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小さい“春”見つけた! 梅が咲きました

 「小さい“秋”見ぃつけた~♪」という童謡がありますが、このところ、立春を過ぎてからというもの、何だかんだ、寒さのピークは越え、暦どおりに、何となく暖かさを感じるようになって来ました。

 さしずめ、「小さい“春”見ぃつけた~♪」ということになりましょうか。

 今日も、東京は、天気が良く、庭先に一輪の梅の花が咲いているのを見つけました。

 その近くを一羽のすずめがうろうろしており、花の蜜でも吸いに来ているのでしょうか、辺りをうかがっていました。

 よく日本で、縁起の良い、目出度めでたいものとして、「松竹梅」が挙げられるじゃないですか。

 これは、もともと古く中国由来の画題の一つであったのですが、日本では、それが縁起物として広まったわけです。

 「松と竹は寒中にも色褪せず、また、梅は寒中に花開く」ことから、「清廉潔白・節操」という文人の理想を表現したものとして認識されていたのですが、日本には平安時代に伝わり、江戸時代以降に民間でも流行し、「松竹梅」と言えば、「目出度い」ものという風に、もともとの中国の認識とは異なったものになっているのだと言います。

 子どもの頃、母が小さな仕事(国勢調査などの行政の調査活動のお手伝いをしており、表彰されるレベルでした。)をして、数万円ほどのお小遣いを稼ぐと、うな重を出前で取り寄せてくれました。

 うな重は確かに美味しかったのですが、かつて、そういう店には、「松・竹・梅」のランクがありました。

 「松>竹>梅」というランクであり、そういえば、今はあまり見かけなくなったランク付けですね。

 今は、牛丼などにあるように、「並・大盛・特盛」みたいに、普通のものは「並」で、いいものは、「特上」などの表現をすることが多くなったように感じます。

 数年前に、高齢のため、廃業した地元の商店街のそば屋に、店が開いていた頃はよく行っていたものです。

 決して、きれいな作りの店ではなかったのですが、大将が仕事熱心で、女将さんも気さくな感じで、気に入っていました。

 私は、夏は、冷やしスタミナうどん(焼き肉が入っている)や冷やし中華などを頼んだり、また、懐に持ち合わせがあると、カツ丼の特上(カツの量が多く、卵も一つ乗っている)を頼んだりしていました。

 みなさんは、カツ丼の特上を食べたことがありますか(「カツ丼(並)<カツ重(特上)」と使い分けている店もあります。)。

 カツ丼は、言わずもがな、カロリーが多い食べ物なんですが、もれ聞くところによれば、肉の衣に付いた油が、胃の中で、糖質の吸収速度を抑え、意外なことに、血糖値の急激な上昇を抑える働きのある(結構、優れた)食べ物なんだとか。

 みなさんも、カロリーのことはさておき、特上と呼ばれるものを、そこらの普通の店でいいので、食べてみると、面白いですよ。

 並と特上と何が違うのか、ある種の研究材料になりますし、また、意外なことに、特上の方が、コスパの良いお値打ち商品だったりもするものですよ。

 特上って言ったら、「松・竹・梅」の“松”なんでしょうかね。

 もともとは、「松・竹・梅」の縁起物の中でのランク付けはなかったようですよ。

 梅は、寒中に、春に先駆けて咲く、縁起の良い花とされていますが、まぁ、これも、梅なりの生物界における生存戦略の一環であり、何らかの考え(!?)があってのことなんでしょうから、人間が勝手に縁起物と言っているのを傍目に、苦笑しているかもしれませんよ。

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