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沙羅の花を愛でる会

実は先日、京都へ行ってきた。この夏の感染増と、特に海外観光客受け入れで影響が大きい地域ということで、少しはましなうちに、と。

目的は沙羅の花を愛でる会。年に数回の特別公開と宿坊利用(※現在休止中)以外非公開の妙心寺東林院さんが、6月後半にお庭の沙羅双樹(夏椿)を見せてくださるのだ。梅雨時の京都で平日であればそれほど混まないだろうというのもあり、決断した。

ネット情報だと会の詳細があまり出ていなかったので、他の方の参考のためにも直接問い合わせ&現地で確認したことを記しておこうと思う。

まず、お寺が行なっているプラン?は

抹茶とお菓子付き 1600円
抹茶とお菓子+精進料理付き 6000円
の二種類。

※ツアー会社?などが別会場で昼食付きプランの募集をしているが、それはお寺のものとは異なる。


東林院は住職が精進料理界?で有名な方で、私は前に宿坊で来た時のお料理も素晴らしかったので、できることならまたお寺のお食事を、と思っていた。

ただ、感染症の懸念もあるし、一泊二日の急ぎ日程&花園は中心地からやや遠いということもあり、訪問時間をどうすべきか、あとは現地の混み具合など様子がわからない(環境的に心配があったら取りやめのつもりだった)など不確定要素も多く、訪問前は電話問い合わせで以下のことだけを確認し、あとは当日現地で決断しよう(食べられれば嬉しいけど、それが叶う状態でなければまたの機会にすればいい)ということにした。


Q.お食事に予約は必要なのか、一人でも可能か(過去に宿坊は一人だと断られた)
A.予約は不要。一人でも問題ない。


Q.お食事希望の場合、何時までに入ればよいのか(会は16時まで)
A.15時半までに入れば問題ない。


予約不要、一人可ということで安心したものの、閉場30分前(通常の食事時を大幅にずれている)までに入ればよいとは、いったいどのような待機体制になっているのだろうか。

料金設定からすれば精進料理分は4400円相当になるはずなので、それなりの物が出てくるはずなのだが、そんなに短時間で出せるとは、いわゆる出来合いのものなのだろうか。

15時半で可能なのであれば、食事時を過ぎているので相席になる人は減るかな、でも逆にお茶の時間なのでそっちで人が多いのかな、そもそも、会場ってどうなっているんだろう?

と、頭の中はクエスチョンマークだらけ。


でも、考えていても仕方ないことなので、二日目の朝に伺ってみることにした。(朝であれば観光客が花園まで来ていることも少ないだろうし)

妙心寺境内に貼られていたポスター
受付


まず、受付で、お料理の様子が写真でわかった。お料理はお寺のものではなく、阿じろさんという妙心寺御用達の精進料理屋さんのものだったようだ。(これが閉会30分前でも対応可能な理由だね。)


阿じろさんのお料理も定評があるので、興味はあったんだけど、お店のお料理であれば、この機会でなくてもいつでも食べられるので、今回はお食事なしのほうにすることにした。1600円をお渡しし(現金のみ取扱い)、名前を記したお茶券を頂く。

入り口

お久しぶり。(宿坊で来たのは何年前だったろう。なかなかの面白体験だった。機会があれば記憶を辿って書きたい。)

蓮?
クチナシ。植物の種類が掲示されているのも嬉しい。

植物を大切にしているお寺だけあって、適切に整えられたコンディションのよい子達がお出迎えしてくれた。

メッセージ。こちらのお寺はとにかく文字による指示が多い。(宿坊の時もこのメッセージ量の多さが面白くて友達と笑った。)


建物に入ったところでお茶券をお渡しする。奥の座敷で待つように言われる。

お抹茶とお菓子。お菓子は鼓月さん製の特注品。夏椿の花をイメージした生菓子がかわいかった。


ゆったり頂いてお庭のほうへ。ちなみに朝一&平日でさほど混み合っておらず、四方開けっぱなし、皆さんきちんとマスクをしているということもあって、私でも何とか寛げる環境でした。

お座敷からお庭を眺めるとこんな感じ。


前に宿坊で来たのは冬だったっけ?当然お花は咲いていなかった。

さて、いよいよお花観賞。

お庭は見頃だったのかな。いい感じに落ちています??何でも、落下した花々のコンディションを見つつ、変色などがあったら適宜お坊さん達が拾い上げて裏の畑へ持っていって(おそらく堆肥化して)いるとのこと。(私は畑にも興味津々)

宿坊の時、勝手にポクポクしていいシステム?で面食らったなあ。

メッセージ祭り。このうるさい感じ(ごめんなさい)が宿坊の時にも癖になった。笑

おしゃれさんもいたよ。


しばらくお庭を眺めながら寛いでいると、お坊さんから法話?というほど堅苦しくもないお話が始まった。どんなタイミングであるのかはわからないけど、私の時は10時始まりだったので、区切りのよい時間に始まるのかもしれない。

沙羅の花って国ごとに指している植物が違うんだって。(知らなかった。)

実際に聞いた時の楽しみを消してはいけないので詳細は書けませんが、ユーモアに富み、しかし様々な示唆にも富んだ、考えさせられるお話でした。


そんなこんなですっかり満足して帰ろうとした、ところで物販を発見!!

何と自家製の切り干し大根や梅干しが売られていた。
結局お寺のご飯は食べられなかったけど、食材をゲットできてほくほく。

買ってきたもの。レシピも頂いた。


さらに物販担当の方にお寺で開催されているお料理教室のことを伺い、過去のお料理写真を見せていただけたりしたのも大きな収穫だった。



残念ながら、宿坊は休止中&再開未定とのことで、もうお寺のお食事を頂く機会はなくなってしまったんだ、、と寂しく思っていたんだけど、お料理教室は住職直々にご指導くださるそうで、というのと何より過去の出来上がり写真が美味しそうで、諸々期待大。感染が落ち着いたら参加してみようと思った。(ただ、このお料理教室も現在は回数を減らしての実施になっているそうなので、日程などは直接お寺に電話確認が必要です。)

まとめ ※2022年6月時点の情報です

沙羅の花を愛でる会 6月下旬の9時半から16時まで

●お抹茶&鼓月さんの特注お菓子 1600円

●お抹茶&鼓月さんの特注お菓子&阿じろさんの精進料理 6000円

※支払いは現金のみ

※お食事は予約不要、一人可、15時半までに入場で対応可


お抹茶&お菓子の飲食会場は入ってすぐのお座敷。
平日早朝であれば、混雑度はさほど高くない。
隣の席とは距離をとる配置になっており、四方開けっぱなしの環境。

時々お坊さんからのお話が始まる。


その他の情報

東林院の宿坊は現在休止中。再開未定。

お寺のお食事を頂く機会としてお料理教室がある。教室は住職が指導。自分たちで作ったものにお寺が準備したものを組み合わせて食べる。


今年の会にはもう間に合わないけど、興味のある方の参考になれば幸いです。

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