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自戒のために使うのはいいけど他者に求めてはいけない言葉たち

自分に向ける分にはいいけど、他者に向けると微妙になり得る言葉たちをまとめました。

モチベーションが低くてパフォーマンス落ちるのは甘え

類義語に、「モチベーションを言い訳にするな」「プロ野球選手はヒットが打てないことをモチベーションのせいにしない」などがあります。

この言葉自体は100%同意で、わたし自身もモチベーション低下を言い訳にパフォーマンスが落ちてはならないと思っています。
でも、この言葉を自分ではなく他者に向けて使ってしまうと、意味がないどころか逆効果になってしまうのでは?と思っています。

モチベーションが低下してパフォーマンスが落ちているメンバーに対して、「モチベーションを言い訳にするな。そんなの甘えだ」と言ったところでなんの解決にもなりませんから。

モチベーションによってパフォーマンスが左右されるのは確かに甘えだし言い訳かもしれないけれど、それはそれとして人間はモチベーションが低下するし、モチベーションでパフォーマンスが左右する生き物だと思うのです。それを「甘え」と言っても解決しないので、そのことは事実として受け止めたうえでマネジメントしないとなぁと。

何を言うかよりも誰が言うかのほうがだいじ

類義語に「人はロジックだけでは動かない」があります。

この言葉も100%同意できます。どんなに正しいことを言ってもそれまでの言動で信頼を得ていないと人は受け入れてくれません。わたしの言葉に人が耳を傾けてくれるような、信頼される人物にならないとなぁと思います。

でもこの言葉、自分ではない他者が発信しているときに使ってしまうと、「あなたの言っていることは正しいけれどあなたのことが気に入らないので言うことを聞きたくありません」という意味になってしまいます。

他者の話を聞くときはむしろ逆で、「誰が言っているかよりも何を言ってるか」に注目してフラットに判断したいものです。

石の上にも3年

類義語に、「何事も続けることで見えてくるものがある」「今が中途半端だと何をやっても中途半端にもなる」などがあります。

確かに、一定期間続けないと価値にならないことは世の中たくさんあります。今はつらくても、歯を食いしばって続けることで何かを掴めることもあるでしょう。そう自分に言い聞かせてふんばることはすごく良いことだと思います。

…でも、その言葉を現在進行中で苦しんでいる人に向けてしまうとさらに追い詰めてしまうことになりかねないので、注意しないとなぁと思うのです。


以上、わたしが思う「自戒のために使うのはいいけど他者に求めてはいけない言葉たち」の紹介でした。
いずれも、言葉自体は正しいことを言っているものです。正しい言葉だからこそ誰かを苦しめてしまうこともあるかもしれません。

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