続・「恐怖」の三様態

芸術における「破壊」主義とは、端的に、村上隆や奈良美智に代表される、「芸術」が成立していないイラストや、同様に「芸術」が成立していない前述の篠田太郎・小林正人・秋吉風人らのようなデザイン・工芸(またはそれ以下)の表現を、美術館や「美術史」の中央に持ち込むという、ギャラリー・美術評論家・美術館学芸員の三位一体の協働の下に行われる、典型的行為を指す。これは古くから今日まで続いてきている「革命」(=「破壊」)と権力奪取という、「左翼」文脈が背景にあるんですね。しかし、一般社会的には、この文脈は既に失効しているという、ねじれの関係がここ日本には顕著に見られる。

これが私の観点における、「平成美術」を語る場合の重要な本質です。

「恐怖」の三様態
https://note.com/naar/n/n20ac1e6244d6

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