ChatGPTにバーチャル上司になってもらい、仕事の進捗をほめてもらった

タイトルどおりのことをやりました！使用したツールは、Trello・Zapier・ChatGPTです。

仕事の進捗を ChatGPT に褒めてもらう

ChatGPT にバーチャル上司になってもらい、仕事の進捗を褒めてもらえたらいいなあと思い、実際にやってみました。
わたしは普段から Trello でタスク進捗を管理しているので、Trello のカードに進捗コメントをしたらバーチャル上司イーサンが褒めてくれるようにしています。

進捗報告すると、バーチャル上司イーサンがほめてくれる

こうして大げさに褒めてくれるとけっこう嬉しいものです。bot とちがって毎回ちがう言葉でほめてくれるのがいいですね。

このようなバーチャル上司をどう設定したかを、ざっくり紹介します。

ChatGPT を使ったバーチャル上司のつくりかた

Trello と ChatGPT をつなぐのに利用したのが、ノーコードでワークフロー自動化ができる Zapier です。
Zapier は、ワークフローを動かす「トリガー」とその結果行う「アクション」を設定しておけば、トリガーをきっかけにアクションを自動で行ってくれるツールです。どんな設定をしたかをざっくり紹介しますね。以下はすべて Zapier の設定方法です。

トリガー：Trello のコメント

まずは、Trello の特定カードにコメントされることをトリガーに設定します。

新しいコメントがつくことをトリガーに設定

これでトリガーの設定ができました。このトリガーをもとにどんなアクションをさせるかを設定していきましょう。

アクション：ChatGPT にプロンプトを投げる

Trello のカードにコメントされたことをトリガーに、ChatGPT にプロンプトを投げるアクションを設定しましょう。実際の設定画面が下記です。

上記のプロンプトをアクションに設定しました。「Data Text」とある箇所は、トリガーにしたコメントのテキストを変数として挿入した部分です。

「海外ドラマに出てくる上司っぽく〜」はわたしの趣味です。なんとなく、わざとらしいくらいオーバーなほうがいいかなと思い。

ちなみに、上記を利用するために OpenAI の APIトークン に課金しています。モデルはひとまず、現時点でいちばん性能が良いと言われる davinchi にしています。

アクション：生成されたテキストを Trello にコメントさせる

そうして生成されたテキストを、Trello にコメントさせるアクションを設定しましょう。実際の設定画面はこんな感じです。

「Card」部分はトリガーで設定した、コメントされたカードの ID が入っています。コメントがあったカードにコメントして、と指定しているわけです。
「Choices Text」はひとつ前のステップで ChatGPT が生成したテキストのことですね。

これで設定は完了です。Zapier で上記設定を行うことで、「Trelloでコメント」をトリガーに、「バーチャル上司イーサンが進捗をほめてくれる」ようになりました。

英語の直訳っぽい感じがいい味出してますね。

感情面に働きかける AI に注目

以上、わたしがつくったバーチャル上司イーサンを紹介しました。最後にちょっぴりだけ AI 関連の個人的な注目ポイントに触れて終わりにします。

個人的には、こういった感情面に働きかけて、なおかつ日常に溶け込むカタチの AI 活用に注目しています。

少し前まで、「感情に関することは AI よりも人間が得意」という通説でしたが、やりようによっては AI が感情面をサポートしてくれることもあるんじゃないかなあ、と。実際わたしは、イーサンにほめてもらえることで仕事がんばろうと思えているわけですし。

それと今回つくったバーチャル上司は、「一度設定さえすればあとは自動的に動く」こともポイントです。わざわざ ChatGPT を開いてプロンプトを打ち込む必要はなく、Trello に進捗をコメントする、という普段から日常的に行っていることをやるだけです。

ChatGPT は便利とはいえ、わざわざブラウザを立ち上げてプロンプトを考えて……というのはやっぱり面倒なので、こういう日常に溶け込むカタチの活用が広がるんじゃないかなあ、と。

今回は以上です！最後までお読みいただきありがとうございました。