象徴界

オマル マン氏との対談、第18回目。

K「オマル マンさん、こんにちは。新年の、立花孝志のYouTube動画を私は見ました。NHK退職後の、自らの今日に至る活動の「原点」を見直すという内容。」

NHK党立花孝志の決意2-1
https://www.youtube.com/watch?v=Woez3XlCkP0

「ここで強調されているのは、立花氏自身の経験にも該当するという、「NHKは告発者を絶対に許さない」というテーゼ。」

「話は変わりますが、昨年12月31日、さいたまスーパーアリーナで行われたRIZIN.33での、シバターvs.久保優太戦の八百長問題についての、朝倉未来の動画コメントにも、同じ構造が反復されている。その内幕を(シバターとの電話録音の公開により)暴露した久保優太に対して。朝倉氏「(Rizinその他への)名誉毀損は久保選手」。」

八百長事件について
https://www.youtube.com/watch?v=HmPZAlHchA4

公開された録音内容は以下(13:10~)。

【緊急生放送】シバターRIZIN八百長疑惑…証拠の音声を公開…東海オンエアがやばい行為で批判殺到…600万円貢いだ女性とクズ配信者のトラブルがやばい…セブンイレブン賞味期限切れおでん動画を店員が告発
https://www.youtube.com/watch?v=nY0sYVa3N-0

「朝倉についてもう一つ気づくのは。朝倉氏が語っているのは、旧来「ヤクザ」社会のトラブル解決方法と一般に呼ばれているもの。「当事者二人をRizinに紹介したのは自分」と(数字稼ぎの)「責任」を表現しながらも、その分の自己処罰には具体的に言及せず。「上」の運営者のRizinが、当事者二人を処罰せよと。」

「一方の当事者の久保氏は、今日のYouTube動画で自身がアスペルガーと診断されたことがあることを語っている。そして、あらゆる方面に全面謝罪の体(「土下座文化」の体現(?))。」

皆様、本当に申し訳ございません。
https://www.youtube.com/watch?v=iCoQN0UvYRs

「朝倉と同じTHE OUTSIDER出身の瓜田純士は、さすがに過去に暴力団に所属した経歴があるせいか、批評眼が効いており、「Rizinが責任を取るべきだ」と。「久保氏は俺のところに相談においで」と。」

【便乗】シバター久保優太 1番悪いのはコイツだ
https://www.youtube.com/watch?v=nX7LnB_yMmo

「これら総合して、日本社会の何かを表している。縮図。」

O「グレゴリー・ベイトソンが「ダブルバインド」というのを提唱していて。」

親が子供に「おいで」と(言語的に)言っておきながら、いざ子供が近寄ってくると逆にどんと突き飛ばしてしまう(非言語的であり、最初の命令とは階層が異なるため、矛盾をそれと気がつきにくい)。呼ばれてそれを無視すると怒られ、近寄っていっても拒絶される。子は次第にその矛盾から逃げられなくなり疑心暗鬼となり、家庭外に出てもそのような世界であると認識し別の他人に対しても同じように接してしまうようになる。

ダブルバインド - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89#%E3%83%80%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%BB%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%BC

「久保優太の動画を見て、パッと直感で思った事。パッと見ただけなんですけど、そんな感じ。久保氏はたぶん、本当に何も分かってない感じ。それで「症状」が発症している。本当の悪は「個」ではない。もっと大きい。なのに「個」だと思い込む。」

K「ベイトソンのダブルバインド(二重拘束)、例えば親が子に「愛している」とメッセージを発している場合でも、その母親の目が笑っていないのを見て、子はどちらに行けばいいか方向が分からなくなってしまうという。統合失調症との関連でも語られるということを、私は忘れていました。」

