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恐怖の手術(子宮鏡・子宮内膜掻爬術)-後編-

※今回の記事と、前回の記事の内容は女性特有の疾患についてのもので、出血や手術の内容、痛みなどの詳細について触れています。
そういった内容が苦手な方はブラウザバックをお勧めします。


話は脱線したが、横向きになろうと身体ごと右を向いて膝を曲げ背中を丸めるような姿勢で寝ていたら看護師さんが戻って来られ、「◯◯さーん、痛み止めの坐薬入れますね〜。ちょっと失礼します」と言われ「え?」と思う間もなくサッと下着をズラされ坐薬を挿入された。

てっきりロキソニンみたいな飲み薬かと思ったらまさかの坐薬でビックリしたのだが、今の状況なら身体起こせないし、即効性あるからだろうな、と働かない頭で納得する。「出血してる感覚とかあります?大丈夫ですか?」と言われ、さっき水を飲もうと横向きのまま半身起こした時、なんか体内から漏れた感じがしたと伝えた。大量出血していないか心配され「ごめんなさい、ちょっともう一回確認しますね、失礼します」とまた下着をガバっとズラされあてているナプキンを確認される…私、この人に何回お尻見られてるんだろう。

もう羞恥心が仕事できる元気すらないのでされるがままだが「大丈夫そうですね。」とのこと。手術時ブドウ糖液を注入しながら処置されたので水分も出てきてると思います、段々出血量は減ってくると思いますが、もしも出血量が多かったり、レバー状の血の塊が出てくるようなら教えて下さいと言われた。500mlの点滴が2パック目に代わり、トイレに行きたくなったら必ず付き添うのでナースコールで呼んで下さいと言われた。まだふらつきや転倒、嘔吐の可能性があるかららしい。

点滴が1リットル入ったところでトイレに行きたくなり一旦トイレへ。ベッドに戻ってきたが顔が蒼白いのでもう少し休んで帰りましょう。念の為先生に相談してもう一本点滴しときましょうか、と提案され追加でソルアセトF輸液を点滴された。
だいぶ意識は戻ってきたが確かにちょっとふらつくし、動くと胃がムカムカする。仰向けになり、点滴が落ちる様子をぼーっと見ながら結局夕方17時まで休ませてもらい点滴を外され着替えて帰れることになった。

帰り支度の前に担当医から今日の検体の検査結果がいつ分かるかと、また次回来院日の予約について相談に来られ、術後の説明や同意書の書類の控えを貰い、入れ替わりで会計事務担当の方が17時過ぎたので今日の会計はまた後日にさせて下さいと請求書を持って来られたりでバタバタ忙しかった。担当看護師さんは病棟エレベーター前まで見送ってくれ、「お世話になりました」と御礼を言って頭を下げた。迎えは家族に頼んだ。自宅まで5分なので帰ればゆっくり休めると思ったが、坐薬の効果が切れてきてまたお腹が痛み出す。しかも外が蒸し暑く具合悪さマックスに…。車の振動で痛みと吐き気に耐えながら何とか家に着いたが、フラフラしよろけながら車から下り、重たい入院荷物の入ったバッグを家の階段の途中に置き捨てベッドに倒れ込んで以降しばらく動けなかった。
ヤバイ、なんか脂汗が出てきた。
腕を伸ばしてテーブルの上を弄りエアコンのリモコンを取りボタンを押す。部屋の冷房が効き始めるまでが本当に気分が悪く、手元にあったペットボトルの水を飲み痛み止めを飲む。暑いがお腹だけは冷やさないようにタオルケットをかけて保護。朝絶食だったから今日一日何も食べてなかった…本当に疲れた一日だった。

部屋が涼しくなりちょっと楽になってきた頃に、どうにか果物の入ったゼリーだけを食べる。
明日はメンタルクリニックの受診予約なのに回復できるのか?
とりあえず一日大変だったけどもう寝よう。頭痛がする。

(体調)絶不調。痛みと意識朦朧と目眩、胃のむかつき、寝不足もあり半日以上体調が悪かった。出血多め。痛すぎて二度と経験したくない、けど異型細胞が見つかっている以上自然治癒しないらしいので定期的にこの手術を受けないといけないのかな…不安。

細胞異型のある子宮内膜異型増殖症

自然治癒は望みにくいため、手術や薬物療法などによる治療が必要です。

子宮全摘出術が一般的ですが、本人が妊娠を望んでいる場合は高用量の黄体ホルモン療法(MPA療法)と、検査と治療を兼ねた定期的な子宮内膜全面掻爬術(子宮内膜全面から組織を採取して顕微鏡で調べる手術)を実施します。

社会福祉法人 恩賜財団済生会Webサイトより抜粋


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