光と闇

                   『光と闇』


カズヤ:霊能力と、闇属性の気功術に長けた、人間の青年。25歳。『破壊の剣バースト』に、選ばれる。スラム街出身で、貧しく、盗みでしか、生活できなかった。


ミユキ:黒炎属性の、気功術の使い手。25歳。『獄炎の剣ヴァイパー』の、持ち主。力が全てと、考えており、弱い者を、助けようという気は、毛頭ない。


サオリ:闇の魔法と、霊能力の使い手。25歳。御令嬢なのだが、形だけの、貴族同士の、世間話や、人付き合いに、嫌気が差している。


ミヤビ:無属性の、気功術の使い手。『力の剣ガルーダ』の、持ち主。25歳。美しい美貌の、持ち主だが、男勝りな、性格の上、美貌で、近付いて来る男に、嫌気が差している。


マサシ:雷属性の、気功術の使い手。『稲妻の剣ライトニング』の、持ち主。25歳。『マージ帝国』の、『マスト騎士団』に、所属している。


レイ:光属性の、気功術の使い手。『黄金の剣トラスト』の、持ち主。25歳。『マージ帝国』の、『マスト騎士団』に、所属している。


フウカ:霊能力の使い手。カズヤ、アカリと共に、スラム街で、兄弟のように育つ。当然、盗みで、生活している。


アカリ:血属性の、気功術の使い手。いつも、ナイフを、持ち歩いている。カズヤ、フウカとは、スラム街で、兄弟のように育つ。当然、盗みで、生活している。


【シーン1】

 ここは、『マージ帝国』の、辺境の街『ユース』の、スラム街。このスラム街の、ちょっと、表には、出店が、たくさん並んでいた。大勢の人が、行き交う、この表通りの中、スラム街出身の、カズヤ、フウカ、アカリは、いつものように、食べ物を、盗む出店を、歩きながら、ヒソヒソ話で、打ち合わせして、選んでいた・・・・。


アカリ「・・・・今日は、どの店でいく・・・・?」


カズヤ「・・・・今日は、・・・そうだなぁ~・・・よしっ!あの店でいくぞ!!・・・・」


 こう言いながら、カズヤは、顎で、クイッ!と、正面の、肉屋を、指し示す・・・・。


アカリ「・・・・あれね・・・・」


カズヤ「・・・・おうっ・・・・」


フウカ「・・・・よぉ~し♪・・・・」


カズヤ「・・・・行くぞ・・・・」


 この後、カズヤ、フウカ、アカリの3人は、いつものように、慣れた感じで、足音を立てずに、この肉屋の方に、駆けて行く。そして、・・・・。


肉屋の主人「!あっ!こらっ!!」


 カズヤ、フウカ、アカリの3人は、この肉屋の、干し肉を、それぞれが、一個ずつ、取って行って見せ、そのまま、逃げ去って見せた・・・・。


カズヤ「逃げるぞぉ~♪」


肉屋の主人「泥棒!!」


 こう言いながら、この肉屋の主人は、逃げたカズヤ、フウカ、アカリを、追いかけ始めた。だが、カズヤ、フウカ、アカリは、全速力で、走って逃げる・・・・。


肉屋の主人「待てぇ~!!泥棒!待てぇ~!!」


 こう叫びながら、この肉屋の主人も、全速力で、走って、追いかけるが、カズヤ、フウカ、アカリに、いつものように、撒かれてしまう・・・・。


肉屋の主人「・・・・くそっ!どこ行った!・・・・」


 こう言いながら、この肉屋の主人は、歩いて、あっちこっち探すが、見つからない・・・・。仕方なく、この肉屋の主人は、深く、ため息をつく・・・・。


肉屋の主人「・・・・仕方ない・・・・」


 こう言いながら、この肉屋の主人は、トボトボ、帰り始めた・・・・。これを、物陰から見て、カズヤ、フウカ、アカリの3人は、物音立てず、こっそり、この場から離れた・・・・。


【シーン2】

 ここは、スラム街の路地裏。ここを、カズヤ、フウカ、アカリの3人は、先程、盗んだ、干し肉を、食べながら、横に並んで、歩いていた・・・・。


カズヤ「・・・・今回も、うまくいったな・・・・」


アカリ「・・・・だね・・・・」


フウカ「・・・・うん・・・・」


 この後も、カズヤ、フウカ、アカリは、歩きながら、干し肉を、食べ続ける・・・・。


アカリ「そういえば、知ってる?このスラム街に、『破壊の剣バースト』があるって」


カズヤ「!マジで!?」


アカリ「マジマジ」


フウカ「?『破壊の剣バースト』??」


アカリ「・・・・うん・・・『破壊の剣バースト』・・・所有者の、破壊衝動を、物凄く高め、その破壊衝動が、とてつも無い、斬撃になるって・・・・」


フウカ「・・・・へえ~・・・・」


カズヤ「それが、このスラム街にあるって?」


アカリ「・・・・うん・・・・」


カズヤ「・・・・へえ~・・・・」


フウカ「・・・・そうなんだぁ~・・・・」


アカリ「・・・・うん・・・・」


カズヤ「・・・・っで、何で、『破壊の剣バースト』が、この『ユース』の、スラム街に・・・・?」


アカリ「・・・・ああ・・・うん・・・何でも、この『ユース』のスラム街に、『マージ帝国』から、指名手配されていた盗賊、『ジャンゴ』が、どこかで、盗み出した、『破壊の剣バースト』を、このスラム街に、持ち込み、剣を抜いたんだって・・・・」


フウカ「うんうん」


カズヤ「それで?」


アカリ「・・・・うん・・・それで、剣を抜いた、『ジャンゴ』だったけど、『破壊の剣バースト』に、選ばれてた訳じゃなかったため、剣に、身を滅ぼされ、消滅したんだって・・・・」


フウカ「・・・・へえ~・・・・」


カズヤ「・・・・自滅か・・・・」


アカリ「・・・・うん・・・っで、その剣は、どこかは、知らないけど、このスラム街の、どこかに、あるって・・・・」


フウカ「・・・・へえ~・・・・」


カズヤ「・・・・なんか・・・ヤバいな・・・・」


アカリ「・・・・うん・・・・」


カズヤ「?・・・・それにしても、何で、『ジャンゴ』は、選ばれなかったんだろ・・・・??」


アカリ「・・・・さあ・・・・??」


フウカ「実は♪いい人だったのかな♪♪」


アカリ「まっさかぁ~!♪盗賊だよぉ~♪『マージ帝国』に!指名手配された!」


フウカ「だよねぇ~♪・・・・」


カズヤ「・・・・うん・・・・」


 この後、カズヤ、フウカ、アカリは、無邪気に、ケラケラと、笑っていた・・・・。


【シーン3】

 ここは、『マージ帝国城』の、とある広い部屋。ここで、マサシ、ミヤビ、レイは、会話していた・・・・。


ミヤビ「・・・・『破壊の剣・・・バースト』・・・・」


マサシ「・・・・うん・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


ミヤビ「・・・・その・・・『破壊の剣バースト』が、『ユース』の、スラム街に?・・・・」


マサシ「・・・・ああ・・・・」


レイ「・・・・あの荒れ果てた地に、・・・あの剣が・・・・」


マサシ「・・・・そうだ・・・・」


レイ「・・・・う~ん・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


レイ「・・・・あの地に、あの剣・・・危険ね・・・・」


マサシ「・・・・だろ・・・・?」


レイ「・・・・うん・・・・」


 この後、マサシとレイは、考え込む・・・・。


ミヤビ「・・・・えっ?・・・えっ??・・・・」


マサシ「!どうした??ミヤビ」


ミヤビ「?どうして、『ユース』に、その剣が、あると、危険なの??」


マサシ「!んっ!?・・・・ああっ・・・そのことか・・・・」


レイ「・・・・『破壊の剣バースト』は、負の感情に、呼応する剣・・・スラム街は、負の感情が、渦巻く所・・・いつ、『破壊の剣バースト』が、持ち主を、選ぶか、分からない・・・とても、危険よ・・・・」


