術廻戦」の五条悟、
のような、とにかく圧倒的に強いキャラが登場する物語が好きで
第一話で圧倒的な強さを見せるマッシュル、
めっちゃええやんと思いました。


さて、物語の中でマッシュルはまさに「脳筋」として描かれます。
何でもかんでも筋力で解決できてしまうから、
すんごいアホというキャラ設定。

どれくらいかというと

「自分の家の玄関のドアが押しか引きか、覚えられない」

というレベル。
第一話では扉の押しと引を間違えて
日常的にドアを壊してしまう様子が描かれ、視聴者の笑いを誘います。


僕が深いなあと思ったのは、まさにその描写でした。

常軌を逸して力が強いとはどういうことか。

この、ドアを壊してしまう描写にそれが凝縮されてるように感じたんです。


入り口のドアに「押」とか「引」って書いてあるコンビニありますよね?

自分が外側から入ろうとして「引」と書いてあるから引こうとしたら
中から出ようとする人も、なぜか中から引いて開けようとして、
一瞬ドアの綱引きみたいになったことありませんか?

あれって、中には「押」て書いてあるはずなのに
なぜそんなことが起こるんでしょうか?

僕が思うに、それは

「そのドアが押しても引いても開く構造だから」

だと思います。
はい、すごく普通の話です。


どっちにでも開くドアを、なぜ開く方向を一つに定めたいかというと
だいたい内側に靴の裏を綺麗にするカーペットが敷いてあったりして
内側にドアを開くとそれがめくれちゃったりするんですよ。
押し引きが決まってるのはドアの構造上の理由ではないんです。


じゃあ、中から引いてしまう人は
「押」が読めないアホなのかというと
そうじゃないですよね。

コンビニのああいうドアって、上記で説明した通り
普通に中にも外にも開くようにできてることがほとんどで
押し引きを間違ってしまってもちょこっとカーペットが捲れるくらいで
結果的には「開く」んですよ。


どっちにしても開くから「押」って書いてあっても、
なぜか何も考えずに引いてしまう事ってあると思います。



つまり、そういうことです。


コンビニのドアとは違って元々どちらかにしか開かない構造に
なってる玄関のドアですが超人的な筋力を持つマッシュルにかかれば
押しても引いても結局開くんですよ。

押し引きを間違っても、あれ?なんか引っかかったかな?
ってくらいで開くんです。

そして、どっちにしても結果的に簡単に開いてしまうから
どっちだったか覚えられない。というより、覚える必要がない。

本人としてはそんな大した事だと思ってないわけです。

同居人のおじいさんが怒るのを見ても、なんでそんなに怒るの?と思っちゃう。



ああ、こういう事って忘れがちやなあと思いましたし
忘れてはいけないんだなと思いました。



「常軌を逸して強い人」というのは、あまりいないように見えて、
何かと比べて相対的にそうなるケース、結構あります。



例えば経済力。

100円を握りしめて10円〜のお菓子をあれこれ考えて買う幼い子供から見れば
お菓子コーナーに並んでるお菓子を全部買おうと思えば買えてしまう大人は常軌を逸して強い人。

とりあえず気になったお菓子をどんどんカゴに入れちゃうし、
また、「ちょっとお茶する」のに2000円も支払う大人の姿。。。
幼い子供から見たらある意味「アホ」ですよね。
お互いに何も考えなければこの二者間では話が噛み合わないでしょう。

しかし、その差を想像力で埋めることはできます。

大人はかつて自分もそうだった過去に記憶を巡らせて
幼い子供の気持ちを想像する。

子供側は、自分が成長した姿を想像して
大人ってこれが普通なんだなと理解する。

お互いに歩み寄って初めてコミュニケーションが取れるんじゃないでしょうか。
自分の立場、目線からだけで考えるのではなく相手の立場、目線を想像する事。
人とのコミュニケーションではすごく大切ですが、ついつい忘れがち。

どちらが上とか下とかそういう話じゃなくて、
相手の立場になって考えること。



そこがうまく行かなかった話は歴史上たくさんあります。
有名なので言えば

「パンがないならケーキを食べればいいじゃない」

というセリフ。
自分の立場でしか物事を考えられないとこうなっちゃう。



マッシュルが扉を壊す姿を見て、まずはそんなことを思いました。

自分の形って、他者との差でしかわからないと思うんですけど 
マッシュルは人里離れたところに隔離に近い形で育ったから
そこの想像力が乏しい状態からのスタート。

しかし、人とのコミュニケーションを通して
話が進むごとにそれも少しずつ変わっていきます。


まあ、物語が進んでも「筋肉で解決」という基本構造は変わりませんが
強キャラ好きの僕としてはそれが良いです。




そして、
基本的になんでも筋肉で解決するマッシュルの姿を見て僕はこう思いました。



「やっぱ、なんだかんだ言っても力こそパワーやな」


と。


実際、圧倒的な力、体力があればかなりの事が解決できるんですよ。

マッシュルに描かれるのはかなり極端な例ですが
この世の中はそんな事だらけです。

パワーさえあれば、扉がどういう構造だろうが、開くんです。 

無限の体力、圧倒的な力の前では知恵や創意工夫は無力。

逆に、どれだけ知恵があって創意工夫ができても体力が0だと
結局机上の空論に終わってしまって 
役に立たないケースが多くないですか。

なんか最近、多くの経営者が筋トレにハマるの、
すごいわかる気がしてきました。

従業員を何人雇ってても最後の最後は
結局自分の身一つでどこまでやれるか?
そこの覚悟と自信が無いと最後の最後で
踏ん張りが効かないんだと思います。

僕は個人事業主なので誰かを常時雇ったりはしてませんが、
そんな周りの諸先輩方の姿をみて、人に何かを頼む時は
「最後の最後は自分がやりぬくぞ!」
と覚悟を持つべきだと肝に銘じて行動しよう!
と思いました。

そのためには結局マジで体力大事。
マッシュルほどではなくても、
やるべきことをやり抜くぐらいの体力!大事!


