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(欧米の音楽を聴くこと)を眺める

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日本人の、音楽を聴く土台的なものが、伝統的な日本音楽ではなく、欧米の音楽で出来ているので、それがどういうことなのか眺めてみる。
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#アントネッロ

ながめる「天正遣欧少年使節」

千夜千冊 1518夜は、楠木建さんの「戦略読書日記」。 話として、ビジネス戦略に落とし込んでいくので、 ビジネス書が大半ではあるが、それらばかりではなく、 ユニークな選定となっている。 私の好きな本「おそめ」(石井妙子 著)を扱った章題は、 『暴走するセンス』。祇園芸妓「おそめさん」の銀座の水商売の話。 全部で21章ある内の、20章が「クアトロ・ラガッツィ」を扱っている。 章題は、『グローバルとはどういうことか』。 天正遣欧少年使節をプロデュースしたヴァリニャーノ神父に焦点を

読んだ「歌の心を究むべし」濱田芳通 著(2017 アルテスパブリッシング)

ある音楽を聴きながら、それに関する本を読むのが 至福の時なのです。音楽は何を聴こうか。 濱田さんのリコーダーと、黒田京子さんのピアノの、即興。 (あやうく日本のファンク・グループ「在日ファンク」を  持ってくるところでした。  濱田さんの本に16ビートの話が出てきたもので。) ルネサンス~バロック期の古楽を演奏する濱田さんが、 ジャズピアニストの黒田さんと、即興ですから。意外でした。 濱田さんはマイルス・デイヴィスがお好きなようです。 本に書かれてました。 濱田さんの

きく【古楽(器)】(訂正などあり)

しばらくは、いにしえのヨーロッパの音楽。 「雨のミロンガ」つのだたかし(バロックギター) ヨーロッパ音楽と思いきや、一曲目、アルゼンチン音楽から。 三十年前に行った喫茶店は、ミロンガだったか、ラドリオだったか? 『静かな音楽』というアルバム名もよし。 ※「アルゼンチン音楽」と書きましたが、  つのだたかしさんの作曲です。失礼をば。 「夜の蟹」タブラトゥーラ つのだたかしさん率いる古楽器演奏集団。 このアルバムでは、波多野睦美(メゾソプラノ)さんも数曲参加。 独りの演