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初めての作曲は、

学んだことが山のようにあります!!!


初めて自分で曲を作りました。
ずっと前から「作りたいわぁ~あぁ~作りたいわぁ~」と思っていた念願です。今までワンフレーズだけなら作ったことがありましたが、それを一曲にすることはいつも出来ませんでした。

それがなんと!!出来ちゃったのです!!
何ということでしょう。アドレナリンのお陰です。

きっかけは、「星野源のオールナイトニッポン」の企画に応募するためでした。
何故、今まで出来なかったことをすんなり「よし!やったるでぇ!!」となれたのかは謎ですが、多分、そのラジオがご結婚発表後初のラジオで、新しい入口を開いた星野さんの言葉を聞いて「私も!」となったのかなと思います。

今回は私自身の復習のため、作業を最初から振り返っていきたいと思います。

①ルール確認
企画には「曲は45秒」という縛りがありました。この縛りが、私のモチベーションを確実に上げてくれました。今までは、初めから3分とか5分とかの曲を作ろうとして玉砕していたので…。<バーカアーホドジマヌケー

②和音を弾いてみる
いつも編曲でお世話になっているMIDIさんに今回も助けてもらい、「なんかお洒落な和音ないかな~♪」と片っ端から和音を弾きました。私にはコード進行の知識がほとんどないので、いつものように無駄に足踏みしないように軽いノリを意識していました。
とにかく和音を弾きまくりました。そうしているうちに何回も辿り着く和音を発見し、これを一音目の和音に決めました。

③次に来て心地いい和音を見つける
ゴミカスのようなコードの知識は置いておき、一音目の次に来て大丈夫そうな和音を引き続き弾きまくって探しました。該当する和音を何個かピックアップし、更に次の和音を探す…ということを繰り返していきます。そうする中で、「この和音とこの和音を繋げるメロが欲しいかも…?欲しくないかも…?」となり、何か適当に、大体その和音たちの間にある音を繋げるという単細胞的発想で単旋律を繋げてみたりしていきました。

④展開が欲しい
ずっと同じことをして盛り上げていくという高度なテクニックはまだ使えないので、場面転換をしたいと考えました。常に短絡的です。実にアホらしいですが、今まではここまで進んだことがありません。明らかな進歩に私のテンションもMAXでした。

⑤とりあえずテンポを落としておく
最初の和音の時点でマイナー方向に進みそうだったので、落ち着いたテンポで進めていました…と言うよりは自然にそうなっていました。
「場面転換をしたら明確な変化が欲しいのか…?!単音のメロの流れを作って、最後 rit. で締める…?!rit.?!どうやって?!」と言う具合にここまで来ると未知の領域過ぎて若干のパニック状態でした。

⑥気付いたら涼しげになっていた
終わりの方で気付いたのですが、タイトルを考えていませんでした。どんどん透明感を求める方向に進んでいっていたので、夏らしい曲になっていました。「涼しい」という言葉を使って思い浮かんだのが「納涼」だったので、これをタイトルに。

➆マリンバで弾いてみる
要所でマリンバを弾いて確認作業をしたりしていましたが、通すのはここが初めてでした。この時点でかなり満足してしまっていました。

以上の工程を経て曲が完成しました。
その後、ラジオへの投稿すらも初めてだったのでバタバタと準備をして、〆切ギリギリに無事に投稿、結果不採用でこの企画へのチャレンジは終了しました。

さて、ここからこの作曲作業の中で得たことを挙げていこうと思います。

・思ってた以上に楽しかった
・でも勿論難しかった
・テーマがないとグダる
→向かう方向がわからないので進みにくい
→タイトルの他にインストだとしても歌詞を考えても良いのかもしれない。→何を言いたいのか、伝えたいのか、表現したいのかを明確に
・編曲ものよりも叩きやすい
・やっぱりコードの理論を習得しないと無理
→曲を作るためではなく自己表現のためなんだなぁと感じた

私が何故作曲をしたかったのかというと、自己表現の幅を広げたかったからです。
クラシックでもポップスでも、マリンバオリジナル曲でも編曲ものでも、当然ながら「人の曲を演奏する」のですが、その当然のことを今まで考えたこともなかったのに突然引っかかり始めました。
「人が作った素晴らしい音楽を表現する」中で、「どうしてこんなにも素晴らしい音楽が作れるのだろう?こんなにも自分の考えや感じたことを音楽で表現出来て羨ましいな、素敵だな」と思うと同時に、ここ最近は「作曲者の曲に対する意図への理解」に悩むことが多くなってきました。
作者による楽曲解説を読んでも、楽譜を読み込んでも、「どこで何を感じ、何を表現したくて、それをどんな音で表現するのが理想なのか」というところで難しく感じることがあります。勿論、それを自分なりに解明し、理解し、自分の音で表現出来ることが音楽の素晴らしいところであることは良く知っていますし、ピースが嵌まったように自分の中で全ての要素が一直線になるときの感動も知っていますが、それとは別に、自分で1から音楽を作るという行動も起こせば、もっと音楽のことを知れるのではないか?音楽のことを知れば、もっと自分の芯から音楽を奏でることができるのではないか?と思うようになりました。

そんな風に作曲のことを何も知らずに憧れを抱いていた私が今回初めて作曲して学んだことは、全て自分の浅はかさに結びつきます。音楽のことは当然、それだけではなくて、世界のあらゆることも知らなければいけないと気付きました。作曲者が素晴らしい音楽を作れているのは、その人の周りに当たり前のようにある人、生活、環境があるからこそなのだと思い知らされました。思えば数年前に受けたコンクールの講評で「これからは音楽以外のことから様々なことを学んでください」という言葉を頂戴し、それを理解出来ているつもりでいましたが、今回の作曲でようやくしっかりと理解することが出来ました。「なんとなく涼しい感じがするから」とか、そんな程度はしょうもないですよね。

急に真面目になりましたが、この辺で止めておきます。
とにかく本当に得たものしかありませんでした!
作曲だけでなくて、今までやってきた音楽にも活かせることが沢山あったので、本当にやって良かったと思います。

また作りたいですね!反省を活かしてo(∵)/


ひっそりとYouTubeにUPしました。


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