A piece of cake
慣用句としての意味ではなく、一切れのケーキを買った。
デパートや駅ナカの店の大行列に気が滅入り、足早に立ち去ったものの、何だか後ろ髪を引かれる気もしつつ駅前を離れた。この日に特段の思い入れはないが、ケーキは食べたい気がした。
時間的にもう閉店しちゃってるかな、だったらもうしょうがないか等と思いながらぼんやり、街で長く続いているフランス菓子屋さんへ向かう。店内は薄暗いもののドアは開いている。しかし、接客要員は見当たらない。奥では職人さんたちが作業をしていた。
戸惑いながら