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2017年3月 紀伊半島一周旅行 2日目後編「特急くろしお号で白浜へ」

2017年3月8日~11日で実施した紀伊半島一周鉄道旅の記録です。
今回は2日目の後編です。
那智観光を終え紀伊勝浦から特急くろしお号に乗り白浜を目指します。
前編の記録はこちらです↓

紀伊勝浦

那智観光を終え、観光タクシーで紀伊勝浦駅に戻ってきました。
乗車する特急まで少し時間があったため駅の近くをぶらぶらしました。

駅前
この看板は風は吹くとキラキラ輝いてすごかったです
観光バスを利用する場合は乗り場はこちらです
立派な商店街です

勝浦という地名は千葉の房総にもあります。(白浜もあります。)
千葉の駅名は「勝浦」駅で、こちらは「紀伊勝浦」駅です。
タクシーの運転手さんにどちらが元祖ですか?と質問したら、紀伊勝浦(自治体名は那智勝浦町)が元祖で、紀伊半島から房総半島に渡っていったらしいとのことでした。(房総の勝浦にも元から人は住んでいたと思いますが。)
醤油造りが紀州から下総の銚子に伝わったように、人々が黒潮に乗って渡っていったのでしょうね。
なお、千葉の勝浦駅は1913年開業(駅開業時から省線)、紀伊勝浦駅は1912年開業(駅開業時は新宮鉄道という私鉄線)で当初は勝浦駅と名乗っていたそうですが、戦前の国有化時に紀伊勝浦に改称されたそうです。千葉の勝浦駅の方が国有化が早かったために、元祖「勝浦」の駅名は千葉にあるということですかね。

新宮鐵道発祥の地

特急くろしお号

紀伊勝浦から白浜へは普通列車で行こうか迷いましたが、電車がロングシートであることや平日夕方の時間になっていくため学生が多いと予想し特急を選択しました。この時の特急の選択が後に別な意味で功を奏しました。

15:57発 紀伊勝浦 特急くろしお30号京都行 自由席970円
白浜には17:22着

287系に乗車
車内

紀伊勝浦から先も海沿いの区間が多くあります。
所々にJR西日本ローカル線特有の徹底徐行区間がありスピードはあまり上がりません。

湯川付近
対岸の半島は太地町

しばらく走ると遠くに橋杭岩が見えてきました。

車窓から一瞬バッチリ見える区間があります

この橋杭岩はその名の通り橋の杭のように奇岩が並んでいるため名付けられました。弘法大師様関連の伝説もありますが、この岩も前編に出てきた那智の滝の地質と深く関係しています。

前回、那智の滝で見た浸食を受けにくい火山由来の熊野酸性岩ですが、この橋杭岩も熊野酸性岩(ここは流紋岩系だそうです)となっています。
橋杭岩は1500~1400万年前にこのあたりにあった巨大カルデラ(火山)のマグマが元からある地層に入り込んできた跡(岩脈)で、マグマが冷えて固まった浸食を受けにくい熊野酸性岩が残っている状況です。

地質図(スーパー地形)

黄色はカルデラができる前に形成された砂岩(熊野層群)、ピンクは火山マグマ由来の熊野酸性岩となります。見事に橋杭岩の部分だけピンクになっています。
なお、岩の周りに多数転がっている石は津波石の可能性もあるそうです。

車内から熊野カルデラの痕跡を十分に楽しむと、列車は本州最南端の串本駅に到着しました。

串本駅で283系オーシャンアローと離合

串本から先もまだまだ海沿いの絶景区間を走ります。

17:22着 白浜

白浜駅に到着

白良浜

白浜駅からは宿のある白良浜方面へバスで向かいました。
(17:32発? 明光バス)

白良浜に到着

白浜は関東人にとってはあまり馴染みのない(遠くてなかなか行けない)場所ですが、関西の方にとっては身近な一大リゾート地なのではと思います。
比較していいものかどうか不明ですが、関東から見た伊豆のような感じでしょうか。

ブラタモリでも紹介されていましたが、この白良浜は元々も綺麗な砂浜だったそうですが、都市化により河川や周囲からの砂供給量が減り砂浜が減少したため、オーストラリアから砂を持ってきたそうです。
砂が外国のものであろうと、白良浜が素晴らしい場所であることは変わりありません。

白良浜へは最高の時間に到着することができました。

特急に乗って正解でした

宿と白浜温泉

今回は白良浜のすぐ近くの新錦ホテルさんに2泊素泊まりしました。

赤ピンの位置

1日目の温泉は宿の目の前にある白良湯公衆浴場に行きました。
2日目の夜は白良湯公衆浴場がお安みだったので、牟婁の湯という公衆浴場まで少し歩いて行きました。牟婁の湯は源泉が2か所あるため、2種類の温泉を楽しむことができました。お湯は海に近いため少し塩気がありました。

白浜の公衆浴場案内ページ↓

http://www.town.shirahama.wakayama.jp/soshiki/kanko/koen/shisetsu/pubric_spa/index.html

赤ピンの場所

夕食は2日間とも街を歩き回って探した記憶がありますが、お店は全く覚えていません。(ご当地のものをいただいた記憶はありますが。)

この旅は行程が贅沢なため、宿泊費用を抑えるために素泊まりにしましたが、一泊くらい朝夕付の温泉旅館にすればよかったと思います。
ただ、地元の飲食店や公衆浴場の利用というのも大事なことで、いい経験になるとは思います。


紀伊半島一周旅行2日目は終わりです。

3日目は一日中アドベンチャーワールドにいたので、次回は動物写真集になると思います。

3日目へ続きます。

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