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2017年7月 北陸長野乗り鉄旅 3日目

2017年7月に実施した鉄道旅3日目の記録です。前回は直江津から信越本線で長岡へ、上越線から飯山線で長野へ向かいました。長野で善行寺に参拝した後は篠ノ井線でさらに南下、大八廻りを乗り鉄し松本を観光しました。
前回の記録はこちらです↓

小海線で普通鉄道標高最高駅へ

3日目は松本駅から旅をスタートします。この日はまず国内の普通鉄道で最も標高が高い場所を走る小海線に乗り、JR最高地点を目指しました。
松本からは211系の普通列車に乗車し、まずは小海線の出る小淵沢へ向かいました。

懐かしい面々
「スーパーあずさ」はもう過去のもの
普通甲府行に乗り込みます

この日は確か平日だったので、乗車した松本6:38発の普通列車は小淵沢に7:59に着きますが、小海線は小淵沢を7:49に発車するので、乗り継ぎができなかったはずですが、写真の時刻を見るとなぜか乗り継ぎできたようです。小海線が遅れていたのでしょうか。謎です。

小海線のキハ110

小海線は小淵沢を出ると、野辺山高原へ向けて八ヶ岳の裾野を一気に登っていきます。

中央東線と別れます
清里まで来ると霧に包まれてしまいました
8:25頃?? 野辺山駅に到着

野辺山駅の標高は「1345.67m」。鉄道最高地点の駅だと思ってしまいがちですが、鉄道にはJR線のような「普通鉄道」のほかに、「鋼索鉄道(ケーブルカー)」「懸垂式・跨座式鉄道(モノレール)」「案内軌条式鉄道(新交通システム)」のほかに「無軌条鉄道(トロリーバス)」も含まれるそうです。
※ロープウェイは「索道」ですが、法律上鉄道の一種だそうです。
そのため、鉄道最高地点は立山黒部アルペンルートのトロリーバス室堂駅の「2,450m」が第一位だそうです。
そのため、この野辺山駅は普通鉄道の最も標高が高い駅なのです。

東日本鉄道最高駅と記載されていますが全国では?

普通鉄道最高地点へ

野辺山駅は最高地点の駅ですが、線路の最高地点ではありません。そのため、普通鉄道の最高地点へ向かうことにしました。

レンタサイクルを借りて行こうと思いましたが、朝早すぎたため観光案内所が開く9時まで待ちました。(このことは覚えていました。)

駅前の保存SLは、このような時本当にありがたいです。
トラクターのフロント部分にご注目!
白菜の収穫時期でした
最高地点に到着!

駅からは自転車で10分程度でしょうか。歩いたら30分近くかかると思います。最高地点に到達しました。野辺山駅より30mほど高いみたいです。

といっても、最高地点は清里ー野辺山間にあるため、実は先ほど列車で通過しているのでした。達成感を味わうなら小諸から野辺山へ向かう方がいいかもしれません。

この踏切のあたりが最高地点だそうです

野辺山高原観光

せっかく高原に来たのでもう少し観光をしていきます。自転車を走らせてやってきたのは、国立天文台野辺山宇宙電波観測所です。電波望遠鏡と呼ばれるどでかいパラボラアンテナなどがたくさんあり圧巻でした。

高原のサイクリングは最高です
電波観測所へ到着
アンテナごとに様々な役割があります
鉄道要素もあり面白い場所でした
一番大きな45m電波望遠鏡

この施設はなんと無料で見学できます。屋外だけではなく、屋内にも資料室がありますので、野辺山観光の際に立ち寄られるといいのではと思います。

野辺山→小諸

野辺山の散策を終え、引き続き小海線で小諸方面へ向かいます。
高原を形成していた溶岩台地(扇状地)を降りると、千曲川に沿って走るようになり、高原列車感は一気に失われてしまいます。こちらの景色も素晴らしいですが、小海線をコンパクトに楽しむならば、小淵沢ー野辺山間の乗車がよさそうです。途中下車等することなく、終点小諸まで乗りました。

