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色んなキョリ

時差8時間 大阪から飛行機で15時間

今は留学が始まってもう4ヶ月が過ぎたところです。9月の初旬に関空から出発したのが遠い昔に感じると同時に、この4ヶ月がありえないスピードで過ぎ去ってしまったことに少し恐怖も感じています。

トランジット含めて、約21時間のフライト(出来るだけ安く抑えたかったので長時間になってしまった)を経てミラノに着いたのが朝の7時。ああ、これからいよいよ1年間の留学生活が始まるんだな、と胸を踊らせていました。でも、よく考えたら私はイタリアに来るの初めてだし、ヨーロッパ自体3度目という初心者で、「私なんでこんなところに一人でいるんやろ、しかもこれから1年も?!」と、ふと思ってもいました。(なぜ留学することにしたかはまた書きたいです)

とりあえず、家族にイタリア着いたよ、とメッセージを入れながら、日本は今おやつ時だなとか考えてました。インスタの友達のストーリーを見て、あ今日本は夜かあ、とか日本時間に想いを馳せながらなんだか日本とイタリアで半分半分で生活してる心地でした。

もちろん、今はそんな事を考えることもなくなったけれども。数字だけで見ると、かなり離れているように感じるけれど、実際そこまで離れて生活しているという実感はありません。LINEやFacatimeのおかげで無料で日本の家族や友達といつでも顔を見ながら電話ができて、メッセージも送れる。SNSのおかげで、誰がどんな事をしているのかもわかる。だから、日本に生活しているのと、もはやあんまり変わらないんじゃないかと思うくらいです。逆に言えば、1年間、自分が実際にいるイタリアをほとんど感じずに生活することもできちゃうと思うと、物理的距離を感じさせない通信技術の発達の少し悲しい側面かもしれない、、、もちろん、日本とすぐにコンタクトを取れる環境に、すでに何度も救われていますが、、、(これもまた書きたい)

だから最近よく思うのは、1年間があっという間だから、たくさん観察して肌でイタリアの生活を感じようと思っています。こっちに住んでから、とにかく街を散策しているけれど、この小さなトリノの街ですらまだまだ新しい発見がいっぱいです。最近、地図が頭に入って慣れてきたせいで、イヤホンで音楽を聴きながら早歩きで目的地と家との往復で新しい発見がなく1日を終えてしまっているけれど(何より写真を撮ることが減ってしまった)。この前、よく通る道で素敵なアパートを見つけた。バロック調のファサードに、何よりバルコニーがフランスで見かけるような、トリノではあまり見かけないアール・ヌーヴォー様式だと思われる装飾で、思わず立ち止まってしまった。小さな発見や気づきを一日一つ見つけていきたいなと、思った日でした。


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