マサシ「そういうこと♪」


ミヤビ「・・・・剣が・・・危険ってこと・・・・??」


マサシ「・・・・ああっ・・・・」


レイ「・・・・破壊衝動に、任せて、暴れ回るからね・・・・」


ミヤビ「・・・・なるほど・・・・」


マサシ「そういうこと♪」


ミヤビ「・・・・はあ・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


ミヤビ「?・・・・っで、どうするの・・・・??」


レイ「・・・・そうね・・・・」


 この後、レイとマサシは、しばらく、考え込む・・・・。


マサシ「・・・・あそこは、元々、問題の地域だったんだ・・・いい機会だ・・・いっその事、制圧しよう・・・・」


 これを聞いて、ミヤビは、顔が、青ざめる・・・・。


ミヤビ「・・・・えっ・・・・!?」


 この後も、レイは、考え込む・・・・。


レイ「・・・・そうね・・・元々、犯罪の多い、地域だったからね・・・・」


 これを聞いて、ミヤビは、驚きを、隠せない・・・・。


ミヤビ「・・・・それって・・・皆殺しってこと・・・・?」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


レイ「・・・・そうね・・・・」


マサシ「・・・・そういうことに・・・なるな・・・・」


 この後、少し間があく・・・・。


ミヤビ「・・・・えっ?・・・でも、・・・あそこって・・・悪人ばかりじゃ・・・ないでしょ??・・・・」


マサシ「・・・・変わらんよ・・・悪人しかいないのと・・・・」


ミヤビ「!えっ!?それって!決めつけじゃない!!?」


 これを聞いて、マサシは、驚きを、隠せない・・・・。


マサシ「・・・・そうか・・・・?」


ミヤビ「そうよ!!」


 これを聞いて、マサシは、たじろぐ・・・・。


マサシ「・・・・しかしなぁ~・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


レイ「・・・・善人も・・・いるかもしれないけど、・・・多分、その数は、少ない・・・むしろ、『破壊の剣バースト』の、所有者を、出さないため、制圧した方がいい・・・・」


ミヤビ「・・・・そんな・・・・」


 この後、マサシは、一息つく・・・・。


マサシ「そういうこと♪」


 こう言いながら、マサシは、ミヤビの肩に、ポンッ!と手を置く・・・・。


レイ「・・・・どちらが、多くの、犠牲者を、出してしまうかよ・・・・」


ミヤビ「・・・・そんなのって・・・・」


 こう言いながら、ミヤビは、困惑している・・・・。


マサシ「・・・・行きたくないなら、それでいい・・・でも、俺は行く・・・・」


 この後、ミヤビは、考え込む・・・・。


ミヤビ「・・・・私は・・・行かない・・・気が・・・進まない・・・・」


 この後も、マサシは、軽く、一息つく・・・・。


マサシ「・・・・そうか・・・まあ、仕方ない・・・・」


レイ「・・・・私と、マサシで行く・・・それで、いいわね?・・・・」


ミヤビ「・・・・うん・・・・」


レイ「・・・・分かった・・・・」


マサシ「・・・・まあ・・・頭冷やして、考えるこった・・・・」


 この後、レイとマサシは、この部屋を出て、ミヤビは、一人、その場に、立ち尽くしていた・・・・。


【シーン4】

 ここは、スラム街にある、廃墟となった、とある建物の、とある部屋。ここで、カズヤ、フウカ、アカリの3人は、3人共、一矢纏わぬ姿で、3Pセックスを、していた・・・・。


カズヤ「・・・・愛してるよ・・・フウカ、アカリ・・・・」


フウカ「・・・・私もよ・・・・」


アカリ「・・・・私も・・・・」


 こんな感じで、カズヤ、フウカ、アカリのセックスは、続いていった・・・・。この様子を、隣の廃墟の、建物の、屋上から、ミユキ、サオリが、見ていた・・・・。


【シーン5】

 ここは、『マージ帝国』内にある、とある道。ここを、マサシとレイは、並んで歩いて、『ユース』の方に向かい、水を飲みながら、歩いていた・・・・。


レイ「・・・・どう思う・・・・?」


マサシ「?何をだ??」


レイ「・・・・ミヤビちゃんの話・・・・」


マサシ「!んっ!?・・・・ああっ・・・あれか・・・・」


レイ「・・・・うん・・・・」


マサシ「・・・・まあ~、あれはぁ~・・・キレイ事だな・・・・」


レイ「・・・・だよね・・・・?」


マサシ「・・・・うん・・・まあ・・・あの土地に、善人が、いるとも、思えんしな・・・・」


レイ「・・・・それは、どうだろう・・・・?」


マサシ「!そこには、反対か?」


レイ「・・・・確かに、犠牲を、最小限に、留めるには、善人がいても、仕方なしとは、思うけど・・・・」


マサシ「・・・・善人は・・・いるか・・・・」


レイ「・・・・いないとは、思えない・・・でも、その犠牲は、仕方なしかな・・・『破壊の剣バースト』の、犠牲者を、出してしまうくらいなら・・・・」


マサシ「・・・・なるほど・・・・」


レイ「・・・・私はね・・・・」


マサシ「・・・・そっか・・・・」


レイ「・・・・うん・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


レイ「・・・・じゃあ・・・もし、善人がいたら、あなたなら、どうする・・・・?」


マサシ「!んっ!?そこは、仕方なしじゃね?」


レイ「・・・・だよね・・・・?」


マサシ「・・・・そりゃあ~な♪・・・・」


レイ「・・・・うん・・・・」


 この後も、レイとマサシは、そのまま、歩き続けた・・・・。


【シーン6】

 ここは、スラム街の、とある建物の屋上。ここで、ミユキとサオリは、隣の建物の、カズヤ、フウカ、アカリの、3Pセックスの、様子を見ながら、会話していた・・・・。


サオリ「・・・・私じゃなかったかぁ~・・・・」


ミユキ「・・・・そうよ。選ばれたのは、彼・・・・」


 これを聞いて、サオリは、ガクッ!と肩を落とす・・・・。


サオリ「・・・・まあ・・・ともかく、『破壊の剣バースト』を、届けないとだね・・・・」


ミユキ「・・・・そうね・・・・」


 こう言いながら、ミユキは、鞘に収まっている、『破壊の剣バースト』を、風呂敷から出す・・・・。


ミユキ「・・・・まあ・・・『マスト騎士団』を、滅ぼすには、必要よ・・・幸い、彼は、破壊衝動ばかりじゃないし・・・・」


サオリ「そうね♪」


ミユキ「・・・・うん・・・・」


 この後、サオリは、一息つく・・・・。


サオリ「・・・・急がないと、そろそろ、『マスト騎士団』が、動き出すかも・・・・」


ミユキ「・・・・だね・・・・」


サオリ「・・・・うん・・・それにしても、どう事情を話せば・・・・」


ミユキ「・・・・うん・・・・」


 この後、ミユキとサオリは、ここで、悩んでいる様子だった・・・・。


【シーン7】

 ここは、『ユース』の、スラム街。この中に、レイとマサシは、歩いて入った・・・・。


マサシ「・・・・ここが・・・スラム街か・・・・」


レイ「・・・・そうね・・・・」


マサシ「・・・・よぉ~し・・・・」


 この後、マサシは、腰の、『稲妻の剣ライトニング』を抜き、そのまま、深呼吸した・・・・。


マサシ「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


 こう叫びながら、マサシは、雷属性の、気功術による、バレーボールくらいの、大きさの、球状の、エネルギー弾を、左手の掌から、連続で、放っていき、このスラム街ごと、その住人達を、次々に、虐殺していく・・・・。


