見出し画像

トリオ展 感想など

何個か印象派関連の展覧会に行ってなんとなくどんな雰囲気の絵が多いのか、どう楽しむのが自分に向いているのか分かった気になった感じがしたので
近代とか現代のアートも楽しめるようになりたい!と、トリオ展に行ってきました。

今回は3つの美術館の所蔵作品の一部を、いくつかのテーマを元に比べていくという題材だったので何もわからずともとっつきやすさはありました。

が、やっぱりアートって難しい。
何が難しいかというと、なかなか「この作品好きだな!」まで行きつけないところです。
アートを見るときの個人的な課題みたいなものとして「整ったものしか好きになれない」というのをずっと感じています。
本当に何様?という感じではあるんですが、なんかちょっと遠近感変じゃない?とかこの線曲がってて雑じゃない?とか、すごく気になってしまって、
とくに最近めのアートとかだと、 「綺麗」という表現の合わない人物画とかも結構多かったりするので、
そういったアートをどう好きになればいいのかを模索中です。
なかなか「映える」の感性から抜け出せないのですよね。。。これがキッチュってやつなんでしょうか。

解説なんかを聞いていると「アートとは何か」「人間とは何か」みたいな問いかけみたいなものが現代アートの根本なのかな?みたいに思ったりするのですが、 
その問いかけが私の中にまったくないので、色が塗られている絵を見て「赤いなぁ」と思い、女湯の絵を見て「女湯だなぁ」と思ってしまう。

女湯の絵は水の中の錯覚の表現が少し印象に残っている部分はあるのだけど、それでも作品の「味」を知るのにはなかなか時間がかかりそう。

でもなんとなく、最近のアートはこんな感じのやつが多いのかなと思ったのは
・一つの事を色んな断面で描いたりとか再構成したやつ
・いろんなもののコラージュ
・本当にめっちゃ抽象的な形のものとか、色やパターンだけのやつ
・写真(だいたい白黒)
・ちょっとイラストっぽいやつ
・めっちゃ幾何学的なやつ
・飛び出てるやつ
・ファンタジックなやつ
・人が美化されてないやつ

こんな感じで、なんとなくちょっと好きになれそうかもと思ったのは
・再構成したやつ
・幾何学的なやつ
でした。理由は、大体きれいに整っているから、、、。

でも逆に、整ってはいたけどあんまり惹かれなかったのは、コラージュが使われていた「海」、ちょっとファンタジックなダリの「幽霊と幻影」、あとは、「雲の上を飛ぶ蝶」、、
あの、あまり筆の跡が見えない(本当に見えなかったかは分からない)、のっぺりした、逆に現実感のない絵の感じはあまり好みではないっぽい。。
(「幽霊と幻影」に関しては、右の女性は始祖ユミルさんに見えた)

逆に意外に好きと思ったのは奈良美智さんの女の子の絵。
女の子の指さしている方向には何があるのかというのと、女の子の瞳の綺麗さがとても印象的でした。
(なお、作者の方を女性だと思っていたのでググってびっくりした)

そんなこんなでまだまだ理解できないことだらけだけど、理解できないことを理解してみようとする過程を楽しめるようになりたいよね
(今日仕事で全く話が通じない人とやり取りして辟易したことを思い出しながら…。)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?