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キャッシュフロー向上のための収支改善

 キャッシュフロー(CF)とは、その名のとおり、キャッシュ(現金)の流れのことであり、一定の期間内に、どれだけのお金が入って来て、どれだけのお金が出て行ったかという、資金の流れを言います。

 一般的には、会社などの経営組織で使う言葉ですが、個人の世帯でも、それぞれのご家庭で、いわば「○○家株式会社」を経営しているのだ、という感覚で考えると、個人版のキャッシュフローが大切であると言えると考えます。

 一般に、個人の家計は、月単位で収支計算がされることが多いですから、月単位での収支がまずまず黒字になっていることが、前提になります。

 つまり、月単位で、「収入>支出」という算式が成り立つことが大切なんですね。
 ※これは、昔の言葉で言うと、「収入の範囲内で生活せよ」という教えになります。


 これを成り立たせるためには、「収入:↑(増加)」し、「支出:↓(減少)」させる工夫が必要になります。

 つまり、端的に言うと、次のとおりとなります。

①支出を合理的に削減する
②収入を増やす
 (その1)労働収入を増やす
 (その2)不労所得を増やす


 ①の支出削減ですが、「合理的に」というのがミソです。

 私が思うに、爪に火をともすような、単なる節約は、いわゆる「吝嗇家りんしょくか」(ケチ)につながりやすく、人間関係に支障を来たしかねないように感じます。

 人間関係に支障を来すと、「運は人が運んでくるもの」ですから、幸運から遠ざかってしまいます。

 単なるケチにならないよう、まずは毎月決まって出て行く固定費から見直しましょう。
 例)住宅ローン…繰り上げ償還の検討
   生命保険料…保険料前納の検討
   サブスクの見直し…無駄なものは解約
   光熱費・携帯料金…割安会社へ切替え


 その他、流動費である食費でも、自炊への切替えや外食ならばクーポン等(株主優待を含む)の有効活用は一考の余地があります。

 次に、②の収入を増やすですが、これには2種類のアプローチ方法があります。

 (その1)の労働収入を増やすとは、文字どおり、勤労所得を増やすことです。

 事業を行っている人ならば、その事業を成功させることですが、サラリーマンなど給与所得を得ている人にとっては、それほど簡単なことではありません。

 社会保険労務士として言えることは、改めて職場の就業規則を読んでみて、何か給与等を増やせる要素はないか、確認してみることをお勧めします。

 資格手当や家族手当などが増やせないか、あるいは、所得税の所得控除関係(扶養控除や各種保険料控除等)を増やすことにより、節税につなげられないか、確認してみるとことです(なお、サービス残業しているならば、ちゃんと残業代を請求すべきです。)。

 (その2)の不労所得を増やすとは、株式・投資信託等の配当、私的年金の受給、生命保険等の中途給付金の受給、不動産収入などを、定期的に得ることを指します。

 これらは、望むらくは、給与水準を超えるレベルを目指したいですが、そこまででなくとも、こういった収入が一定ある人は、サラリーマンでも、給与だけに生活を依存しなくて良いため、一般に打たれ強くなります。

 個人の家計で、「収入>支出」となるには、収入を増やし、支出を減らすことに尽きますが、そのことに現実に取り組んでいる人ばかりではないようですね(>_<)。

 まずは、みなさんご自身からですね(☆)。

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