スラム街の住人①「いやああぁぁ~!!!!」


スラム街の住人②「助けてええぇぇ~!!!!」


スラム街の住人③「ぎゃああぁぁ~!!!!」


スラム街の住人④「お助け下さぁ~い!!!!」


 このことで、このスラム街の住人達は、逃げ惑うが、やはり、逃げ場など無い・・・・。これに対して、レイの方も、自らの、光属性の、気功術による、バレーボールくらいの、大きさの、光球の、エネルギー弾を、放っていき、マサシを、手伝う・・・・。


スラム街の住人達「ぎゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~っ!!!!」


 こうして、レイとマサシによる、スラム街の住人の、虐殺が、始まった・・・・。


【シーン8】

 ここは、スラム街にある、廃墟となった、とある建物の、とある部屋。ここでは、カズヤ、フウカ、アカリは、服を着て、3人で、並んで、横に、寝ていたのだが、外の爆発音で、すっかり、目を覚ます・・・・。爆発音は、次々に、聞こえる・・・・。


カズヤ「!?何だぁ~!!?」


フウカ「何!?何ぃ~!??」


アカリ「ホント!何ぃ~!??」


 こう言いながら、カズヤ、フウカ、アカリの3人は、外を見る。すると、・・・・。


アカリ「・・・・何・・・これ・・・・??」


 外を見ると、この『ユース』の、スラム街は、あっちこっちを、マサシとレイに、攻撃され、人々は、死に行き、廃墟の建物は、次々に、破壊されていった・・・・。


カズヤ「・・・・なぜだ・・・・?」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


カズヤ「なぜだ!!?」


 こう言いながら、カズヤは、大粒の涙を、ポロポロと、流していた・・・・。


アカリ「・・・・どうすれば・・・・?」


 アカリの方も、動揺を、隠しきれなかった・・・・。


フウカ「何言ってんの!?戦うのよ!!」


 こう言って、フウカは、カズヤとアカリに、発破をかけた・・・・。


カズヤ「・・・・そっ・・・そうか・・・そうだな・・・・」


アカリ「・・・・うっ・・・うん・・・戦わないとね・・・・」


フウカ「行くよ!!」


 こう言いながら、フウカは、駆け出す・・・・。


カズヤ「・・・・おっ・・・おう・・・・」


 こう言いながら、カズヤも、駆け出す・・・・。


アカリ「!ちょっ!ちょっと待って!!」


 この後、アカリも、駆け出した・・・・。この様子を、ミユキとサオリは、隣の建物の、屋上から、見ていた・・・・。


【シーン9】~廃墟の、建物の外、・・・・~

 ここは、『ユース』の、スラム街。ここで、マサシとレイは、それぞれ、雷属性の、気功弾と光属性の、気功弾で、この場を、破壊し尽くしていて、虐殺を、行っていた・・・・。


マサシ「・・・・死ね!・・・死ね!!・・・死ね!!!スラム街の!蛆虫ども!・・・・」


 これに対し、レイは、イラッ!とは、するものの、聞き流す・・・・。マサシの方は、誇らしく、高笑いしている・・・・。この状態を、カズヤ、フウカ、アカリは、物陰に隠れて、見ていた・・・・。


フウカ「・・・・酷い・・・・」


カズヤ「・・・・分かる・・・・」


アカリ「・・・・分かるよ・・・・」


 この後、カズヤ、フウカ、アカリは、深呼吸し、意を決して、表に、飛び出した・・・・。


カズヤ「やめろおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ~!!!!」


 こう言いながら、カズヤは、マサシとレイに、向かって、闇属性の、気功術による、エネルギー弾を、両手から、連続で放っていった・・・・。


マサシ「!ほう♪」


 この後、マサシとレイは、それぞれ、雷属性の、気功術と光属性の、気功術で、半透明なバリヤーで、それらを防ぐ・・・・。


カズヤ「おおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ~!!!!」


 こう叫びながら、カズヤは、マサシとレイに、向かって、闇属性の、エネルギー弾を、放ち続ける・・・・。だが、それらのエネルギー弾を、マサシとレイは、楽勝で、防いでいた・・・・。


カズヤ「・・・・くっ!くっ!!・・・くっそおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ~!!!!」


 それでも、放ち続けるが、マサシとレイの、半透明なバリヤーで、本人達に、届くことも、無かった。マサシは、不敵な笑みを、浮かべている。だが、・・・・。


レイ「!!んっ!!?」


 そんな、マサシとレイの後方に、いつも間にか、回っていた、フウカとアカリ。そのことに、レイは、気付く。


レイ「マサシ!!!!後ろ!!!」


マサシ「!?えっ!??」


 そんな、フウカとアカリは、それぞれ、フウカは、霊能力による、半透明な、バレーボールくらいの、大きさの、青い霊気の、エネルギー弾を、アカリの方は、ナイフで、掌を、薄く斬り、そこから、血属性の、エネルギー砲を、放つ・・・・。


マサシ「!!ヤバい!!!」


 この後、レイとマサシは、自分の周囲に、半透明なバリヤーを、広げる。それで、カズヤ、フウカ、アカリの攻撃を、防ぎ続ける・・・・。


カズヤ「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


フウカ「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


アカリ「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


 こうして、全力で、攻撃し続ける。そして、力が尽き、カズヤ、フウカ、アカリは、3人共、ゼイゼイと、息を切らしながら、膝に両手を、置いていた・・・・。


カズヤ「・・・・どうだ!?・・・・」


 こう言いながら、カズヤ、フウカ、アカリは、前方を見る。だが、・・・・。


カズヤ「!!なっ!!?」


 噴煙の立ち上る、前方を見ると、マサシとレイは、無傷で、立っていた・・・・。


カズヤ「・・・・そんな・・・・」


フウカ「・・・・ええっ!?・・・・」


アカリ「・・・・ノー・・・ダメージ・・・・」


 このことに、カズヤ、フウカ、アカリは、呆然としてしまっていた・・・・。この後、マサシは、皮肉気に、拍手する・・・・。


マサシ「・・・・なるほど♪・・・なかなかの攻撃だったぞ♪だがな♪・・・・」


 この後、マサシは、一瞬にして、手にしている、『稲妻の剣ライトニング』で、フウカとアカリを、あっさり、斬り捨てる・・・・。このことに、カズヤは、驚きを、隠せない・・・・。


カズヤ「・・・・なっ・・・・!!?」


 そのまま、フウカとアカリは、絶命し、その体は、地面に、倒れる・・・・。


カズヤ「フウカああぁぁ~!!!!アカリいいぃぃ~!!!!」


 こう叫ぶ、カズヤに向かって、レイは、自らの『黄金の剣トラスト』の、切っ先を、カズヤに向ける・・・・。


カズヤ「・・・・なぜ?・・・なぜなんだ!!?・・・・」


 こう言いながら、カズヤは、大粒の涙を、流していた・・・・。


レイ「・・・・運が、悪かったわね・・・まあ、悪く思わないでね・・・・」


 これを聞いて、カズヤは、俯く・・・・。


カズヤ「・・・・ちくしょう・・・・」


 この後、レイは、自らの、『黄金の剣トラスト』を、振り上げる・・・・。


カズヤ「ちくしょううううううううぅぅぅぅぅぅぅぅ~!!!!」


 この後、レイは、自らの、『黄金の剣トラスト』を、振り下ろそうとすると、・・・・。


レイ「!!んっ!!?」


 この後、レイは、自らの、右側からの、黒炎属性の、気功術の、エネルギー砲が、放たれるのを、察知し、それを、紙一重で躱す・・・・。


マサシ「!?誰だ!!?」


 カズヤ、ミユキ、マサシが、ふと、その黒炎属性の、エネルギー砲が、放たれた方向を見ると、そこには、ミユキとサオリが居た。ミユキの方は、『獄炎の剣ヴァイパー』を、手にしていた・・・・。


