賢い人
×日
同居人の体重があまりに軽すぎて、「なんで?なくなっちゃうの?」と返す。その日の夢にはひとまわり小さくなった同居人が出てきた。
×日
農園バイトに行く。今日の作業は熊手で枯れ草を集めるという単純なものだったんだけど、久しぶりに労働した感覚を得る。普段えんぴつしか持たない人間にはキツイよ…などとお嬢様みたいなことを思う。
×日
シャワー浴びようと決めてからニ時間ダラダラし、もうほんとにいい加減入らなくちゃと準備し始めたら「えらいね〜」と同居人に褒められた。情けなさでちょっと泣いた。
×日
「京都出身?はんなりしてるね!」と言われるたび、この人の前では大阪よりの表現はできないなと思う。(生まれは京都でも大阪でもなくびわ湖です。)
×日
若い頃からギフテッドであろう人物の近くにいることが多く、対比で自分の愚かさや浅はかさ、そして平凡さを感じることが多かった。この経験は、幾らか自分の人格形成に影響しているんだろう。
×日
友人は「賢い人がタイプだけど、どう思われるのか考えると怖い」と話していた。確かに私も賢い人から「ひかれてるな」と思うことがあるから、気持ちはわかる。
だけど本当に賢い人というのは、人のことをなめない。愚かさを非難したり注意することはあっても、人間の多様さを理解し、他者を畏れてる。
なめられるよりずっといい、と思って、私は賢い人の側にいる。
生きる糧にします