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自分の業務分野に「コア(核)」を持て☆

 社会人になって、保険業界に30数年の間、身を置いていますが、自分の業務知識の中に、「コア(核)」となるような分野がいくつかあり、それが「芸は身を助ける」じゃありませんが、何とかかんとか、一社で生き残ってこれた理由じゃないかなと思っています。

 ①生命保険の商品知識、②保険税務、③社会保障などのライフプラン・FP知識、④コンプライアンス、…。

 これらの知識は、相互関連的・補完的であり、業務遂行上、欠かせないものですが、周りを見てみると、必ずしも、得意分野や専門分野と呼べるような知識を保有している人ばかりではないような気がします。

 今までの日本のサラリーマンは、ジェネラリスト志向が強く、例えば、企画から営業への異動など、あまり関連性の強くない業務経験も良しとされてきた傾向があります。

 世の中の働き方が、次第に「ジョブ型」と呼ばれるような業務内容に給与が付いてくる形態に移行してきており、今後、ジェネラリスト人材は、ただの「何にもよく知らない人」になってしまう可能性があります。

 うちの職場でも、将来に向かって、明らかに専門知識を付けて欲しいと意図されるような人事異動がありました。

 事務部門で養成されてきた若手が、システムエンジニアとしての養成もにらみ、システム会社に出向ということになったのです。

 ちゃんと、システムエンジニアとしての研修も受講する予定が組まれているようです。

 私は、その若手に伝えたんですよ。

 「システムエンジニア出身の作家でもある“ひろゆき”氏は、こんな風に言っているんですよ(注:一部、自分の解釈あり。)。
 『クライアント(依頼者)からのふわっとした要望を、うまく翻訳して、システムエンジニア側に伝えられる仲介者が、求められている。そのためには、クライアント側の事情とシステムエンジニア側の事情をよく知っている者が必要となり、単なるシステムエンジニアより、はるかに引き合いが多く、最も稼げる人材となる。
 今、事務部門(クライアント)側の事情は一定知り得たわけだから、ここでシステムエンジニアとしての知見が得られたら、まさに“鬼に金棒”だよ。
 ただでさえ、システムエンジニア人材は不足しているのだから、将来を見据えると、こんなにいい異動はないのかもしれない。」

 これまでに職場の先輩として、事務とシステム両分野の知見をもとに、活躍しているモデルとして○○課長や○○先輩の名を挙げて、「第二の○○を目指せ」とも伝えました。

 何か不安はありながらも、腑に落ちた様子で、頑張ろうという気になったようです。

 続いて、次のようなサジェスチョン(示唆)を与えました。

①まずは、入門の中の入門書、イラストや図解が一杯の「サルでもわかる○○」や「○○の超入門」みたいな本を数冊読んでみる。

②現在、システムエンジニアにかかる実際の事件を題材にした映画「Winny」が評判になっているから、見たらいい。
 ※私は見ていません。

③システムは未経験者なんだから、言葉すらわからないはず。こういうときは、関連する資格を取得するのがオススメ。ITの入門資格として、「ITパスポート」という国家資格があり、また、合格率も、5~6割程度あり、何と最低年齢の合格者は小学一年生だそうだから、やってみたら。
 ※このテクニックは、システム分野に限らず、有効です。未経験分野に踏み出すときは、ついでに資格も取得しちゃうといいですよ。

④若いんだから、周りを頼ることもした方がいいよ。全部、自分ですることはないよ。

 いずれにせよ、システムにかかる知見は、今後の自分の業務分野の「コア(核)」の一つとなるはずですから、大事に、ただし、慌てすぎず、育てていくといいと思います(^^)。

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