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ベストセラー『日本人が苦手な語彙・表現がわかる「ニュース英語」の読み方』、編集後記。

語学書の編集実績が増えました。毎年一冊は関わることができておりまして、本当にありがたい限りです。

(語学書を出したい、というお考えの先生方はご連絡ください!)

「独特の読みにくさ」をピンポイントで攻略できる! 『日本人が苦手な語彙・表現がわかる「ニュース英語」の読み方』発売

古巣のディスカヴァー・トゥエンティワンさんからの続編です。

続編となると売り上げが下がるのが普通です。「最初は良かったけれど、2はイマイチだなあ」みたいな映画の評論をよく見かけます。そんな読者の声を絶対に出させないように、気合を入れて原稿に臨んだことをハッキリと覚えています。

ニュース英語は英語の中でも「読みにくい」わけですが、その理由を考え抜きました。

続編でありがちなのは、前作を読んだ前提にしてしまうこと。それを避けるために、第1章でサクッと前作の内容を確認できるようにしています。これは「入れたい」と思っていたので、了承を得られて安心しました。

(書き手と読み手の情報量を揃えるというのは大事なポイントです。)

今回のテーマは「日本人が苦手な語彙・表現」に焦点を当てることです。日本人はそれなりの知識はありますが、教科書や参考書止まりの知識です。ネイティブが使う表現を本当に知らない。

そもそも、こういった表現は自力で学ぶ他なかったのです。そこで、生き生きとした表現をショートカットしてまとめて学べるのが今作ですね。

(イチ学習者としても、今作の内容は知らない語句ばかりでした。)

第1章 ニュース英語を読むときのキーポイント(おさらい)
おさらい❶ ニュース英語は情報追加型
おさらい❷ 無生物主語を偏愛する
おさらい❸ 言い換え表現が大好き
おさらい❹ 生きた表現の宝庫である引用文が多い
おさらい❺ 感情表現が豊かである
おさらい❻比喩表現が頻出する

第2章 感情表現(批判語・称賛語)
酷評や批判を表すroastとtorch
攻撃・批判のripとrip into
怒りのvent over
激しく攻撃するlight into
熟語と動詞の混在型
動詞と熟語、名詞の混在型
熟語の批判語 48
激賞のextollと称賛のadmire
称賛し歓迎するhail
称賛するcommend
称賛系動詞2つで褒めちぎるlaudとeffuse
もてはやすlionize
名詞praise❶:heap praise on
名詞praise❷:shower praise on
名詞praise❸:offer profuse praise on
称賛系の熟語❶ pay tribute to
称賛系の熟語❷:make complimentary remarks
追従の言葉

第3章 遊び心と言葉遊び
purrfect dayは「ニャン璧な一日」
all that fizzは「全部の泡の音」
shreddingは「ズタズタ裂き」
trump upは「でっち上げる」
American Idleは「アメリカのアイドル」?
Tweedledum and Tweedledumberは マザーグースに出てくる
a tipping pointは「転換点」?
not all burgers are created equalは 「バーガーが均等につくられていない」?
ketchup with / weenie / dog-eat-dog world はホットドッグの話

第4章 辛辣な風刺・皮肉
第二の人生としてのgymnast
キャンペーン・マネージャー応募を装った痛烈な皮肉
テイラー・スイフトがいがみ合う民主・共和両党を結びつける
全力を挙げてより面白くないように努力しているスポーツ
攻撃と守備以外は順調なフットボールチーム
虫除けになったトランプ
コインを投げるのと同じぐらい貴重な専門家の意見
数字の公表をやめることが問題解決になる
冷静な判断を妨げるペンスの野望
特別なほど出来の悪かったアメリカ女子サッカーチーム
ジョン・ケリーのオナラ
ニューヨーク以外の都市はみんなクズ

第5章 絶妙な形容詞の使い方
中国経済のmeteoric growth
abysmal stateにある米中関係
メッシのabsurd brilliance
メッシのludicrous abilities
lethargicなフランスチーム
ploddingな前半戦とrivetingな後半戦
日本のemphaticな勝利
wantonな残虐性
bitingするような経済後退
gallopする物価高騰
stickyな物価
pugnaciousな政治
unalloyedな拒絶

第6章 生き生きとした口語表現
バスケットボールのslam dunk
野球のballgame
競馬のnonstarter
頭がいらないno-brainer
弱虫なcuck
狂ったnut jobとcrackpot
野犬dogpile
人形を棒で叩くという遊びpinata
最悪なsuck
打ち負かすpip
悪い意味のgaslighting
バカバカしいrich
終わりのtoast
meh

第7章 連続した同義語・類義語
aides and allies
villains and scoundrels
sway and gravitas
anxiety and trepidation
flubs and gaffes
critical and dismissive
stale and lifeless
ad hoc and improvisational
mocked and ridiculed
demean and degrade
spin, distort, prevaricate and lie

目次

・仕事で、世界の最新情報を入手するために、ニュース英語を読む必要に迫られている。
時事英語に苦手意識があり、ピンポイントで攻略したい。
・英検・TOEIC・TOEFLなどの試験対策のため、英文記事を読んでおきたい。
・独学で英語の学び直しをしている/したいと思っている。
・ネイティブがよく使う英語ならではの表現を身につけたい。
・国際人としての教養を身につけたい。

【こんな方におすすめ】

発売前から推薦をいただいたのもうれしかった😭😭😭

ニュース英語の一歩踏み込んだ理解のために必要となるポイントを、丁寧かつ分かりやすく解説した発展的学習書。上級者向けの一冊です。

杏林大学外国語学部准教授 北村一真氏

ニュース英語の読み方が変わる知的語彙が身につく。社会情勢が読める。ニューヨーク・タイムズやウォール・ストリート・ジャーナルを読みこなすのに、外せない一冊。

 「ビジネスブックマラソン」編集長 土井英司氏

そして、今回はプロモーションに力を入れることも込みでのご協力だったので、YouTubeも制作しました!!

多くの方々のご協力あってのことですが、発売直後に重版が無事にかかりました。一人でも英語で苦しむ方を救う一冊になればと思います。

プロモーションを込みで編集ができるのは僕の強みだと思っています。語学書を出したい、というお考えの先生方はご連絡ください!


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