「確かに、久保選手は、周囲を見て現在どの方向に行っていいのか分からなくなっているというような状況は、あるかもしれませんね。」

O「ちなみに立花は統失を発症したと告白していますね。NHKなんていかにも、「暗黙知の巣」というべき。」

K「そうですね、確かNHKを退職後、か。鬱病との併発も[1]。」

[追記1] オマル マンさんが、立花孝志の統合失調症の例を出したこと、この話の流れの中、最も慧眼だと私は思いました。ダブルバインドの例もそれと関連する。私は2010年代に精神科医・内海健の著作にいくつかふれて、内海氏の代表作は『うつ病新時代 -双極Ⅱ型障害という病』(2006年)ですが、その前作にあたる『「分裂病」の消滅』(2003年)により深い関心を持った。内海氏の臨床の経験によると、分裂病(統合失調症)は近代に固有の病であったが、近年では一般に「軽症化」していると。実際に統計上、旧来あった重症例(所謂「天才」と呼ばれる例も含む)は減少傾向にあると。内海には、分裂病研究はかつて実り大き精神医学のいわば「華」であったという、嘆きのトーンがあるのですが、私はそれを読み、反対に(臨床室の外に広がったと想定される)その「軽症化」の現象の方に、むしろ強い関心を持ったということがあります。内海の論では、分裂病の軽症化は、現代における「象徴界」の働きの失墜と並行したものだと。旧来の重症例にとっては、「象徴界」の機能不全は有利に働くと。反対に不利に働くのが、鬱病であると(主体は“何を信じてよいのか分からない”)。立花は両者を併発していると自身で語っており、この点についても意味深長である。「象徴界」の機能不全とは、端的には、Rizinの責任が表に不明瞭であること。その見えない背後で「現実」が明瞭化する。

「「暗黙知の巣」確かに。立花の在職時の経験を聞いていると、それが伝わってきますね。」

「統合失調症の特徴としてよく語られるのは、「言葉通りに受け取る」ということで、たとえばカフカの小説の例。父親が「死んでしまえ」というと、実際に子供は川に飛び込んで死んでしまうという(通常は人は、「死んでしまえ」と言われても、その裏の意味を考える)。」

O「久保氏、、、その症状が、、、」

K「危ないですね、それは。」

O「根っこにあるのは底なしの不信でしょう。」

K「今、誰も信じられなくなっているかもしれない。」

O「そうでしょうね。普通はあんな暴挙、しないでしょうから。」

「対してシバターは「ええそうです、私は悪ですよ」と開き直る。「目には目を、嘘には嘘を」。その母子の喩えでいえば、シバターは統合失調症ではないが、「非行少年」になった例といえるかもしれない。」

K「ひたすら、YouTuberの再生数稼ぎに貢献している状態というか。コレコレ氏、シバター 。」

O「ゆるい連帯ですね。うんざりですけどね。」

K「久保氏は暴露の行動を取る前に、Rizin試合後、自分が馬鹿にされているという(怒りの)感情が生じたと。それが契機になった。」

O「でも、瓜田純士が言うように、久保優太ができる最大の報復は、シバター云々ではない気がします。」

「いかにも症状の発露になっているのが痛々しいですね。」

「Rizinの「本当に悪い人」に対して、法的な措置をとることでしょうね。」

K「そうですね。そこですね。「正常」な道筋に戻さないといけない。」

O「やったところでトカゲの尻尾が切られて終わるだけかもですが...」

K「そこは、もうアーティストになるしかないかもしれない。(まさに)喩えですが。」

「「すべての人間は芸術家である」(21世記、加藤豪バージョン)。」

O「その根性は、久保氏には、、、なさそうだなあ...(笑)」

K「確かに。」

O「立花は、久保より強いです。やはりその意味では。」

K「そうですね。そういう継続的・注目ケースですね。あと、立花氏が、久保氏の窮状に何か関心を持たないかな・・。そういう契機はないか。瓜田氏と関わるよりも、面白い気がする、直感で。」

O「今現在、この騒動で、表に見えている人達は、全員「駒」で。いちばん悪い奴は、姿が見えない、あるいは、ぜんぜん悪い人に見えない、ってことがポイントですね。藪をつついて蛇を出す。なので立花は動けないです。」

