悪魔憑き、死神憑きのおばあさんの末路
※【閲覧注意】スピリチュアルなお話が含まれます。
終戦時7歳位だった近所のおばあさん。(Aさんとする)
初めて見た時、最後はボケてしまっていた祖母の表情が重なる。
それでも、受け答えはしっかりし話している内容もふわふわした感じは一切無かった。
見かけたら挨拶を交わす程度のお付き合い。
ある日、その方に呼び止められ家の中に連れ込まれる。
(Aさん)『ここ、見て?布団が盗まれてるんだ』
(Aさん)『このたんすにあった、亡くなった夫が買ってくれた大島紬2枚が無くなってる』
(Aさん)『新品の下着が無くなって、代わりに近所に住む妹の名前が書いた下着が入っている』
(Aさん)『冷蔵庫の中の味噌が手づかみで盗まれた跡があった』
(Aさん)『入院している間に妹に盗まれた』
あちこちの部屋を連れまわされ次々紡がれる言葉に閉口するしかなかった。
「鍵は…鍵はどうしているんですか?鍵が無ければ入れませんよね?」
やっと繰り出した言葉におばあさんがゆびを指す。
目線をそちらに向けると柱に打ち付けたクギに鍵がかかっていた。
おばあさんがトイレで目を離したすきに複製されたと言っていた。
そして今も外出して帰ってくると物が無くなっているんだ、と言う。
そんなわけ無いだろ…
うちの祖母も晩年、あれが無いこれが無いあんたの家にあるんだろ
などと言い周りを散々困らせていたことを思い出す。
今もリアルタイムで泥棒に入られて困っているのが事実だとすれば…
「今は防犯カメラというものがあるんですよ、簡単につけられますよ?」
それならば是非付けたいがどうしたらいいかわからないと言うので
仕方ないかな…と思いつつインターネットで注文してあげましょうか?
と提案する。年金が入ったらお金を払うというので注文して
実際に設置してあげた。
しかし、数日後すぐに返品される。
娘が来てこんなもの置くなと怒られた。と。
持ち出しが1万円ほど。まぁこんなもの私は必要無いけど
やってあげた自分の責任と思う事にしてそのまま泣き寝入り。
すると更に数日後、そのおばあさんが今度は
更に他の近所のおばあさん(Bさんとする)を引き連れてまたやってきた。
(Aさん)『防犯カメラ欲しいっていう人が現れたから!!』
私は内心、はぁぁぁっ???っと思い、それが表情にも出ていた。
そして、連れてこられたおばあさん(Bさん)も多分私と同じ表情をしていた。
何のこと??何のことだか分からない!?みたいな感じだったけど
突然、いい、払う。と言ってBさんはお金を押し付けて来る。
多分この人本当は要らないのでは…?と思い
いや、要らないなら買わなくて大丈夫ですよ?と申し出たけど
反対に、いいからいいからみたいな感じで嵐のように去って行った。
それからAさんとは金銭が絡むやり取りは一切していない。
しかし、近所なので奇行は目につく。
玄関前のコンクリートにべったり座り、誰もいない空間に向かって
誰かとお話をしている…
一応、「こんにちは」とご挨拶をしてみる。
こちらの挨拶に応答してくれた後、そのまた誰もいない空間に向かって
誰かとお話を再開している…
また別の日は、夜中ずっと自分の家の玄関先に誰かが見張っていて
恐ろしくて寝られなくてずっと玄関のドアの前に座っていたが
お宅の家の人に助けられたからありがとう、とのこと。
もちろん私たちに心当たりがあるはずも無い。
Aさんによる全くの妄想である。
一人で暮らしていては危ないレベルだった。
Aさんに幾度となく施設に入ることをお勧めした。
お孫さんやお嫁さんが務める介護施設に来いと言われている、と言っていた。
また別の日は、まだ来るなと言われている、と言っていた。
更に別の日には、早く来いと言われている、と言っていた。
おそらく、どれも嘘である。
こんなやり取りが何年にも渡って行われた。
行政にも数えきれない程相談した。
しかしAさんは、日によって、人によって態度を変える。
頭がおかしいだけでは説明出来ない何かがあったのです。
だから、Aさんの娘や息子の前ではきちんとした人を演じていたのかもしれません。
保護者の役割をしていた娘はAさんが変だとは決して認めず
Aさんのおかしさを訴える周りの人々こそ変なんだと決めつけ暴れまくっていました。
Aさんが夜中に徘徊しBさんの家に何度も突撃し難癖つけて警察のお世話になったときも
娘さんも一緒になってBさんの家で難癖つけて暴れていて全く話が通じません。
しまいには警察すら匙を投げる始末。
そんなこんなで交流のなかったBさんとも話をするようになって分かったのですが
AさんはBさんから借金をして踏み倒している状況だったのです。
Aさんの死んだ夫が入院していた時の入院費用や複数の家電などおよそ10万円ほど。
なのに私の防犯カメラ代まで出してくれるなんて…お人よし過ぎます。
自分がAさんにやられてきた事を思い、私が困ると思って引き受けてくれたそう。
だからといって決して裕福なわけではなく僅かな年金で暮らすご老人です。
何度、カメラ必要ないなら買ってくれなくていいんですよ?と言ってもだめでした。
そのBさんが言うには、Aさんは近くのスーパーマーケットで万引きもしていると。
そう言えば…Aさんがスーパーで不自然な行動をしているのを見たことがありました。
盗んでいる瞬間を見たわけではないのでその場で声をかけたりはしませんでしたが
後日スーパーで働いている人に注意喚起の声かけはしておきました。
行政の人と話をしていくうちに分かったことですが
AさんはBさん以外の複数人からも借金をしており、皆泣き寝入りしているとの話でした。
弁護士を雇うお金の無い人々から絶妙な金額を借りて踏み倒す…
中々の策士です。
Bさんにもうお金は出してもらえないと思ったAさんは
近所の親戚の家に入り浸ります。
そこでも家人が目を離した隙にお財布からお金を盗んでは
何食わぬ顔をして帰っていったそうです。
親戚の人は親戚の恥とでも思ったのでしょうか?
警察には届けず泣き寝入りです。
Bさんは警察に何度も足を運びましたが捜査はしてもらえませんでした。
Bさんに至ってはもうかれこれ10年を軽く超える年月を…
同じ地域で暮らす者として火事の危険は常に付きまといます、
私も7~8年、不安な気持ちで過ごしてきました。
行政も親身になってくれず、警察にも見放され
Aさんの娘さんも話が全く通じない人間。完全なる八方塞がり。
何だか、Aさんのひとり勝ちのようなお話ですね。
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