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サラワク屋台事情 04/05 ラクサ/コロミー/経済飯 

この次は、ラクサ(RM 6.00)です。ラクサと言うと、マレーシアやシンガポールに来た事ある人であれば誰しも、目にするか、口にしたかの人がほとんどだと思いますが、サラワク・ラクサは、中でも、抜群に美味しいと言われております。クアラルンプール等の西マレーシアから来たマレーシア人の人々の殆どが、サラワクに来て、サラワク・ラクサを食べ無いで帰る人は、いないに等しいと言うほどです。ラクサとは、何かと言うと、大雑把に言うと、カレー麺の様なものですが、カレーでなく、ラクサと言う調味料を使います。鶏肉でベースの出汁を取り、ラクサの元を溶かし込み、塩、醤油、胡椒、等の調味料で味を調整し、最後にココナッツ・ミルクを入れます。この配分によって、ラクサの味は決ります。サラワク・ラクサの麺は、基本的には、ビーフンを利用しますが、私は、ビーフンだと足りないので、焼ソバなんかに使う太麺で作ってもらいます。具は、蒸し蝦3個、蒸した鶏肉のささ身、薄焼き卵、モヤシ等です。一般的な値段は、RM 6.00ですが、同じ店で、RM 8.00やRM 10.00等の異なる料金がありますが、料金の違いは、蝦等の具の量の違いです。尚、ココナッツ・ミルクを入れていますので、もちがよくありませんので、朝からやっている店はお昼過ぎまで、お昼からやっている所は夕方まで、と営業しています。クチンでサラワク・ラクサの一番美味しい店は、残念ながら、トンプソンズ・コーナーでなく、市内のグランド・コンチネンタル・ホテルのすぐ隣です。早朝は、いつも込んでますし、いつも、お昼前には売り切れです。因みに、ラクサは、そのペーストが市内のスーパー・マーケットで売っていますので、それさえ手に入れれば、上記を参考に、日本でも作れます。ココナッツ・ミルクを控えめにいれて、別のカレー粉を少し混ぜるのが、サラワク・ラクサのコツです。



その次は、チキン・ライス(RM 5.00前後)。こちらでは、一般的に、昼ご飯によく食べます。シンガポール・チキン・ライスというチェーン店がありますが、その大元を辿ると、中国海南島の人々の食事だそうです。日本で、チキン・ライスと言うと、ケチャップで炒めたご飯ですが、こちらのチキン・ライスは異なります。茹でた鶏肉か、フライの鶏肉がご飯の上にドカッとのっています。それに、お店の人が特製の醤油と酢と油のタレを少しかけます。これが、味のベースです。別にチリの酢漬けのタレが付いてきますが、お好みです。このタレには、醤油を少したらすとより美味しくなります。しかし、チキン・ライスとは、鶏肉がのっているからチキン・ライスではなく、本当は、そのご飯が重要なのです。普通のご飯に鶏肉がのっかったものは、チキン・ライスの偽物です。チキン・ライスのご飯は、その上にのる為に鶏肉を生姜や大蒜、塩、味の素などで茹でますが、その茹でた時の出汁でご飯を炊いたものが、チキン・ライスなのです。でも、見た目が非常に貧相です。ご飯と鶏肉と薄い胡瓜しかありませんので、少し寂しいですが、現地の人には、非常に人気の食べ物の一つです。

BBQライス(RM 6.00)は、チキン・ライスからの派生だと思いますが、鶏肉以外に、豚肉や豚足、豚耳等をBBQにしたものが加わります。ミックスだと、それぞれ適度に組み合わせてくれますし、特定のものだけ欲しい場合は、自由にオーダーできます。チキン・ライスもBBQライスも非常にシンプルな料理なのですが、逆に奥が深く、僅かな隠し味を使う事によって、お客が集まりますので、中には、BBQライス1軒で、一店舗コーヒー・ショップをまるごと養っていく事も可能です。クチン市内のペンディン地区にあるホック・リー・センターの裏手に、BBQライス専門店が1軒あります。A君の極秘情報によると、ここの主人は、絶え間なく、肉を切り続けていた為に、大事な玉が落ちたそうで、今は、その方のお姉さんが肉を切る担当です。


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