K「そうですね。知っていても関係者は誰も言わない。」

「立花ができるのは、自分の党から人を立候補させること。」

O「日本社会の何かを表している。縮図(加藤豪)は、正しい。本当に病理だ。立花がこの国を手術してくれるか?」

K「久保氏は、「YES」という能動性が、話し方から見えますね。」

O「まだまだ子供ですね。」

K「相手の気分を損ねたくない(ビジネス上)。事前に対戦のチケットを買ってくれたファンにも、対戦相手のシバターにも。」

O「ちょっと関係ないかもですが、神田沙也加の恋人、あれもその感じですね。神田の交際を断れなくて、ズルズルと終末まで行った。だらしがない。断れなくて、破滅した。」

「暗黙知の巣、ではそういうことが多々、起こるのではないか。」

K「昨年末の悲劇、そういう経緯がありますか、知りませんでした。」

O「じつは神田以外に恋人がいて、神田が半ストーカー化、しつこすぎて「死ねよ!」と罵倒してしまった。直後、身投げした。そもそもをいうと、神田との交際を断れば、仕事を干される可能性もあった。そういう業界の体質も考慮しなければならない。」

K「終末まで、行ってしまった。」

O「ええ。男が悪いですよ。バカの癖に計算しやがって。と。「バカの癖に計算はする」。久保もそうでしょう。」

K「「バカの癖に計算はする」、これは名言になるかもしれない。実に、いろいろな人物に当て嵌まる。」

アート界

O「あと、ダブルバインドの話が出たので。アートなんて、暗黙知の象徴みたいな界隈なので、それこそダブルバインド的に一方的に選択肢を消去して、洗脳するやり口は横行してないのですか? 対象は駒(以下?)な感じになっている。」

「私から見ると、カオスラウンジの酷い事件もその氷山の一角に見えてならない。」

K「そうですね、「質」としては、立花が語るNHKと同等、またはそれ以上かもしれない。Rizinは、批判対象として少なくとも一般に開かれている。」

O「アートはもっとダメージ大きいと感じるのですよ。ピカソの伝記とかも、ピカソ死後に殉死のような不自然な死が続出しているし。」

「怖い。統失の人、ほんと多いですよね? ”アート界のシバター”こと某氏も、一部の人格の強いお弟子さんはともかく、」

K「「駒」以下というのはまさにそうで、自らを率先して「ゴミ」と呼ぶ(例。梅津庸一君は「現代アート=ゴミ」と定式化)。

O「そうじゃない”二軍枠”の方に目を向けると...。例えば某氏も、対象をゴミ扱いしているのが分かるやり方で、「隠語」で示す。お弟子さんたちは黙って「承知」する。」

K「そうですか、そこもオマル マンさんの慧眼ですね。「隠語」の流通。」

O「おそらく根本的に、「隠語」空間には、絶対に近寄ってはならないですよね。ダブルバインドから抜ける方法なんてないのかもしれない。」

「[オマル マン氏が以前勤めた]〇〇○(某理系独法)も「隠語」の流通が烈しかった。今思えば。意味不明なメールを送ってきて、席に伺って、意味を聞き返すじゃないですか? そこで本題を「隠語」で示して、嚇す。そんな感じでした。」

K「決して近寄ってはならないが、抜ける方法もない、真に二重拘束。」

O「世の中には、一切プライドがなくて、平気で犬になれて、平気で他人のケツの穴を舐めることもできる、というタイプの人間がいて、そういうタイプからすれば、これ以上「分かりやすい空間」はないから、パラダイスなのかもしれない、と思ったことがある。〇〇○時代に。」

K「思考力低いほど、適応できると。」

O「これは、あれですね。ソ連の末期の軍隊とかでもそんな感じだったと、本で読んだことがあります。

K「「末期」。」

O「徴兵されたまともな大学生とかに、自殺者が続出して。食いっぱぐれた「前科者」あるいは、専門の「傭兵」、だけの天国になっていた。」

K「まさに、現代アートだと思います。真面目な人ほど、その本質を口にはしないが、同時に危険は迫っているという感じが。」

O「「傭兵」感、ありますよね。現代アート村の大物たち。囃し立てた感じも。美術手帖とかが。加藤さんが告発された某パワハラ美術家とか。」

K「全共闘世代及び、その後塵か(?)。どこかに反復性を感じるんですよね。媚びているというか。まさに「ケツ舐め」。ジャイアンとスネ夫図式が、遍くある。」

O「そこがコアですよね。才能のあるジャイアン。訓練されたスネ夫。」

K「ジャイアン役を、「象徴界」と呼ぶのか?という。>統失の人、ほんと多い。これが、表に本当に語られていない。」

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