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お歳暮には返礼品の送付と礼状の返信を

 お中元・お歳暮というのは、以前より下火になりましたね。

 私が社会人になった頃は、関係先から、鮎が送られてきた翌日に、別の関係先から、スダチが送られてきて、何だか焼き物にピッタリなんてこともありましたが、そんなのどかな時代は過ぎて、今は関係先からの贈り物はダメですよ、という時代になりました。

 お中元・お歳暮などのやりとりがなくなりつつあることも、昨今のデパート業界の低迷の要因の一つなのでしょう。

 有名コンサルタントであった故・船井幸雄氏は、「お中元・お歳暮は、理由がなくて贈れるのだから、贈りなさい。理由があって贈るものは賄賂である。」と、一刀両断でしたが、私は、それもそうだなと思い、若い頃から、お中元・お歳暮は贈り続けています。

 一時期は、贈り先が二十数件くらいありましたが、高齢のため、亡くなる人もいて今はだいぶ減りました。

 それでも、職場内には贈る風潮がない会社で、この数ですから、まぁまぁなもんだと思います。

 お中元・お歳暮は、理由なく贈れるとは言いましたが、それでも、日頃の感謝を込めて、という趣旨に決まっています。

 日頃の感謝を込めて、何をするかと言えば、物質的には、贈り物になってしまうのは、ある意味、必然でしょう。
 ※みなさんは、日頃の感謝の気持ちを伝えていますかって、言ったら、自分の言葉にして伝えている人は、日本人にはあまりいないのではないでしょうかね(>_<)。なので、贈り物文化が日本にはあるのでしょうね。

 で、問題は、お中元・お歳暮が贈られてきたら、それは一方通行にならないことです。

 面倒臭いと思うかもしれませんが、相手には「一宿一飯の恩義」ができたことになりますから、まずもって、お礼状をしたためたうえで、なにがしかの返礼品を贈ること、これを習慣にしましょう。

 返礼品を贈らない関係は、相手との縁がいつか切れますし、お礼状を送るのも、特に、年配の方には、好ましく映るようです。

 贈ったり、贈られたり、これはまさに“社交”そのものですから、くれぐれも一方通行にはならないようにしましょう。

 こういうことを、儀礼的だとばかり敬遠するのは、せっかくの世の潤滑油である風習を利用しないみたいで、何だかもったいないですね。

 それで、お礼状ですが、今は、ラインとか、メールとか、そうでなくとも、電話とかによる連絡が一般的かとは思うのですが、私は、そういう時代だからこそ、手書きの礼状が生きると思っているのです。

 私は、かつてすごい手紙魔で、年間千通以上の手紙を書いていた時代もありました。
 ※そういう時代を経ているから、このnoteも、あまりネタ切れなく書けるのです。

 そのときのように、官製はがき一枚に、千字書く勢いはないのですが、きれいめな絵の入ったはがきを日頃からストックし、贈り物が届くたびに、手書きの礼状を書いて、切手を貼り、おまけのお遊びのワンポイントのシールを貼って、出します。

 今は、コンピューターによる文字ばかりあふれていますので、逆に手書きの文字は、あまり美しい文字でなくても、目立つのです。

 仮に、私が営業マンだったら、手書きのはがきを活用して、関係先にマメに連絡します。日頃のご愛顧の感謝と、契約後の感謝の手紙は、時代的に、逆に効果的だと思いますね。

 これからの時期だったら、クリスマスのカードなんてのもいいかもしれません(私はあんまりやったことはありませんが、西欧の年賀状に相当する風習なんでしょう。)。

 お中元・お歳暮に対する返礼品と礼状の送付、私は大事な習慣だと思いますよ(^o^)。

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