レイ「・・・・ミユキに、サオリか・・・・」


マサシ「!!何っ!!?あの重要指名手配犯の!??」


サオリ「ピンポーン♪♪正解♪」


 これを聞いて、マサシは、イラつく・・・・。


マサシ「・・・・それで・・・お前達が、何の用だ・・・・?」


ミユキ「・・・・用があるのは、その子よ・・・あなた達じゃない・・・・」


マサシ「!?何っ!!?・・・・」


 この後、マサシは、視界に、サオリの持っている、鞘に収まった状態の、『破壊の剣バースト』が、入ってくる・・・・。


マサシ「・・・・その剣・・・まさか・・・・」


 これを聞いて、サオリは、不敵な笑みを、浮かべる・・・・。


サオリ「お察しの通り、この剣は、『破壊の剣バースト』よ」


 これを聞いて、マサシは、ミユキとサオリを、睨みつける・・・・。


マサシ「・・・・なるほどな、じゃあ、このまま、帰る訳には、いかんな!!」


 こう言いながら、マサシは、自らの、左手の掌を、カズヤの方に向け、その掌から、雷属性の、気功術による、エネルギー砲を放つ・・・・。だが、それを、ミユキの放った、黒炎属性の、気功術の、エネルギー砲が遮り、掻き消す・・・・。


カズヤ「!!くそっ!!!」


 こう言いながら、カズヤは、この隙に、後方に跳び、マサシ、レイとの間に、間合いを取る・・・・。


マサシ「・・・・流石は、重要指名手配犯ってだけのことは、あるな・・・・」


ミユキ「・・・・そりゃ、どうも・・・・」


 こう言いながら、マサシとミユキは、互いに、それぞれ、『稲妻の剣ライトニング』と『獄炎の剣ヴァイパー』を構え、互いが、互いの出方を、伺っていた・・・・。この間に、レイは、カズヤの方に、駆け出して行き、カズヤとの間合いを、詰めていく・・・・。


カズヤ「!!くっ来るなぁ~!!!!」


 こう言いながら、カズヤは、闇属性の、気功術による、エネルギー砲を、レイに放つ・・・・。これに対して、レイは、光属性の、気功術による、エネルギー砲を放ち、それを、掻き消す・・・・。


カズヤ「うわああああぁぁぁぁ~!!!!」


 こう言いながら、カズヤは、連続で、闇属性の、気功術による、エネルギー砲を放つが、その度に、レイが、光属性の、気功術による、エネルギー砲を放ち、それらを、打ち消す・・・・。


カズヤ「来るなああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


 こう言いながら、カズヤは、闇属性の、気功術と、霊能力による、半透明の、青い霊気を、同時に使った、複合エネルギー砲を、レイに放つ・・・・。


レイ「・・・・そう来たか・・・はああぁぁ~っ!!!!」


 こう言いながら、レイは、最大出力で、カズヤの放った、闇属性の、気功術と、半透明の、青い霊気の、複合エネルギー砲を、気迫だけで、掻き消した・・・・。これに対して、カズヤは、恐怖心で、いっぱいになる・・・・。


カズヤ「・・・・うっ・・・うわああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


 こんなカズヤに、レイは、『黄金の剣トラスト』で、斬撃を放つ。だが、・・・・。


ガキンッ!!!!


 その斬撃を、いつの間にか、カズヤとレイの間にいた、サオリが、自らの、霊能力による、霊気で、具現化した剣で、受け止める・・・・。


レイ「・・・・やるわね・・・・」


サオリ「・・・・そちらこそ・・・・」


 この後、レイは、後方に跳び、カズヤ、サオリとの、間合いを取る・・・・。この後、サオリは、鞘に収まっている、『破壊の剣バースト』を、カズヤの方に、差し出す・・・・。


カズヤ「!?この剣は!??」


サオリ「・・・・『破壊の剣バースト』・・・破壊の魔剣・・・・」


 この後、カズヤは、この『破壊の剣バースト』を、呆然と見つめる・・・・。


カズヤ「・・・・これが、・・・『破壊の剣・・・バースト』・・・・」


サオリ「・・・・ええっ・・・この剣・・・ホントは、私が、使いたいけど・・・・」


カズヤ「!けど!?・・・・」


 この後、サオリは、一息つく・・・・。


サオリ「この剣は、あなたを選んだ・・・私じゃなく、あなたをね・・・・」


 これを聞いて、カズヤは、驚きを、隠せなかった・・・・。


カズヤ「・・・・えっ・・・・!!?」


 この後、サオリは、カズヤに、不敵な笑みを、見せる・・・・。


サオリ「早く♪受け取って♪♪」


 これを見て、レイは、キッ!とカズヤを睨む・・・・。


レイ「そうはさせない!!」


 こう叫びながら、レイは、カズヤに向かって、光属性の、気功術の、大きなエネルギー砲を放つ・・・・。


サオリ「闇よ!!」


 この呪文により、サオリは、魔法で、闇属性の、エネルギー砲を放ち、レイの放った、光属性の、気功術による、エネルギー砲に、ぶつける・・・・。


レイ「・・・・くっ!・・・この!・・・・」


 この後、レイの、光属性の、気功術による、エネルギー砲と、サオリの、闇属性の、魔法による、エネルギー砲は、一進一退の、押し合いに入る・・・・。


レイ「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


サオリ「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


 しばらく、このエネルギー砲同士の、一進一退の、押し合いは続く・・・・。この間に、ミユキは、マサシとの、間合いを、詰めていて、ミユキとマサシは、互いに、一歩も引かない、剣撃戦を、繰り広げていた・・・・。


サオリ「・・・・さっ!早く!!・・・・」


カズヤ「!!はっ!はい!!」


 レイとサオリの、エネルギー砲同士の、押し合いが、続く中、カズヤは、唾を飲み、意を決して、サオリの持つ、『破壊の剣バースト』を、鞘から抜いた・・・・。


レイ「・・・・くそっ!!・・・・」


 カズヤが、『破壊の剣バースト』を、手にした瞬間、この『破壊の剣バースト』は、光り出し、その光が、カズヤに、力を与える・・・・。


カズヤ「・・・・よくも・・・フウカとアカリを・・・・」


 カズヤは、恨めしく、こう言った。この恨みの念が、カズヤを、強くし、破壊衝動が、強くなる・・・・。


レイ「・・・・遅かったか・・・・」


カズヤ「・・・・いいぞ・・・力が・・・力が!漲る!!・・・・」


 こう言いながら、カズヤは、破壊衝動に、歪んだ笑みを見せる・・・・。


カズヤ「死ねええぇぇ~!!!!」


 こう言いながら、カズヤは、レイの放った、光属性の、気功術による、エネルギー砲に向かって、パワーアップした、闇属性の、気功術による、エネルギー砲を放った・・・・。


レイ「・・・・くっ!・・・なんて!!パワーなの!!?・・・・」


 レイとサオリの、エネルギー砲の、一進一退の、押し合いに、カズヤの、闇属性の、エネルギー砲が、加わったことにより、レイの方が、押されていく・・・・。


レイ「・・・・くっ!・・・くっ!!・・・くっ!!!・・・・」


カズヤ「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


サオリ「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


 レイは、やはり、押されている・・・・。


レイ「・・・・くっ!・・・もう・・・ダメ・・・・」


 このエネルギー砲の、押し合いでは、勝てないと、見切りをつけたレイは、エネルギー砲を、放つのを止め、自分から見て、右側に、跳んで、カズヤとサオリの、エネルギー砲を、紙一重で、躱した・・・・。この瞬間、剣撃戦を、繰り広げていた、マサシとミユキは、互いに、剣撃戦を止め、二人して、後方に跳び、間合いを取る・・・・。


