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不穏だね

人から勧められて、AppleTVオリジナルの『セヴェランス』を見始めた。

不穏なお話で、たのしい。二話目を見おわったあと、同居人が「ドキドキする」と感想として述べた。私はそれを「ドキドキしておもしろいね」と受けとったけど、実際は「ドキドキして怖い」やった。つづきはもう見たくないと言う。びっくりした。そんなに怖いの。

確かに不穏でドキドキするお話やけど、私は観てると安心もする。あぁ、こういう暗さを自分以外にも持ってる人がおるんかって、ホッとするから。暗いね。

空飛びがち


ある朝、ひとりでごはんを食べてたら、戸棚から本が落ちてそのままごみ箱に入った。一人でに落ちるのはまだ偶然かなと思うけど、ごみ箱に入るなんて、なんて主張の強い子だ…と思う。

ごみ箱入ったのは、國分功一郎さんが書いたスピノザと自由に関する本。2年ぶりくらいに読み返すことにした。

その中で、気になる言葉が出てきた。

ーこの青年はかつて受けた虐待という外部の圧倒的な原因に、ほぼ自身の全てを支配されています。彼の行動の全体がこの復讐のためにある。これこそ「強制」の状態、自由とは正反対の状態に他なりません。

國分功一郎 著
『はじめてのスピノザ 自由へのエチカ』

そうか、復讐は自由じゃないのか。だから最近の私は苦しかったのか。悩んでたところを言い当てられた気がして、視界がちょっと開けた。

ピンクが可愛い

数年前も、摂食障害で悩んでた頃、國分さんの本に救われたことがあった。彼にはいつかお礼を言いたい。

生きる糧にします