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漫画の記録

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特に好きな漫画家さん→五十嵐大介、松本大洋、山岸凉子、諸星大二郎、白土三平、高野文子などなど。
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☆お気に入り漫画☆(仮)

個人的に好きなモノたちです(^^)/ *記録兼自己紹介的なもので、オススメというわけではないです。 *随時変更。 (けっこうその時の精神状態やタイミングによって、評価変わったり) <個人的殿堂入りCreator!>五十嵐大介 (1969年~)「海獣の子供」「ディザインズ」「魔女」など。 山岸凉子 (1947年~)「日出処の天子」「舞姫 テレプシコーラ」など。 松本大洋 (1967年~)「ピンポン」「花男」「鉄コン筋クリート」など。 川原泉 (1960年~)「笑う大天使」「メ

ニンゲンも、それぞれ、微妙に異なる環世界を生きていたりして… 漫画「ウムヴェルト」★3

「ディザインズ」の原型となる「ウムヴェルト」を含む、10篇の短編集。 「世界のどこかにいるかもしれない。”未確認生物”がメインモチーフ」(帯より) 2017年 五十嵐大介 UMWELT短編が10編あるけど、ほとんどどっかで見たことあるものばかりだったので、ちょっぴり残念。これといって特にハマる程のものもないので、放出かなー。でも1冊にまとまってるのはいいかなー。うーん。 今回のメインモチーフは、UMAということで、それぞれに人間とは異なる存在が出てくる。可愛いのから怖い

幕末+日ユ同祖論+ハルマゲドン+強女+❤LOVE❤ おもろいけど打ち切り? 漫画「赤い鳩アピル」★3,5

幕末。消えたユダヤ十部族の謎を追う宣教師ヘボンと新撰組隊士・馬庭実行が、日ユ同祖論の真実を解き明かそうと旅に出る。聖書の予言の未来は変えられるか…。壮大なスケールで日本人の原点に迫る歴史ロマン!! 1988~1989年(文庫1995年)作小池一夫 画池上遼一 コミック全6巻、文庫版全4巻、ワイド版全3巻 (文庫版解説 中谷彰宏) 幕末に、日本とユダヤが同祖じゃないかという日ユ同祖論、加えて聖書の予言なんかの都市伝説風でめっちゃ好み。真偽は不明だけど、日ユの類似点なんか見る

ダメンズの聖書!Holy bible!的パワーを放つ!ような気がするだけっ! 漫画「迷走王 ボーダー」★5

社会の「あちら側」と「こちら側」の境界線、そのギリギリのラインで、真に生きる男たちの最強ドラマ!!! 1986年~1989年 原作狩撫麻礼 作画たなか亜希夫 コミックス/全14巻、復刻版/全6巻、文庫/全8巻 昔、文庫版を持ってたんだけど、度重なる引っ越しの中、気づけばなくなってたこの漫画。久しぶりに読みたくなったんだけど、意外に手に入りづらい状況になってた…。でも運よく入手できたので再読! やっぱ好っきゃねん!、て言いたい感じ。結局ダメ男系作品が大好きなんだよな~。自

偉大な建築家の人生。何を想う… 本「pepita 井上雄彦meetsガウディ」★3,5

「時空を超えて「鬼才」と「奇才」が呼応しあう。 ガウディの眼を携えた井上は、自然、建築、街、カタルーニャの 人々から受け取れる創造の“種=pepita"を切り出していく」(https://amzn.to/3jwjdbOより) 2012年 井上雄彦 (取材は2011年) これで、井上雄彦さんの絵を楽しみつつ、けっこう深くガウディについて理解できる。ガウディ作品はもとより、家系や幼少時代、題にもなっている女生との失恋、職人さん達、そして自然への想い、など。 ガウディというと

親を想うスターチャイルドたち。心がキュッとなる。想いと想いは、そうそう上手く嚙み合わないのか? 漫画「Sunny」★4,5

児童養護施設・「星の子学園」その子供たちの日常と、満たされず溢れる親への想い。眩しき「少年期」 2011年~2015年 全6巻 松本大洋 松本大洋さんの自伝的作品ということで、こんな感じの子供時代を過ごしてたのかなーと感慨深い。やっぱ、「山下静」が、本人に似てるキャラになるのかな。始まりは、静が来るところからだし。 それとも春夫?メインキャラで、登場も多い。けど違いそーだな。そういうキャラの子がいたんだろうなーて感じ。純助なんかも。まあ、創作も強くあるだろうけど。リアル

人類の更なるアドバンス!超遠未来的バトルforピース!! 漫画「ナンバーファイブ」★4,5

「はるかな未来。最新科学技術で誕生した肉体的・頭脳的9人の超人組織「虹組」の1人・NO.吾(ファイブ)が、恋した女性・マトリョーシカをさらって逃亡!松本大洋が描く、超遠未来的バトルforピース!!」(出版社からのコメント) 2000~2005年 松本大洋 単行本全8巻、新装版全4巻、文庫版? 再読。こんな話だったっけか。ちゃんと読んでなかったんだなー。 断捨離中なので、読んだら売ろうと思ってたけど、思いのほか気に入ってしまって、取っておくことにした。 文庫版がでるみた