マサシ「レイ!!この3人には!俺達2人じゃ!敵わない!一旦引くぞ!!やはり!ミヤビの力が要る!」


レイ「・・・・そうね・・・・」


カズヤ「!!待て!!!!」


 この後、カズヤは、レイとマサシに向かって、闇属性の、気功術による、エネルギー砲を、放った。だが、レイとマサシに、当たった気配はなく、そのまま、レイとマサシは、姿を消した・・・・。


ミユキ「・・・・逃げたね・・・・」


サオリ「・・・・うん・・・・」


 この後、カズヤは、虚しさで、呆然としていて、涙を流す・・・・。


カズヤ「・・・・ちくしょう・・・・」


 この後、カズヤは、悔しそうに、歯を食い縛る・・・・。


カズヤ「ちくしょうううううううううぅぅぅぅぅぅぅぅ~!!!!」


 こう叫びながら、カズヤは、悔し涙を、流していた・・・・。このことに、ミユキとサオリは、何も言えなかった・・・・。


【シーン10】

 ここは、『マージ帝国城』の、とある部屋。ここで、ミヤビは、この部屋の、ベランダから、城下町を、眺めていた・・・・。


ミヤビ「・・・・犠牲者の数・・・まあ、少なく済むって、理屈は、分かるけど、それでも・・・・」


 この後、ミヤビは、しばらく、考え込んだ後、深く、ため息をつく・・・・。


ミヤビ「・・・・なんか・・・違う・・・・」


 この後、ミヤビは、頬杖をつく・・・・。


ミヤビ「・・・・あたし・・・正義のために、『マスト騎士団』に入ったのに・・・・」


 この後も、ミヤビは、ため息をつく・・・・。


ミヤビ「・・・・あたしの、やりたかったことって・・・こんなんだっけ・・・・」


 この後も、ミヤビは、深く、ため息をついた・・・・。


【シーン11】

 ここは、夜の、スラム街の道。あっちこっち、破壊された、ここで、カズヤ、ミユキ、サオリの3人は、焚き火をし、火を囲って、座っていた。火の周りには、焼くための、干し肉が、刺さっている・・・・。


サオリ「・・・・そっか・・・幼馴染み・・・だったんだ・・・・」


カズヤ「・・・・うん・・・フウカとアカリとは、幼馴染みで、いつも一緒だった・・・・」


ミユキ「・・・・そう・・・・」


カズヤ「・・・・うん・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


サオリ「・・・・それでさ・・・頼みが・・・あるんだけど・・・・」


カズヤ「?・・・・頼み・・・ですか・・・・??」


サオリ「・・・・うん、頼み・・・・」


 この後、カズヤは、少し、考え込む・・・・。


カズヤ「・・・・頼みって・・・何ですか・・・・??」


サオリ「・・・・うん・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


カズヤ「・・・・なっ・・・何ですか?・・・頼みって?・・・・」


サオリ「・・・・うん・・・・」


 この後も、しばらく、間があく・・・・。


サオリ「・・・・私と、ミユキはね・・・『マスト騎士団』を、憎んでるの・・・・」


カズヤ「・・・・えっ・・・・?」


ミユキ「・・・・うん・・・・」


 この後も、しばらく、間があく・・・・。


カズヤ「・・・・なぜです・・・・?」


サオリ「・・・・それは・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


サオリ「・・・・大事な人を・・・殺されたから・・・・」


ミユキ「・・・・あたしもね・・・・」


 これを聞いて、カズヤは、納得する・・・・。


カズヤ「・・・・そりゃ・・・そうですよね・・・・?」


ミユキ「・・・・うん・・・・」


 この後も、しばらく、間があく・・・・。


サオリ「・・・・君だって、そうでしょ・・・・?」


 これを聞いて、カズヤは、憎しみの、目付きになる・・・・。


カズヤ「・・・・ええっ・・・・」


サオリ「・・・・復讐・・・したくない・・・・?」


カズヤ「・・・・したいです・・・・」


サオリ「・・・・だよね・・・・?」


カズヤ「・・・・はい・・・・」


 この後、サオリは、一息つく・・・・。


サオリ「・・・・だったら・・・どうかな?仲間に・・・なって・・・くれない・・・・?」


 この後、カズヤの目付きが、鋭くなる・・・・。


カズヤ「・・・・いいですよ・・・・」


 この後、サオリは、一息つく・・・・。


サオリ「そっ♪♪・・・良かった♪」


カズヤ「・・・・共通の目的ですから・・・・」


サオリ「だよね♪?」


カズヤ「・・・・はい・・・・」


ミユキ「・・・・多分、ここで、待ってれば、向こうから、来るはず・・・『マスト騎士団』は、気功術士の、集団だから・・・・」


カズヤ「・・・・気で、探って来る・・・ってことか・・・・」


サオリ「うん♪♪」


ミユキ「・・・・まあね・・・・」


 この後、カズヤは、憎しみ一杯の、表情が、更に、強くなる・・・・。


カズヤ「・・・・待ってろぉ~、フウカ、アカリ・・・必ず・・・必ず、仇を取るからな・・・・」


サオリ「・・・・うん・・・・」


ミユキ「・・・・それでいい・・・・」


 この後、カズヤ、サオリ、ミユキの3人は、焼き上がった、干し肉を、食べながら、憎しみの目付きで、焚き火の炎を、見つめていた・・・・。


【シーン12】~次の日の朝、・・・・~

 ここは、『マージ帝国城』の、とある広い部屋。ここで、マサシ、ミヤビ、レイは、会話していた・・・・。


レイ「・・・・恐れてた通り、『破壊の剣バースト』に、選ばれた者が、現れた・・・・」


ミヤビ「・・・・それは・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


マサシ「・・・・あそこの、スラム街の、三つの気・・・分かるな?・・・・」


ミヤビ「・・・・分かる・・・・」


マサシ「・・・・そいつらだ・・・そいつらが、敵だ・・・・」


ミヤビ「・・・・なるほど・・・・」


レイ「・・・・これ以上、犠牲者を、出したくない・・・相手も、3人だし・・・だから・・・・」


ミヤビ「・・・・それは・・・・」


 この後も、しばらく、間があく・・・・。


マサシ「分かってくれ!!犠牲者を!最小限に!留めたい!!」


 この後、ミヤビは、しばらく、深く、考え込む・・・・。


マサシ「ミヤビ!!!」


 この後も、ミヤビは、しばらく、深く、考え込む・・・・。


ミヤビ「・・・・正義の・・・ためなんだよね・・・・?」


マサシ「!そうとも!正義のためだ!!」


 この後も、ミヤビは、しばらく、深く、考え込んだ・・・・。


ミヤビ「・・・・分かった・・・行く・・・・」


マサシ「!!ホントかぁ~!!?」


ミヤビ「・・・・うん・・・・」


マサシ「よしっ!決まり!行くぞ!!」


 こう言いながら、マサシは、歩き始めた・・・・。こんなマサシを、レイとミヤビは、不信感を、抱いてる目で、見送った後、一息付き、自分達も、付いて行くように、歩き始めた・・・・。


