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精神病院入院(閉鎖病棟・開放病棟)4日目

2020年8月28日、入院4日目。

この日にコロナでは無いということで病室が隔離室から大部屋へ移されることになりました。隔離室は眠る分には他人のいびきも無いし楽だったのを大部屋に移って実感します。

そして、2回目の、本当の意味で患者と医師が診察する時間が私に来ました。1回目は「回診」という形態で挨拶と「今どうか?」と通路で聞かれるものでした。その初回はとにかく私の気がたっていたのでよく覚えていません。
ちなみにこの時、担当医師の名前が初めて分かりました。
他に担当看護師も付きます。

私はこの病院から出ることしか考えていなかったので、ナース室で医師との診察の際、以下の紙に書いたことを読み上げました。
字が汚く読みにくいので文字に書き直します。

実際にナース室でその場にいた職員と医師に向かって伝えた内容のメモ


病院について
・基本的な連絡・確認が出来ていない。
・困ったことがあったらナースステーションへ行って、と聞いたのにカギを締められて出られなかった。そのうえ職員は私を無視し、看護師を呼ぶと言っても伝えていないし何もかもがひどい(説明が後回しで)。
・薬について、前任の先生の処方に関する事項をナースに伝えたのに、それが他の職員に伝えられていない。
・履いて来た靴が無くなって、はだしでトイレをするという苦痛を強いられた。しかもその靴が何処に行ったのか聞いても職員全員が分からない。
病院ではサンダルは不可ということで家族に返したとのことだが、そんな説明は事前に聞いてないし、その連絡も職員間で共有されていない。
・病院のルールは「全て説明が後回し」で職務怠慢。
・自律神経失調症がメインの病なのに、その改善に良い環境どころか、より悪くなるだけの環境である。

退院した今では理由があったという事柄も分かっています。
「精神福祉法」によって、患者の人権を制限できるし病院の勝手に出来るし、薬も入院の場合、患者に聞かずとも勝手に変えられる。

情報共有が出来てないのは擁護しません。たしかに看護師・職員忙しいでしょうが、私たち患者は全員同じようなものではありません。それに入ったばかりの患者が全てのルールを知っている訳がない。
それが分かっているからか、このことを精神保健センターに伝えることを告げた後、一部の当たりが強かった職員が「ごめんなさい」と謝ってきました。
私も謝るならそれ以上追求しないし、私からも歩み寄ろうと努めました。そのおかげでナース・職員に対する不満はこの日から薄れていきます。

医師から告げられた病名は「器質性精神病」でした。その当時、初めて聞いた病名で、何かしら重大な病気なのだろうかと不安になりました。退院して調べたら、精神疾患全般を指す病気のことらしいですが。

精神病院に入院するというのは、閉鎖病棟においては、観察するという行為に比重が置かれているのだと思います。
私がこの病棟・東3棟で診察があったのは、この日と病棟移動前日の1回の、計2回のみです。32日居て。

埼玉県のこの病院では、東3棟に30日、西3棟に30日、西2棟(開放病棟)に少しという日数配分だと患者から、他には職員から聞きました。
実名を挙げても私はいいのですがその病院から許可を取っていないので控えます。googleの口コミに投稿してあります。

精神病院への入院の場合、それが「医療保護入院」(措置入院も同様)の場合、初めてでは酷い人権侵害と感じるでしょうし、他の方の体験を見る限り、それは実際ありうるし、私の病院でも多かれ少なかれありました。
そのことをまず理解すること、それが大切です。

この日は他に、家族に無理行って50キロ、2時間車を走らせて病院まで来てもらいました。そして担当看護師から渡された「病院に持ち込むもの」を色々配達してもらう手配をつけました。

病院に持ち込めるもの・使えるものは病院によってかなり違いがあるようです。その内容は後日の日記に回します。
そして大部屋ならではの大変さを味わうことになっていきます。

5日目に続く。

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