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カミュのペスト

会社で100分で名著を勧められて再放送を観る。
予想以上に素晴らしく、まさに今のこの状況と本質的に酷似している内容でカミュは予言者か!と。
アルジェリアのオランという町が舞台。ここでネズミの大量死を発端にでペストが蔓延し、都市が封鎖される。ここで、医師として人としてこの状況に向き合う主人公リウー、神に仕えることを選んで生を全うする司祭、ペストが流行ることで苦しみが自分だけではない安心感を得る犯罪者など様々なバックグラウンドを持つ人物が登場する。
それぞれ全く違う考え方、生き方を選んでいく。そこには正しい、間違っているはない。そう感じるのは、それぞれが”自分として生きる”ことに向き合っているからだと思う。
それぞれが持って生まれた環境や状況、配役の中でそれを全うする。
今の私たちの状況も絶対的な安心はない。そのような状況下で何を信じるか?どう生きるか?今日4月15日時点の日本はまだそこまで切羽詰まっていない気がするが、さらに究極の状況に見舞われたとき、自分に何が残るのか?
ただ恐怖に怯えて、無気力に生きるのか?
それとも。。。

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