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たかのてるこ著『生きるって、なに?』他

 ラジオから、“超”の付く高いテンションで話す関西弁のおばちゃんの声、それはお笑いでも何でもありませんでした。

 自分のことを「地球の広報・旅人・エッセイスト」と呼び、世界7大陸・70か国を駆ける旅人であり、2000年のデビュー作『ガンジス河でバタフライ』は、“旅のバイブル”として有名になりました。

 その声の主は、“たかのてるこ”さん(本名:高野照子)、大阪府出身、日本大学藝術学部卒の50代のおばちゃんです。
 ※ただし、その声とは裏腹に、ポートレートから見るに、かなりの美形のようで、準ミス日本大学にもなった人のようです。

 そのたかのてるこさんは、今までも何冊も本を出していますが、CDケースより一回りくらい大きいサイズの正方形の本、4冊が評判になっているのです。

①『生きるって、なに?』
②『逃げろ 生きろ 生きのびろ!』
③『笑って、バイバイ!』
④『世界は、愛でできている』(新刊)

 ※いずれも、terubooks刊(何と自費出版)で各500円(税抜)。

 これらの本は、笑顔などの表情がとびきりグッドな世界中の人たちのカラーのポートレートと、詩のような愛情にあふれた文章で構成されています。
 ※写真と文章とも、たかのてるこさんによるものです。

 私は、話を聞きつけて、インターネットで販売している書店を探し、翌日には、買い付けに行きました(アマゾンでも販売中)。

①『生きるって、なに?』は、生きる意味がわからない人に対して、人生の意味について、真っ正面から考えた本。

②『逃げろ 生きろ 生きのびろ!』は、今いるところがあまりにつらいのなら、そこから逃げていいんだよと説く本。

③『笑って、バイバイ!』は、いずれ死に至る人間について、ちゃんと人生にバイバイできるように、生きる気マンマンで生きようと説く本。

④『世界は、愛でできている』は、人生の目的は、愛であり、愛とは感謝できることであり、感謝できることが幸せであると説く本。

 いずれも、70ページほどの手のひらサイズの小冊子で、計4冊を通しで読んでも、1時間もかからないような読み物です。

 しかしながら、上記に記載したとおり、内容的には、哲学的とも言えるものであり、小学生でも読める総ルビの文章ながら、かなり深く、考えさせられるものでした。

 たかのてるこさん自体、40歳のときに、18年間勤めていた職場を退職するまでは、かなり悩み苦しんだ経過があったようです。

 職場を退職し、自分の人生を他の人の目を気にせずに生きると決めて以来、ずどーんと人生が楽しくなったようです。

 やはり、悲しみや苦しみを経験した人でないと、あのような深い愛に満ちた文章は書けないのだなと感じました。

 かつて、スピリチュアルなことが好きな有名コンサルタントであった故船井幸雄氏は、「すべては“必要、必然、最善”」とその著書の中で説いていましたが、たかのてるこさんの経歴やその文章・話をひもづけると、まさに、“必要、必然、最善”の形で、現在につながっているのだなと思いました。

 誰しも、そう、端からは順風満帆に見える人であっても、大なり小なり、悩みや苦しみを抱えているのですね。
 ※本当にすごい人は、そんな中でも、毎日、コツコツと生き抜いている人だと私は信じています。特に、周りに不機嫌を見せずに、笑顔で生きている人は、超サイコーです。

 この4点の小冊子は、短い文章ながら、大きな気づきを与えてくれる可能性があります。例えば、トイレなどに置いて、日々、新たな感謝を感じて生きるのはどうでしょうか。

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