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緻密な世界 アルハンブラ宮殿(30%)


ヨーロッパの中でもアフリカ大陸にほど近い、
スペイン南部の都市、グラナダ

その丘の上にそびえ立つ〈アルハンブラ宮殿〉

ナスル朝宮殿や要塞、
モスクではなく教会が見える
目下に広がるアルバイシン地区



スペインの歴史って

グラナダはイスラム王朝に支配された歴史を持ち、後にキリスト教徒によって奪還された地。

現代はキリスト教圏だが、
繁栄の時代はイスラムの文化とともにあり
そしてアルハンブラ宮殿内の建築群や天井や壁を埋め尽くす装飾は
当時のイスラム建築の美の集結だという。

世界史に疎いと
1から学ぶことに



今回のスペイン旅行で最も見たかったものは、
宮殿内の透かし彫り。

この地をキリスト教徒に奪還された際、取り壊されなかった美しさとは、一体どんなものだろう。

幾何学を反復して作られるアラベスク模様
アラビア文字を図案化したデザインがかっこいい


偶像崇拝を禁止するイスラム教ならではの表現。
信仰心を、私たちが目で見ている具象ではなく、幾何学に込める。

繰り返し続く模様。
なんとも緻密で精巧なつくり。




事前購入か…

〈アルハンブラ宮殿〉はとにかく広大で、見るポイントがたくさんある。
そして入場券がないと入れないエリアがある。

こんな感じでゲートがある
そして、木がとんでもなく長い



一番の見所といわれているナスル朝宮殿は、30分毎に区切られた入場制度。遅刻をしたら入れない。


私にとっては、
この日の何時に必ず行かなければいけない
というのがプレッシャーで、入場券の購入をズルズルと先延ばしにしていたら(アホか)
案の定とれず、そもそも3週間先まで埋まっていた。



公式サイトでは売り切れでも、現地に行けば何とかなると楽観視していたが、やはり無かった。

チケットエリアには、ほぼ人がいない。
サイト上に残って無ければ、もう無いのである。



ここで、どうあがいても
宮殿内部を見ることができないと判明。

・・・。



自業自得ながら少しショックを受けつつ、
夫はこういう時は「そっか」としか言わない人間なので、気を取り直して入場券無しで楽しめるエリアをぐるぐるしてみる。

5月初旬
日本とほぼ同じ気候のようだが、丘を登るので大量の汗




いい感じの所 来た

中に入れている人たち(羨ましい…)


サインの取り付け方が良いね




イスラム的ではない? 建物もちょこちょこある

カルロス5世宮殿
サンタ マリア教会
ふむ



渋くて無骨なほうが好きなので、
周辺を歩くだけでもかなり楽しい。


しかし
外から見るものとはまったく異なる豪華絢爛さが内にあると思うと、
なんとか宮殿内を見てみたい。



ヘネラリフェ庭園へ

入場券が必要なのは主に以下の場所
・住空間でもあった ナスル朝宮殿
・軍事要塞 アルカサバ
・夏の離宮 ヘネラリフェ庭園

サマータイム期間は夜のチケットもあるようで、
22:00からの〈ヘネラリフェ庭園〉を
当日なんとかオンラインで購入できた!



一度ホテルに戻り、夜再び。

22:00からって凄いな


庭園は美しく区切られた設計で、
やはり昼間に見れたら最高だろうが、
街の夜景を眺めることが出来て、とても情緒的だった。


そして、庭園内の建物にて。


色味は白い



ストイックと感じるこの細密さにも圧倒されるが、当時の歴史や文化を学べば、より込み上げるものがあるのかな。

少しだけでも、見れてよかった。




いつか、もう一度訪れたい


アルハンブラ宮殿の30%ぐらいしか堪能できなかったので、
次こそはナスル朝宮殿を見たい。


モロッコから船でスペインへ行くルートも
とても面白そうなので
次回の楽しみに。

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