【シーン13】

 ここは、『ユース』の、スラム街。ここに、カズヤ、ミユキ、サオリの3人は、横に並んで、マサシ、レイが、来るのを、待っていた。ミヤビも、加わってるとも、知らずに、・・・・。だが、・・・・。


ミユキ「・・・・3人ね・・・・」


カズヤ「・・・・みたい・・・・」


サオリ「・・・・そうなんだ・・・・」


ミユキ「・・・・うん・・・・」


カズヤ「・・・・3人分の、気を感じる・・・・」


サオリ「・・・・気功術士は、いいねぇ~♪・・・・」


カズヤ「・・・・魔法使いには、魔法使いの、利点があると、思いますよ・・・・」


サオリ「・・・・そうだろうけどさ♪・・・・」


カズヤ「・・・・3対3か・・・・」


ミユキ「・・・・そうね・・・・」


サオリ「・・・・丁度いい♪・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


ミユキ「・・・・来たよ・・・・」


カズヤ「・・・・うん・・・・」


サオリ「・・・・ホントね・・・・」


 こうして、カズヤ、ミユキ、サオリの正面から、マサシ、レイ、ミヤビが、歩いて、こっちに、向かって来る・・・・。しばらくして、マサシ、レイ、ミヤビは、ある程度の、間合いの所で、足を止める・・・・。


マサシ「・・・・逃げずに、待っていたか・・・・」


ミユキ「・・・・ええっ・・・・」


マサシ「・・・・いい度胸だ・・・・」


サオリ「・・・・そりゃあね。あなたは、村のみんなの、仇だから・・・・」


ミユキ「・・・・私もよ・・・・」


カズヤ「・・・・フウカとアカリの仇・・・・」


 これを聞いて、マサシは、高笑いし、ミヤビの、表情が、迷いで歪む・・・・。


マサシ「泣かせるねぇ~♪♪仇かぁ~♪」


サオリ「・・・・そうよ・・・・」


 この後、マサシは、腰の『稲妻の剣ライトニング』を、抜く・・・・。


マサシ「ならっ!お前達も!!仲間のいる場所まで!送ってやる!」


サオリ「・・・・地獄に行くのは!あんたよ!!・・・・」


 この後、ミユキとカズヤは、それぞれ、『獄炎の剣ヴァイパー』と『破壊の剣バースト』を抜く・・・・。


マサシ「・・・・面白い!!・・・・」


 この後、マサシとミユキ、カズヤは、それぞれ、『稲妻の剣ライトニング』、『獄炎の剣ヴァイパー』、『破壊の剣バースト』を構え、サオリは、戦闘体勢に入る。レイとミヤビの方は、この戦いに、疑問を持ちながらも、遅れて、それぞれ、『黄金の剣トラスト』、『力の剣ガルーダ』を、鞘から抜き、迷いを抱きながらも、構える・・・・。こうして、互いが互いに、出方を伺い、緊張感漂う、空気になる・・・・。この空気が、しばらく続く・・・・。そして、・・・・。


マサシ「はああぁぁ~っ!!!!」


 こう叫びながら、マサシは、雷属性の、気功術による、エネルギー砲を、ミユキに向けて放つ・・・・。


カズヤ「はああぁぁ~っ!!!!」


 そのエネルギー砲を、カズヤが、闇属性の、気功術による、エネルギー砲で、掻き消す・・・・。


カズヤ「お前の相手は!!俺だぁ~!!!」


 こう叫びながら、カズヤは、マサシとの間合いを、急速に、詰めていく・・・・。


マサシ「面白い!!♪」


 この後、カズヤとマサシの、間合いが、無くなり、2人は、激しい剣撃戦を、繰り広げる・・・・。この間に、レイは、ミユキと、ミヤビは、サオリと、それぞれ、一対一で、戦うように、移動する・・・・。


マサシ「なかなか、やるな♪『破壊の剣バースト』に、選ばれただけのことはある♪」


カズヤ「うるさい!!!!」


 この後、マサシとカズヤは、鍔迫り合いの、状態になる・・・・。


マサシ「・・・・くっ!・・・くっ!・・・・」


カズヤ「・・・・くっ!・・・くっ!!・・・・」


 この後、互いの剣が、弾け、マサシもカズヤも、後方に跳び、互いに、間合いを取る・・・・。


マサシ「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


カズヤ「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


 こう叫びながら、マサシは、雷属性の、気功術による、小型のエネルギー弾を、カズヤに、連発しながら、自分から見て、左側に移動する。一方、カズヤも、闇属性の、気功術による、小型のエネルギー弾を、連発しながら、自分から見て、右側に移動する。こうして、マサシもカズヤも、それらの、小型エネルギー弾を、紙一重で、躱していく・・・・。このまま、移動して、カズヤは、廃墟となった、建物に入り、マサシの、雷属性の、小型エネルギー弾を、建物の影で、防ぐ・・・・。


マサシ「構うかああああぁぁぁぁ~!!!!」


 それに構わず、マサシは、雷属性の、小型エネルギー弾を、更に、連発する・・・・。だが、こうして、建物の、壁で、躱してる間に、カズヤは、闇属性の気の、エネルギーを、左手に、溜めていく。そして、・・・・。


カズヤ「はああぁぁ~!!!!」


 こう叫びながら、カズヤは、壁から、表に出て、溜めた闇属性の、気功術による、エネルギーを、マサシに向かって、巨大な、闇属性の、エネルギー砲として放つ・・・・。


マサシ「!?何っ!??」


 マサシは、急いで、雷属性の、気功術による、エネルギー砲を放ち、カズヤの、巨大な、闇属性の、エネルギー砲に、ぶつける・・・・。だが、溜めていた、エネルギー砲に、敵うわけもなく、マサシは、カズヤの、闇属性の、巨大な、エネルギー砲を、モロに喰らう・・・・。


マサシ「・・・・くっ!・・・この野郎ううううううううぅぅぅぅぅぅぅぅ~!!!!」


 こうして、マサシは、食らったものの、何とか、立っている・・・・。


カズヤ「・・・・化け物か・・・・」


 マサシは、大ダメージを、負いながらも、立っているが、それが、やっとだった・・・・。それに、気付いた、カズヤは、マサシとの間合いを、急速で詰め、『破壊の剣バースト」で、斬りかかる・・・・。だが、マサシは、それを、『稲妻の剣ライトニング』で受ける・・・・。


カズヤ「!?何っ!!?」


 この後、マサシとカズヤは、再び、激しい剣撃戦を、繰り広げる・・・・。


カズヤ「・・・・化け物め・・・・」


 だが、ダメージは、隠しきれず、剣は、マサシを、カズヤの方が、徐々に、推していく・・・・。


カズヤ「はああぁぁ~っ!!!!」


 この叫びと共に、カズヤは、鍔迫り合いに、なった所で、剣で、マサシを、吹っ飛ばす・・・・。


カズヤ「死ねええええぇぇぇぇ~っ!!!!」


 こう叫びながら、カズヤは、闇属性の、気功術による、エネルギー砲を、マサシに放つ・・・・。


マサシ「・・・・ちくしょうううううううううぅぅぅぅぅぅぅぅ~!!!!」


 マサシの、断末魔の、叫びと共に、マサシは、消滅した・・・・。カズヤは、ゼイゼイと、息を切らしていた・・・・。


カズヤ「・・・・仇は、取ったぞ・・・フウカ・・・アカリ・・・・」


 こう言いながら、カズヤは、マサシが、消滅した所を、睨んでいた・・・・。


【シーン14】

 ここは、『ユース』の、スラム街。ここで、レイとミユキは、互いに、横に、移動しながら、それぞれ、光属性の、気功術による、小型エネルギー弾と、黒炎属性の、気功術による、小型エネルギー弾を、放っていき、互いに、互いの出方を、伺っていた・・・・。


