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周りから信頼を得られる人になるために

「ミスなんて誰にでもあるから。」
「人間だもの。完璧になんてできないよ。」
「今回は運が悪かっただけ」

自分のミスや失敗をこうやって擁護してしまっていませんか?
確かに、人間は完璧ではないし、ミスして当然。
でも、それを「仕方ない」の一言で終わらせたり、「運が悪かった」と責任逃れしているとどうなるか、についてお話しします。


「周りから信頼を得た社会性のある人になるために」

私の経験談をお話しします。
私はこの4月に新社会人となり、香料メーカーに勤務しています。そして現在は、研修生として工場で製造に関わっています。

製造において人為的ミスは非常に大きな問題となります。商品を作れなかったり、品質に特徴があるため、ほんの小さなミスが人の命を奪う大事故になりかねないのも事実です。

私が所属している工場で、あるミスが起こりました。
幸いにも大きな事故や問題にはつながらず、注意喚起としてその場は治りました。

(製造において人為的ミスは非常に大きな問題となります。商品を作れなかったり、品質に問題が出た場合、取引先に迷惑がかかります。また、製造という大スケールを扱う特徴があるため、ほんの小さなミスが人の命を奪う大事故になりかねないのも事実です。)

ですが、ミスをした本人はあまり反省した様子もなく、それどころか自分のミスをまるで「勝手に起きてしまったこと」かのように報告していました。

2週間後、その方は同様のミスを繰り返していました。その瞬間、周りからの信頼は消え、上司からは要注意人物として認識されたことは言うまでもありません。

この一連の事件から私は、この方が重きを置いていたのは
「ミスを繰り返さないこと」ではなく、
「怒られずにその場をやり過ごすこと」だったのだと気づきました。

自分を守ろうと、本質から目を背けていると、今回の例のように周りからの信頼も失われます。

これに気づけたのは、たまたま大きな問題が身の回りに起こったからですが、実際に自分でも似たようなことをしてしまっていると思います。

例えば、ほんの少しの遅刻。今回だけだし、ちょっとだけで誰にも迷惑かけてないからいいや。
このように考えると、そこで思考が停止してしまってなんの成長も得られず、同じ失敗を繰り返します。そして失敗やミスが重なって大きな問題につながるのです。

逆に、ほんの小さなミスごときも自分ごととして捉えて自分にできる範囲、自分で改善できる範囲を増やしていくと、自分のできることも増え、ミスを減らすこともできます。

私は高校時代、計算ミスが原因で多くの点数を落としてしまっていました。そこで計算ミスを減らすために、ほんのちょっとしたミスを全部書き出してそれを復習することを徹底しました。知識を増やしたわけでも、勉強量を増やしたわけでもありません。でもたったそれだけで、センター試験の点数は20点ほど上がりました。

今回の例から私が学んだことは、
自分のミスと向き合うこと=任された仕事への責任
です。
多くの知識を持っていても、安全に気を使えなかったり、必ず仕事を終わらせられるか心配な人よりも、たった一つでもいいから責任を持ってやり遂げられる人が社会で求められるのだと気づきました。
例えそれが凡ミスだったとしても、ミスと向き合い、自分を省みること。
それは、仕事の質を上げる最も簡単な方法だと思います。


これを続けることで周りからの信頼を得ることは社会性の高い人物として認められることにもつながります。

凡ミスごときにも目を向け、自分を守るのではなく自分と向き合う。
それこそが社会性が高く、美しい生き方だと思いました。

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