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20代社員のやる気を引き出すには?
こんにちは、あべれいじです。
大学院を卒業して3年目、普通の企業で技術営業の社会人経験を積んできた今、若手社員のやる気(=モチベーション)問題について考えてみようと思う。
いわゆる1995年頃~2003年頃に生まれた世代は「Z世代」と呼ばれており、それより年齢が上となるミレニアム世代とは特徴が異なると言われている。
主な特徴はこんな感じらしい。
・プライベートも重視する
・転職活動に対して抵抗がない
・働き方に柔軟性を求める
・起業やフリーランスなどの独立意識が高い
朝日新聞DIGITAL 論座より引用
たしかに、私の周囲でも仕事そのものの面白さを追求し、バリバリ働きたい!と志向している人は少ない。
仕事のスタンスに限って考えると、
「言われたことはきっちりやる」が、
・「別にプライベートを犠牲にしてまで積極的にやりたくない」
・「残業して稼ぐよりも定時で帰ってプライベートを充実させたい」
かくいう私もその一人であるが、そんな志向を持っている同世代はかなり多いと感じる。
一体これはなぜなのか。
理由1:副業等で稼ぐ選択肢が増えている
これはもう周知の事実であるが、会社員であってもブログやSNSを活用して収入を得る手段が増えている。
また、昨今の「老後2000万円問題」に代表されるように、
「どこかの企業で定年まで働き上げれば死ぬまで安心して生活できる」
という大前提が壊れてしまっていることからも、副業に注力したいという人は間違いなく若い世代ほど多いだろう。
かくいう私も、旅行に関する相談等を「ココナラ」で出品していたりもするので、実は平日定時で上がった若手はもう一つの仕事へ…なんてことも珍しくはないはずだ。
理由2:脱競争によって勝ち抜くというモチベーションの衰退
経済成長率が低く、賃金が上がらないという現状、そして物価高等のインフレ…
いわゆる発展途上国の人々のステレオタイプに見られるように、「自分たちが頑張れば、その分だけこの国の未来が良くなる」という展望を持って居る人がこの国の20代に何人いるのだろうか?
かつてバブル景気を味わった世代とは違い、若者は「コスパ」「ほどほどの品質で丁寧な暮らし」で身の回りをせめて過ごしやすい環境に変えていくことを求めている。
誤解を恐れずに言うと、貧困などの環境から抜け出す!といった強烈なモチベーションの源泉が生まれにくい状況にあるといえるだろう。
このあたりは成熟した先進国に共通する現象なのではないだろうか。
だからこそ、誰の幸せを実現するために自分は頑張っているのか?という目的をしっかり言語化できている人は、周囲を見ても成功している人が多く感じる。
理由3:仕事で求められる目標の高さ
これは私の周囲で感じるのだが、①国内市場の縮小②経済成長の鈍化、という外部環境の割に、個人に与えられている目標が非常に高く感じる。(営業などでは当然前年よりも多くの売上を上げるように求められますよね?)
当然株式会社であれば株主のために利益を還元しないといけないため、成長を続けていかなければならない、という資本主義の根幹をなす原理はわかる。
しかし、現在の日本においてこのようなスタイルを継続するのはもはや限界に達しているのではないかと感じることも多く、これがモチベーションを失う一因にもなっているのではないか。。
だからこそ、私は数字を追いかけ続けるのではなく、目の前の困っている人を助けるためには何が最適解なのか?という観点を大事にしながら仕事に取り組む、ということを大事にしたいと思っている。
この辺りは京都の1日100食限定のレストランを作った方が書かれている
「売上を、減らそう。」
に大いに共感できるところがあったのでぜひご一読いただきたい。
これからの未来へ向けて
確かに日本の若者世代は総じて貧しくなってしまってきている、という傾向があるのは間違いない。
そんな中でも、まずは自分の周囲の人(職場や友人)を幸せにする、という個人的なミッションから始めて、それが大きく広まっていくようなイメージを共有できれば良いと思う。
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