準備期間
今の私は、準備期間を過ごしている日々。
そんな土曜日の今日は、
たくさん勉強させてもらった日。
私は、来年から主要産業が米という
地域で、農業と環境の側面から
生活の質を向上させる
という要請を果たすべく活動する。
何とも難しい。
というより、まずもって
農業に関わったことが一度もない。
家でちょっとした畑をやっているけど
虫が嫌いだから、
畑に触れることをあまりしてこなかった。
そして、何とも致命的なのが
米が好きじゃない。
でもそんなこと言ってられない。
色々縁があって、
米農家さんのお宅に訪問してきた。
今は、冬の時期で
割とゆっくり時間が取れるということで、
実際に田んぼとか見るというよりも
色々な話を聞かせてもらった。
とても濃い時間だった。
勉強になることが多すぎた。
任地には米農家がほとんどを占めている
ということで、
米で何とか収入を得るにはどうしたらいいか
しか、私は考えてなかった。
けど今日で変わった。
米を生産するには、時間も労力もかかる。
今あるものの生産技術を上げて
自家消費にとどまることなく
流通させる。
私には何だか重いと思っていた。
しかし、今日、
「農業に携わったこともないあなたを
そこに派遣させるのは
別に農業技術を期待してるわけじゃないと
思うよ。
農業に携わってるとか関係なく
あなただからこそ、
そこに派遣されるんだよ、きっと。
難しいことは考えなくていい。
日本人の農業のやり方が
そこに適してるとは限らない。
というより、
現地の人だって何年もそのやり方で
生き抜いてきたのだから
急にそのやり方を変えようとしても
嫌がられるだけかもしれない。
人は信頼関係だから。
変に農業技術がある人よりも、
そこの人と一緒に考えて
たくさん学べる
あなただからこそ
派遣されるんじゃないの?
だから、自信を持って行っていい。
農業やったことないとか、
米の作り方がわからないとか、
そんなことで自信を失う必要はない。
むしろ期待してないから。」
心に刺さった、めちゃくちゃ。
何で私が?って思ってたけど、
むしろ、私だからか!と思えた。
心が軽くなった気がする。
雑草が生えないようにどうしたらいいかとか、
現地の様子をSNSにあげて発信すれば
世界中から色々な意見を集められるかも
しれない、
そんな目の前の簡単なことでいい。
目の前のことがむしろ重要なんだと、
知れた。
行ってよかった。
任地に行って思い悩んだ時、
この言葉を思い出すために
ここに記録として残しておきたい。
米の作り方はむしろ
任地の人たちの方がわかっている。
むしろ私が教えてもらうことのほうが
多いだろう。
けど何か一つ、一つでも
残してこれるような活動にしたい。
間違いなく時間は、
出発に向けて近づいてくる。
後1年って思ってたけど、
気づいたら8ヶ月になっていた。
あっという間だ、これから先も。
焦りは日々感じるけど、
どことなくまだ信じ難い事実というか、
まだまだだって思ってたけど、
今日、私本当に行くんだなっと、
実感した。
私が帰った後も
続いていくような、
今時の言葉を使うと、
「持続可能な」
持続可能な活動になるように
任地の人たちと一緒に
生きてくる2年間にしたい。
日本の2倍の米の消費量。
ほほお、米だよきっと。
生きていくためには、
米を食べなければ。
米は好きじゃないけど、
米が好きになるかも知れない。
好きにならなくてもいいが、
米に生かされてる
有り難みを感じるはずだ。
食の面も含めて
成長して帰って来たい。
明日は、仕事だ。
仕事をしながらの、
出発までの期間は、
割とモチベーションの保ち方が
難しくて
気持ちが行ったり来たりすることも多い。
けど、本当に本当に
周りの人に助けられて
毎日過ごせている。
今日の学びを胸に
また明日からもこの準備期間を
過ごしていきたい。
米農家にお邪魔した日。
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