実際僕は中、高、短大、と陸上部で超体育会系だったのですが
10代のころのハードトレーニング、今でもめっちゃ効いてる。

40代になった今、体力的に辛い時は

「あの時のトレーニングよりはマシ!」

と自分に言い聞かせると意外と頑張れるんですよね。

音楽に限らず昔めっちゃ体育会系でしたというアーティスト意外と多いけど
しんどい時どう乗り切るかについて話すと、結構みんなそんな感じで。



精神的な事以外にも実際その体力が音楽に役立つことがありました。


それは「ピアノ運び」 


初めて運んだのは7年前かな。

自分のスタジオを作った時にピアノくださいって呟いてみたら
二人から連絡があったので両方もらうことにして、
運搬費が高そうだから自分で運んでみよう!!と。

一階から一階だし、なんとかなるっしょ!
重たそうだけどやってやれなくは無いだろう!
俺、フィジカル強いし!
一人当たりで割れば、あの時のダンベルよりは軽いはず!

と、同じように運動部出身の音楽仲間に声をかけて一緒に運びました。

マジで重たかったんですが、なんとか運べまして。

マジで、ほんとにすんごい重たかったけど。なんとか。


で、もらった2台のピアノ。
一つはすんごい重たいタイプでしたが
もう一台は結構軽くて背も低いタイプ。

あれ?
この高さってミニバンに入るよな?
と3年前くらいに気付いて友達と企画したイベントに
実際持って行ってみたんです。


日産のエルグランドで運びました。


大変だったけど、運べるやん!
ってか、やっぱ生ピアノめっちゃ良いよね〜!

ってことで
別のイベントにも持って行ったりして 
そうするうちにコツみたいな物を掴み
ピアノ運搬がグッと身近になったきたんです。

フィジカル強くて、よかった〜。





とまあ、そんな話がまわり回って、
最近、不思議なオファーが。


あるシンガーソングライターの方が
友達伝いに僕にメッセージをくれたんです。



「山本さんはピアノを運んでくれると聞いたんですが、
 3月の私のライブに持ってきてくれませんか?」



こんなメッセージを受け取るバイオリニストは
多分日本に僕一人でしょう。


一方的に知ってるアーティストだったというのもあり、
多少戸惑いましたが、どうしても生ピアノでやりたいという
その方の気持ちを聞くとそりゃそうだよねと思いまして。

僕も生楽器のプレイヤー。
そこにこだわるアーティストの気持ちはよくわかります。
電子ピアノと生ピアノってほんとに全然違うんです。
そりゃできれば生ピアノでやりたいよねと思いました。




ということで受けることにしました!
こないだも違うピアノ運んだし、まあいけるっしょ!

がんばれ俺の筋肉!





そこでハッと気付いたんです。



「相手の立場に立って考えて、やっぱ最後は体力。」



まさにマッシュルで学んだ二つの事がいかされとるやん!
すごい!全力で取り組もう!!


ちなみにその日バイオリンの演奏はありませんが!笑 




ピアノ運び自体をやる業者はたくさんありますが
ミュージシャンとして生きる僕の世界では
それはある意味で特技になり得ます。 

こんな形で体力が役に立つというのは不思議ですが
楽器を弾く人の気持ちがわかるタイプのピアノ運べる人として
今後も面白い企画を考えようと思います。
 

ピアノってね、普段無い場所に登場すると
その場がすごい「良い感じ」になるんですよ。

常設ではないピアノのあり方を
僕なりに色々表現していこうと思いました!

調律も、もうちょいうまくなりたいなあ。




個人的にはそんな不思議なお仕事もありながら
3月のNABOWAは久しぶりの愛媛のイベントに出演!

キャンプあり、フードあり、で、なんと無料だそうです!

2024.3.23(土) @ 今治市カレイ山展望公園駐車場(愛媛)
カレイ山 山頂BANQUET
start /15:00 close/20:00

[Live]
NABOWA

[お問い合わせ]
今治市役所しまなみ振興課 : 0897-72-8772

お近くの方はぜひ遊びにきてください!


ちなみに!
もちろんピアノ運ぶだけじゃなくて僕のソロのライブもめっちゃあります。
Instagramで@hirakuyamamotoをチェックしてみてくださいませ〜!



今月リリースした「RUB」ご好評のメッセージたくさんありがとうございます!
今年はまだまだ出しますので乞うご期待〜!


さて、今月の一曲は先月に引き続きライブでやった新曲です。

先月の曲を「A」と呼称したので今回「B」です!
ぜひ聴いてみてね〜


来月のHiraku's mind revelation は

「なんで言うたん?〜コロナエフェクトと僕〜」

です!

乞うご期待!

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