ミユキ(さすが、『マスト騎士団』の者。隙がない・・・・)


レイ(・・・・なるほどね・・・この人、かなりできる・・・・)


 こうして、しばらく、互いに、相手の出方を、伺い続ける。そして、・・・・。


レイ「はっ!!」


 レイが、こう言うと、ミユキの周囲の、四方八方から、光属性の、気功術による、小型エネルギー弾が、襲い掛かる・・・・。


ミユキ「!?えっ!??」


 実は、ミユキは、小型エネルギー弾を、撃ちっ放しだったが、レイの方は、小型エネルギー弾を、撃った後、ミユキの周囲に留め、再び、襲わせるのを、待っていたのだ・・・・。


レイ「・・・・終わりよ・・・・」


ミユキ「・・・・いいえ、まだよ・・・はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


 こう叫ぶと、ミユキは、自分の周囲に、半円状の、巨大エネルギーを、黒炎属性の、気功術を、用いて、放出し、レイの、小型エネルギー弾を、打ち消して行く・・・・。


レイ「・・・・えっ!??・・・・」


 その攻撃は、レイの所まで、届きそうになっていた・・・・。


レイ「ヤバい!!」


 この後、レイは、後方に跳び、それを、躱した・・・・。こうして、ミユキの、黒炎属性の、大規模な、攻撃は、レイの、小型エネルギー弾を、打ち消しただけで、終わった・・・・。その半円状の、巨大な黒炎属性の、巨大エネルギーが、消えると、ミユキは、ゼイゼイ息を切らし、膝に、手を置いていた・・・・。


レイ「!!イケる!!!」


 この後、レイは、急速に、ミユキとの、間合いを詰め、自らの、『黄金の剣トラスト』に、光属性の気を込め、ミユキに、斬りかかる・・・・。だが、ミユキの方も、『獄炎の剣ヴァイパー』に、黒炎属性の気を込め、その斬撃を、受ける・・・・。この後、鍔迫り合いの、状態になる・・・・。


レイ「・・・・やるわね♪・・・・」


ミユキ「・・・・あんたこそ・・・・」


 この後も、しばらく、鍔迫り合いの、状態になるが、やがて、弾けて、そのまま、後方に跳び、間合いを取り、互いに、それぞれの属性の、気功術による、小型のエネルギー弾を、放ちながら、再び、互いに、間合いを詰め、そのまま、互いの剣に、気が宿ったまま、剣撃戦に入る・・・・。


レイ「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~っ!!!!」


ミユキ「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~っ!!!!」


 互いに、こう叫びながら、激しい剣撃戦が、繰り広げられる・・・・。こうして、互角の、剣撃戦が、繰り広げられていったが、ミユキの方は、先程の、巨大な、黒炎属性の、エネルギー放出を、行なったため、スタミナが、もたず、徐々に、レイの剣捌きに、押されていく・・・・。そして、・・・・。


ガキーンッ!!


 レイに、押されていたミユキは、レイの『黄金の剣トラスト』で、ミユキの『獄炎の剣ヴァイパー』が、弾き飛ばされた・・・・。


ミユキ「・・・・そんな・・・・」


 この後、レイは、ミユキに、『黄金の剣トラスト』を、突き立てる・・・・。


レイ「・・・・終わりよ・・・・」


 このことに、ミユキは、悔しさを、覚えていた・・・・。


【シーン15】

 一方、こちらは、ミヤビと、サオリの戦い。こちらでは、ミヤビの、『力の剣ガルーダ』と、サオリの、霊能力で、具現化した剣で、剣撃戦が、繰り広げられていた。ミヤビが、力で、サオリの剣を、たたき折ってりも、しているが、その度に、サオリの剣は、霊能力で、新しく具現化され、剣撃戦が、収まることは、無かった・・・・。


ミヤビ「・・・・もう!!次から次に!剣が!!・・・キリがなぁ~い!!・・・・」


 こう言った後、ミヤビは、後方に跳び、間合いを取る・・・・。


サオリ「闇よぉ~!!」


 この呪文で、サオリは、闇属性の、魔法による、エネルギー砲を放つ・・・・。


ミヤビ「もう~!!!!」


 この後、ミヤビは、左手の掌から、無属性の、気功術による、エネルギー砲を、放ち、その闇魔法を防ぎ、かつ、その、無属性の、エネルギー砲は、そのまま、サオリの方にも、襲い掛かる・・・・。


サオリ「・・・・嘘・・・すごい威力・・・・」


 この後、サオリは、霊能力で、盾を、具現化して、その無属性の、気功術による、エネルギー砲を防ぐ・・・・。


ミヤビ「何か!!ムカつくぅ~!」


サオリ「・・・・そっ・・・・?」


ミヤビ「そうよ!!」


 これを聞いて、サオリは、深く、ため息をつく・・・・。


サオリ「・・・・さあ・・・続きを、始めましょ・・・・」


ミヤビ「望むところよ!!!!」


 この後、ミヤビとサオリは、それぞれ、『力の剣ガルーダ』と霊能力で、具現化した剣を構え、しばらく、互いに、相手の出方を、伺っていた・・・・。そして、・・・・。


ミヤビ「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


サオリ「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


 こう叫びながら、ミヤビとサオリは、それぞれ、無属性の、気功術による、小型エネルギー弾と、霊能力による、半透明な、青い小型エネルギー弾を、それぞれ、横に移動しながら、連発して、放っていき、しばらく、互いの出方を、伺っていた・・・・。そして、・・・・。


サオリ「はああぁぁ~っ!!!!」


 こう叫ぶと同時に、サオリの両肩から、それぞれ、半透明の、青の霊気で、作られた、巨大な腕が、具現化され、ミヤビに、襲い掛かる・・・・。


ミヤビ「ちょっと!!!嘘ぉ~!!!!」


 この後、その両腕で、サオリは、ミヤビを、攻撃する・・・・。ミヤビの方は、それらを、紙一重で、躱していく・・・・。


ミヤビ「はああぁぁ~っ!!!!」


 こう言いながら、ミヤビは、無属性の、気功術による、巨大なエネルギー砲を放ち、その2本の、半透明の、青の霊気で、作られた、巨大な腕を、両方とも、吹っ飛ばす・・・・。


