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日本の音楽とは、何だろう?

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人生最後に聴く音楽は、日本の音楽の中から選ぶだろう。
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#本

【田口和行の音道】(2024/ 6/14更新)

Can you see "Kazuyuki Taguchi" ? 作曲家・田口和行さんの生み出す音の磁場に立ち会える。 曲『-ade』(2010) 曲『楓』(2011) 曲『daydream dance I for tenor-recorder and piano』(2011)曲『moonlight dancer』(2012) 曲『a frozen doll』(2012) 曲『六花(Rikka)』(2012)曲『エリクサー2013 改訂版』(2013) 曲『星屑~

目録の目録であったり(2024/ 1/27更新)

【空】まず朝の空を見たい ☀    マガジン 自然をみる|naka|note 【本】今、聴きたい音楽を選ぶように、本を選びたい ✰    マガジン 千夜千冊を読んで書く|naka|note   マガジン 千夜千冊以外も読まずにいられない|naka|note    目録 千夜千冊すこしよんだ|naka (note.com)    目録 林 秀彦 氏の著書|naka (note.com)    【鳥】川辺の鳥に出会いたい ✤     鳥の写真は難しい。 【音楽】音楽

ながめる「天正遣欧少年使節」

千夜千冊 1518夜は、楠木建さんの「戦略読書日記」。 話として、ビジネス戦略に落とし込んでいくので、 ビジネス書が大半ではあるが、それらばかりではなく、 ユニークな選定となっている。 私の好きな本「おそめ」(石井妙子 著)を扱った章題は、 『暴走するセンス』。祇園芸妓「おそめさん」の銀座の水商売の話。 全部で21章ある内の、20章が「クアトロ・ラガッツィ」を扱っている。 章題は、『グローバルとはどういうことか』。 天正遣欧少年使節をプロデュースしたヴァリニャーノ神父に焦点を

読んだ「歌の心を究むべし」濱田芳通 著(2017 アルテスパブリッシング)

ある音楽を聴きながら、それに関する本を読むのが 至福の時なのです。音楽は何を聴こうか。 濱田さんのリコーダーと、黒田京子さんのピアノの、即興。 (あやうく日本のファンク・グループ「在日ファンク」を  持ってくるところでした。  濱田さんの本に16ビートの話が出てきたもので。) ルネサンス~バロック期の古楽を演奏する濱田さんが、 ジャズピアニストの黒田さんと、即興ですから。意外でした。 濱田さんはマイルス・デイヴィスがお好きなようです。 本に書かれてました。 濱田さんの

目で聴く「私の暮らしかた」大貫妙子 著(新潮文庫 2016)

まずは、大貫妙子さんと坂本龍一さんのアルバムから、 「美貌の青空 Bibo no Aozora」を ♬ 声により、穏やかな心や、たくらんでいる心、様々な心の状態が見えてくる。感情の蓄積が、その人の心の状態をつくり、その人自身をつくっていく。声は、その人そのものを反映していると私も思う。naka はじめてある作家の本を読む時、その作家の書いていることが、本心から書いている事なのかを、見極めたい。騙されたくないから。でも、本心を見抜くには、経験や人間観察力が必要なのだろう。

みる「もっと知りたい 田中一村」大矢鞆音 著(東京美術 2010)

作曲家・田口和行さんの note には、興味深い人のお名前が出てくる。 と書き出したが、 田口和行さんの事にふれぬわけにはいきませんね。 芸術やクリエーターを生業とされるのは、しんどい生き方だと思います。 今あるべき自分を、今までの自分が、 意識的に乗り越え続けねばならないのですから。 ご自分の苦悩を含め、赤裸々に言葉を綴られている。 田口さんの音楽は、また改めたいと思います。 で、田口さんが以前より、生き方に心を寄せられているうちのお一人が、 日本画家・田中一村。 ビ

目でも聴く「さわり」佐宮圭 著(2011)

薩摩琵琶奏者・鶴田錦史(1911-1995) 名前を見、男性と思い、琵琶の音を聴いていた。 男性でも女性でも、琴線に触れる音色が聴ければそれで良いのだが。 しかし、音楽というものは、それまで類似したような音楽を聴いてこなかったのであれば、近づくことは難しく、音を表面的に自分の耳を通すに過ぎない。 表現者の表現した作品と、表現者の人生を知ることで、 表現の理解が深められるなら、それは両方とも知った方が良い、と思う。 鶴田錦史は、先行して琵琶を奏でていた兄に才能を見いださ