千曲川沿いを走ります
小諸駅に到着

小諸には小諸城というお城があり、本丸跡は周りより低くなっている珍しい(日本唯一?)穴城があります。駅の東側に大手門があり、現在は懐古園として整備されている本丸は駅の西側にあるため、鉄道が城を分断している状態です。貴重な城ですが何故か懐古園には入らず、駅の周辺を少し散策して次の目的地へ向かいました。

駅の西側 懐古園の入口
駅の東側 大手門は重要文化財です

小諸→別所温泉

普段は東急線ユーザーなので、東急線内で役目を終えた思い出の車両が地方私鉄で頑張っている姿を一目見たいと思っており、それが鉄道旅の目的の一つでもあります。今回は「東急の車両に乗りたい」と「温泉に入りたい」がマッチする上田電鉄別所線に乗ることにしました。今回使用している「JR東日本30周年記念パス」はそこそこ高かったのですが、この時は元を取ることなど考えなくなっていました。(しなの鉄道も上田電鉄も別料金。)

どちらの115系に乗ったか覚えていません、、。
日比直用の1000系かなと思ったら池多摩線用の1000系だった模様
別所温泉駅に到着
元祖丸窓電車も見に行きました

別所温泉葵の湯と北向観音

別所温泉は1500年以上の歴史がある名湯で、泉質は弱アルカリ性の単純硫黄泉、美肌の湯と呼ばれている温泉です。別所温泉周辺は鎌倉時代などの寺院の建物が多く残っているため、「信州の鎌倉」と呼ばれています。

電車を降りて向かったのは木曾義仲ゆかり葵の湯という共同浴場「大湯」。木曾義仲が京へ上る前に葵さんと入った風呂で、その後北条氏が浴室を建てて現在に至るそうです。

源泉温度が50℃ほどなので、お湯は結構熱く、風呂上り後はなかなか汗が引かなかった記憶があります。(夏だったので空気も暑くてムシムシしていたのもあるのと思いますが)

大湯
さようでございますか

歴史あるお湯を堪能した後は温泉街をぶらぶら。
平安時代初期に開創された有名な北向観音へ向かいました。

北向観音はその名の通り、本堂が北に向かって建てられているとても珍しい仏様で御本尊は千手観音菩薩です。善光寺と向かい合っているのも名前の由来の一つと言われており、両方お参りするととてもご利益があるとか。

参道
落ち着いた雰囲気でいい場所でした
上田方面の眺め

真田の城・上田城へ

別所温泉を後にし上田へ戻ります。
上田電鉄線は帰りも同じ車両でした。
2019年の台風被害から復旧したので是非また乗りに行きたいですね。

別所温泉駅はレトロな駅舎が残っています
塩田平を少しづつ下っていきます
中塩田駅もレトロですね

上田には真田昌幸が築城した上田城があり、二度にわたり徳川軍を撃退した難攻不落の名城です。駅からのアクセスもよいため、行ってみることにしました。

二の丸の堀跡 なんか美しいです
真田石
城内にある眞田神社
尼ヶ淵
上田城は千曲川の河岸段丘を利用したお城です

有名な尼ヶ淵は上から見て満足したのか、なぜか下からは見なかったようです。崖は下から見上げないと始まりません。機会があれば再履修ですね。

大手通りを歩いて駅へ戻る途中、城下町特有のクランクを発見。

今回メインで使用したのJR東日本フリー切符は連続3日間有効でしたが、もはや切符をたくさん使うことを諦めてこの日(切符使用開始2日目)は帰宅することにしました。特急券は別途購入パターンだったので、派手に動くと結構な出費でした。(そもそも最初に福井へ行っていることが少し謎な行動。)
ただ、このようないろんな場所を巡る旅は好きですし、鉄道旅の良さですので今後も続けます。

上田から新幹線に乗って帰るのかと思いきや、またしなの鉄道に課金して軽井沢へ向かい、軽井沢から新幹線で帰京しました。

しなの鉄道ではいつまで115系に乗れるでしょうか
軽井沢へ到着
すでに解体されてしまった169-6

少々長くなってしまいすみませんが、読んでいただきありがとうございました。

つづく





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