サオリ「まだまだああぁぁ~っ!!!!」


 この後、サオリは、再び、同じ、2本の、半透明の、青の霊気で、作られた、巨大な腕を、霊能力で、作り出した・・・・。


ミヤビ「!!?嘘でしょうぅ~!!!??」


 その2本の、半透明の、青の霊気で、作られた、巨大な腕は、再び、ミヤビに、襲い掛かり、ミヤビは、やはり、それを、紙一重で、躱していく・・・・。


ミヤビ「・・・・すごい・・・けどね!!・・・・」


 この後、ミヤビは、襲い来る、2本の、半透明の、青の霊気で、作られた、巨大な腕のパンチを、紙一重で、躱しながら、サオリとの間合いを、詰めていく・・・・。


サオリ「そうはいかない!!!闇よぉ~!!」


 こう言うと、サオリは、間合いを、詰めていく、ミヤビに向けて、闇魔法による、小型の、漆黒の、エネルギー弾を、連射する・・・・。


ミヤビ「それが!!どうしたぁ~!!!」


 ミヤビは、それらの、小型エネルギー弾を、気迫で、吹っ飛ばし、更に、急速に、サオリとの間合いを、詰めていく・・・・。


サオリ「!?えっ!!?」


 この後、ミヤビは、体当たりで、サオリを、吹っ飛ばす・・・・。


サオリ「うがっ!!」


 吹っ飛ばされた、サオリは、そのまま、地面に、倒れる。


サオリ「・・・・くそっ!!・・・・」


 この後、サオリは、立ち上がろうとするが、その時には、ミヤビは、手持ちの剣、『力の剣ガルーダ』の切っ先を、サオリに、向けていた・・・・。


サオリ「・・・・そんな・・・・」


ミヤビ「・・・・あなたの・・・負けよ・・・・」


 これを聞いて、サオリは、心底、悔しそうな、表情で、ミヤビを、睨んでいた・・・・。


レイ「・・・・そっちも、終わったみたいね・・・・」


ミヤビ「まあねぇ~♪♪」


カズヤ「・・・・き・さ・ま・らああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


 こう叫びながら、カズヤは、闇属性の、気功術に気を、体全体で、溜める・・・・。だが、・・・・。


ミヤビ「待って!!ちょっと!聞きたいことが!・・・・」


カズヤ「ふざけるなああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!」


レイ「待ちなさい!!!攻撃するなら!!この2人を!殺すわよ!!」


 こう言われ、カズヤは、動きを止める・・・・。


カズヤ「・・・・うっ!・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


カズヤ「・・・・ちくしょう!!・・・・」


 こう言いながら、カズヤは、『破壊の剣バースト』を、捨てる・・・・。


カズヤ「・・・・どうする気だ・・・・?」


ミヤビ「聞きたいことが!あるだけよ!」


 これを聞いて、カズヤは、怪訝な顔をする・・・・。


カズヤ「・・・・聞きたいこと?・・・・」


ミヤビ「うん、そう」


 これを聞いて、カズヤは、深く、ため息をつく・・・・。


カズヤ「・・・・何だ・・・・?」


 この後、ミヤビは、一息ついた・・・・。


【シーン16】~過去のシーン~

 ここは、『ユース』の、スラム街。ここに、カズヤ、ミユキ、サオリの3人と、マサシ、レイ、ミヤビは、対峙するように、立っていた・・・・。


マサシ「・・・・逃げずに、待っていたか・・・・」


ミユキ「・・・・ええっ・・・・」


マサシ「・・・・いい度胸だ・・・・」


サオリ「・・・・そりゃあね。あなたは、村のみんなの、仇だから・・・・」


ミユキ「・・・・私もよ・・・・」


カズヤ「・・・・フウカとアカリの仇・・・・」


 これを聞いて、マサシは、高笑いし、ミヤビの、表情が、迷いで歪む・・・・。


マサシ「泣かせるねぇ~♪♪仇かぁ~♪」


サオリ「・・・・そうよ・・・・」


 この後、マサシは、腰の『稲妻の剣ライトニング』を、抜く・・・・。


マサシ「ならっ!お前達も!!仲間のいる場所まで!送ってやる!」


サオリ「・・・・地獄に行くのは!あんたよ!!・・・・」


 この後、ミユキとカズヤは、それぞれ、『獄炎の剣ヴァイパー』と『破壊の剣バースト』を抜く・・・・。


マサシ「・・・・面白い!!・・・・」


 この後、マサシとミユキ、カズヤは、それぞれ、『稲妻の剣ライトニング』、『獄炎の剣ヴァイパー』、『破壊の剣バースト』を構え、サオリは、戦闘体勢に入る。レイとミヤビの方は、この戦いに、疑問を持ちながらも、遅れて、それぞれ、『黄金の剣トラスト』、『力の剣ガルーダ』を、鞘から抜き、迷いを抱きながらも、構えた・・・・。


【シーン17】~現在のシーン~

 ここは、『ユース』の、スラム街。ここに、カズヤ、ミユキ、サオリ、レイ、ミヤビが、いた、カズヤは、立ち尽くしていて、ミユキ、サオリは、レイ、ミヤビに、それぞれ、剣を、突き付けられ、動けずにいた・・・・。


カズヤ「・・・・一体、何を聞きたい・・・・?」


 こう言いながら、カズヤは、ミヤビを、睨んでいた・・・・。この後、ミヤビは、一息ついた・・・・。


ミヤビ「・・・・あなた方の、戦う理由が、仇打ちなのは、本当・・・・?」


 これを聞いて、カズヤは、睨みながら、怪訝な顔をする・・・・。


カズヤ「・・・・何を言ってる?今更、・・・・」


ミヤビ「・・・・そう・・・・」


 これを聞いて、カズヤは、更に、怪訝な顔をする・・・・。これを見て、ミヤビは、視線を、レイの方に移す・・・・。


ミヤビ「・・・・レイさん・・・・」


レイ「・・・・何・・・・?」


 この後、ミヤビは、涙を流す・・・・。


ミヤビ「・・・・私達・・・この人達の、大切な人を、奪いました・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


ミヤビ「・・・・この人達の、戦う理由は、復讐です・・・私達が、この人達の、戦う理由を、作ってます・・・・」


 これを聞いて、レイは、辛そうな顔をする・・・・。


ミヤビ「これが!正義ですか!?私達!このまま!この人達の!命を!奪うことができます!でも!!これが!!!『マスト騎士団』が!掲げる!正義ですか!?」


レイ「・・・・それは・・・・」


 レイは、やはり、辛そうだ・・・・。この後、しばらく、間があく・・・・。


ミヤビ「・・・・私!・・・この人達!・・・殺したくないです!!・・・私の・・・私の信念に!反します!!・・・・」


 これを聞いて、レイは、神妙な面持ちになる・・・・。


ミヤビ「レイさん!!」


 この後、レイは、辛そうな表情だったが、やがて、一息つき、ミユキに、突き付けていた、『黄金の剣トラスト』を引き、鞘に収める・・・・。


ミユキ「・・・・えっ・・・・?」


 こう言いながら、ミユキは、呆然としている・・・・。


レイ「・・・・あなたの・・・言う通りね・・・・」


 これを聞いて、ミヤビは、明るい表情になる・・・・。


ミヤビ「レイさん!♪♪」


レイ「・・・・これは、私の信念にも反する・・・・」


 この後、ミヤビも、サオリに、突き付けていた、『力の剣ガルーダ』を引き、鞘に収める・・・・。これには、サオリも、カズヤも、呆然と眺めていた・・・・。


レイ「・・・・行って・・・・」


ミユキ「・・・・えっ・・・・?」


 この後、レイは、一息つく・・・・。


レイ「・・・・あなた達を、追うのを、やめます・・・・」


 この後、ミユキは、真顔になる・・・・。


ミユキ「・・・・いいの・・・・?」


レイ「・・・・ええっ・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


レイ「・・・・行って・・・・」


 これを聞いて、しばらくして、ミユキは、一息つく・・・・。


ミユキ「・・・・ありがとう・・・・」


 この後、ミユキ、サオリ、カズヤは、武器を収め、3人、集まって、歩き出す・・・・。やがて、3人は、そのまま、歩き去って行った・・・・。この後、レイは、涙を流す・・・・。


レイ「・・・・ごめんなさい・・・・」


 こう言いながら、レイは、涙が、止まらなかった・・・・。


ミヤビ「・・・・レイさん・・・・」


レイ「・・・・あなたが、正しかった・・・これは・・・正義の戦いなんかじゃない・・・・」


 こうして、レイは、罪悪感から、涙を、流し続けた・・・・。

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