深き闇と向き合い、心の解放、そして再生。漫画「闇の守り人」★3

女用心棒バルサは、25年ぶりに生まれ故郷・カンバルへ。異世界ファンタジー冒険物語。シリーズ第2弾の漫画化。 2015年 結布 原作上橋菜穂子 原作そのままって感じかな。良くもなく悪くもない。というか、良いところもあるけど、それほどハマる程でもない。くらいか。絵がなー、好き好きだと思うけど、優しく柔らかいタッチなもんで。 可愛いのとか優しいものの表現には、メッチャ合うけど、戦闘シーンとか深刻な場面では、どこか希薄というのか、弱い感じがする。ファンタジーな生き物は合う。ティ

もしかすると、あの頃は見えていたのかな? Another World 成長の中で失われるもの… 漫画「GOGOモンスター」★3,5

見えないものが見える小学三年生・立花雪の成長。飛行機、ハモニカ、スーパースター、最近ヤツらが増えている……。 1998年~2000年 松本大洋 たぶん、子供から大人になる過程で、失われるものってあるんだろーなー。純粋性か。生き抜くために小狡くなって、大なり小なり平気で嘘をつく。雪のような人間からすると、そりゃ腐って見えるだろう。 悲しいかな、この現代社会では悪の化身のようなものが充満してる。その醜いヤツに対抗するため、装備を固め、そんなこんなしてるうちに、自らも醜くなっ

守り、守られ、育て、育てられ、支えあう。繰り返される歴史。 漫画「精霊の守り人」★4

短槍使いの女用心棒・バルサは、精霊の卵を宿した第二皇子・チャグムを守る依頼をされる。原作「精霊の守り人」の漫画化。異世界ファンタジー冒険物語。 2007年(文庫2013年)上下巻 藤原カムイ 原作上橋菜穂子 原作、アニメときて、次に漫画も。あとドラマだけだなー。見てみたいけど、どーなんだろ、微妙かな。綾瀬バルサも気になるが。なんだかんだ結局、アニメが一番かなー。この漫画も良かったけど。 これはわりと原作に忠実な感じかな。特に真新しいとこはなかったけど、とりあえず、絵が綺

魂の交感から鎮魂へ。幽玄なる世界へと誘われる。 漫画「死者の書」★4

8世紀奈良、非業の死を遂げた滋賀津彦(大津皇子)の魂が目覚め、そして、藤原南家の郎女は、そこに尊い俤を見る。二人は交感し合い、郎女の純真な想いは滋賀津彦の魂を鎮めていく。 2015年 上下巻 近藤ようこ 原作折口信夫 分かりにくい原作も、こちらを読むとよく分かる。よく分からないトコや、うまく想像出来なかったトコなど、こちらだとスッキリ明解。解説本に留まらず、漫画作品としても良質で魅力的。 ただ、小説作品を他の絵として見るのには、良くも悪くもあるような気はするが。原作を読

日本神話より。怖ーいのとか、不気味ーなのとか、悲しーのとか。 漫画「月読」★4

短編集、全6編。日本の神話に纏わる話がメイン。 1996年 山岸凉子 全6編の短編集で、主には日本神話絡みで、悲しい・不気味・怖い系の話。一つだけ洋の雰囲気が違和感。なんでコレ? とりあえず、全体的に暗い印象。山岸さんらしい絶妙な不気味さ、ホラー感を堪能。 この本で、月読命という存在を知って、非常に興味深い対象となった。なんとも切な悲しい、日陰の存在(夜担当だし)、妙に惹かれる。これで見るとアマテラスがすげー嫌ーな女だけど。(でも色っぽい笑) これは、もうちょっと長く

ファン垂涎・必携の一冊!神秘奇想の根源に触れる!(ような?) 本「五十嵐大介: 世界の姿を感じるままに」★5

漫画家・五十嵐大介の初特集本。 短編、インタビュー、対談、寄稿等々、盛沢山! 2014年 文藝別冊/KAWADE夢ムック ファンにはたまらない内容。五十嵐さんの創作の秘密が垣間見られ、各作品の理解が深められる。また、インタビューや対談などで、人柄も伺え、それがまた好感持てるので、ますます好きになっちゃう。 2014年のモノなので、始まりから「ウムヴェルト」頃までかな。「ウムヴェルト」のことはチラホラ軽く載っている程度。(なので、もちろんこれ以降の作品「ディザインズ」等に

女の子の自然豊かな田舎生活 ~四季~ 漫画「リトル・フォレスト」★3,5

東北の小さな集落で暮らす女性・いち子の生活模様。 (作者の岩手県衣川村”大森”での3年程の生活をもとに描かれたもの。) 2002年~2005年 全2巻 五十嵐大介 五十嵐作品の中では異色?普通の女の子の話。街から逃げてきたと自分で思っている、いち子の故郷での自然豊かな生活。主には「食」についてだが、この辺りの自然環境といち子の思いが描かれている。 「食」に興味のある人には良いと思う。作り方も載ってたりするし。ただ自分的には、今はあまり興味持てずにいるため(昔は興味あった