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「よく働いているなぁ」という自分誉め

 「人はパンのみにて生きるにあらず。」とは、聖書に出てくる言葉ですが、生きるためには、パン(食い扶持)は絶対的に必要なんです。

 ですので、サッカー・ワールドカップ開催国のカタールのように、天然資源が豊富で、国民から所得税を徴収しないなど、あんまり働かなくても、食っていけるごく一部の例外の場合を除いて、働かないと生きていけない(生活できない)のですね。

 もともとは、働かなくても食っていける大地主を指して言った言葉らしいのですが、「働かざる者、食うべからず。」との言葉は、一般ピープルにとって、「働かないと、食っていけない」という意味で、どうしようもない真実です。

 太古の時代より、食料調達のためには、狩りをしたり、農作業をしたりしていたわけですが、今は、それがさまざまな職業に置き換わり、そのお手当てであるお金を得ることで、生きのびているに過ぎないのですね。

 ですので、太古の昔から、生きるために、つまり、食料調達のために、人間は働いていたのです。
 ※でも、これって、動物なら何でもじゃね、という指摘はあり得ますが…。

 それでも、時代は過ぎて、今の日本では、普通に生きていれば、食うや食わずの状態に陥ることはありません。
 ※万が一、そのような状態になったときは、太古の時代にはなかった「生活保護」などの社会保障があります。それでも、時代は良くなったものです。

 その「普通に生きていれば」の前提は、みなさんも薄々感じておられると思いますが、結構大変なものです。

 「普通に生きる」って、何をもって「普通」とするかはともかくとしても、現実問題として、なかなかシビアなものです。

 「普通に生きる」ためには、食い扶持を稼がないといけない、そのためには、働かないといけない…。

 働くのって、大変なことなんです。

 世の中、のほほ~んと、稼いでいる人はいなくはないかもしれませんが、まぁ少数派で、みんな結構ギリギリ働いているものですね。

 働くのって、どっかのレジャーランドに行くのと違って、大変だから、お金がもらえるのです。

 単に、ウハウハに楽しいだけだったら、職場にお金を支払う立場(お客様)になってしまいます。だって、レジャーランドに行くときはそうでしょ。

 つまり、「大変代」として、給料・報酬などのお金をいただいているわけです。

 端的に言って、仕事は大変なものなんですが、その大変なことをしている自分をいたわっていますか、と言いたいんですね。

 「労働」とは、「働きを労る」と書きますから、その本質的な意味に立ち返って、自分が働いていることについて、「頑張ったなぁ、よくやったなぁ。」って、自分で自分を誉めるべきだと思うんです。

 日本人は、あまり人を誉めないと言いますが、他人を誉めないどころか、自分自身も誉めていない人ばかりです。

 「かいより始めよ」ではないですが、他人に対して、すごいなぁと言うことより先に、自分自身に対して、「オレって、なんだかんだよくやっているよなぁ。よく頑張っているよなぁ。」って、誉めてあげましょうよ。

 自分を肯定すると言うと、大げさですが、食わずには生きていけない人生を、何とか食い扶持を稼いで生きている人生を、生き抜いている自分自身を誉めてあげましょう。

 「働きを労る」心って、自分自身に向けられてもいいと思いますが、いかがでしょうか。

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