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千夜千冊以外も読まずにいられない

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千夜千冊関連以外、買わないことにしていますが、そういうわけにはいかないのです!
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#林秀彦

再読「この国の終わり」林 秀彦 著(成甲書房 2006)

脚本家・林秀彦さんの「日本を捨てて日本を知った」を読んだのは1999年。 自分で出来ることからやらねばという思いはあっけなく消え、 日々に流され二十数年。表面的な「感銘」という言葉。 この本は、日本の多数からは「陰謀論」という扱いになるのでしょうか。 (多数とは、例えば、コロナワクチンを射ってしまった8割以上。) 政治思想家・副島隆彦さんは、「協同謀議」という言葉を使われていたかも。この方も「陰謀論」者ということにされているのかと。 ある業界の大手企業同士も「談合」が行なわ

再読「憎国心のすすめ」林 秀彦 著(成甲書房 2009/12/15)※追記あり

林 秀彦 氏の最後の著書。翌年2010年に亡くなられた。 林 秀彦 氏は、十年前の著書「日本を捨てて、日本を知った(1999)」 でも、『日本人の思惟方法』を取り上げ、希望について言及された。 しかし、十年後の著書「憎国心のすすめ(2009)」での言葉は一変する。 著者は、オーストラリアに移住していたが、余命宣告を受け、2006年頃、帰国している。そして、日本人の落ちぶれ度を目の当たりにし、帰国前に文字にした「希望」全てを撤回する。 「自分の考え」と思っていることが、

読んだ「老人と棕櫚の木」林 秀彦 著(PHP研究所 2003/10/16)

帯には若山牧水の短歌。 脚本家の林 秀彦氏は自分の分身に「神馬 伸」という名前を付け、 (ご自分の)話を紡いでいく。 テーマとして「離人症」を挙げている。 オーストラリアに暮らしている神馬 伸と美津子。 妻の愛を失ったが理由が分からない神馬。 美津子は、理由を言葉に出来ないが、別れる意志は絶対。 夫の愛と、妻の無関心。二人の乖離は修復不能。 --------------------------------------------------------------- 独り