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火星に住むつもりかい?

久しぶりに読書記録。


大好きな伊坂幸太郎さんの「火星に住むつもりかい?」を読みました。

どんなお話しなんだろうと思ったけど、正義vs正義(?)のお話し。
難しいよね、正義って。

前に「キックアス」って映画見た時も思ったんだけど、自分が正義だって悪と戦っていると思っていても、相手は相手で自分の正義を貫こうとしていて、それが世間からどう思われるかで、悪だって言われちゃったりもする。
孤独な戦いなのかもしれない。


この小説も「平和警察」っていう警察の組織が出てくるんだけど、やってることは権力振り回して有無を言わさず強行突破で、決して正義とは言えなかったけど、それでもその組織を作り始めたときは本当にそれが、日常を良くするために必要だと思って作り始めたんだと思う。それでも、組織が大きくなるごとに始めに掲げたものとはだんだんとずれていってしまって、権力もおおきくなって誰も何も言えなくなる。

「世の中は良くはならない」って書いてあったけど、ほんとうにその通りだと思う。だから総理大臣が変わったり、最高裁判所の裁判官の罷免の投票があったりしてなんとか悪くならないように試行錯誤しているんだろう。

よくなれば、もちろん1番良いけど、そんなの1からこの世界作り直したって、難しいんじゃないかな。

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