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精神病院入院(閉鎖病棟・開放病棟)三日目

2020年の夏では、まだPCR検査が広まっていた訳ではなかったようで、コロナか否かというのを判断するのに、私が入院した病院では胸のレントゲンで判断していました。三日目ではその結果がまだ出ず、隔離室から出られません。

自律神経失調症を患ってもいたので、日差しを浴びない事は治らないことだと認識していました。なのでずっと閉じ込められていてどうして病気が治るのか?と思いました。
隔離室というのは厳密には身体拘束の次に重い、本人の同意がいる隔離なので(隔離された友人から同意書を見せてもらった)、することがありません。

隔離室のまどり。画像上が北

ただトイレとかで出ても良いと言われていたので気分転換に部屋の外に出ていました。廊下側に部屋の中のトイレを流すコックがあったのでそれを操作したり、廊下にある窓から外を見たり。
食事はまだ集団では行わず。
身支度も、親が急遽わたしてくれた最低限のものしかありません。

歩いていると力が落ちやすい症状があったので病棟でよく転がっていました。恐ろしいのはそういう行為に無関心な看護師たちです。そういう「まるでわざと気を引くような行為」に慣れて感覚がマヒしているのでしょうし、いちいち構っていられない、というのがあるのでしょう。
最初に入る閉鎖病棟というのは大抵重い症状の方が多いでしょうし、実際、集中治療室のような部屋もありました。そこは身体を自由に動かせない人・車いすの方・身体拘束の方などがいました。

とにかく自律神経失調症の症状も酷かったので、それで外の陽を浴びられないというのは苦痛でしたし、こんな病院にいては病気は治らないという思いが一番強かった時期です。
どうしたら出られるのか?というのを聞いた時、閉鎖に居る限りは重症か重体にならなければ転院は無いし、たとえ歯が痛くても歯医者にも行けないと言われました。
歯医者の件は驚いたし、これが人権侵害以外の何であるのかとも思いました。

ここをどう脱出するかばかり考えていました。
4日目に続きます。

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