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「金持ち“献花”せず」なんてウソです

 昔いた部署で、ネガティブなだじゃれを言う講師がいて、「金持ち“喧嘩”せず」のことをもじって、「金持ち“献花”せず」と言っていました。

 私も、だじゃれ好きですが、こういうネガティブな発言は全く好みではありません。

 同じだじゃれでも、聞いている人の気分が上がるような、思わず「口角」が上がるようなことを言えるように心掛けています。

 で、先の講師の言うように、「金持ち“献花”せず」というのはあるのかと言えば、本当の金持ちは、義理人情に厚く、葬式など、一生のお別れの時にケチるというのはないように感じます。

 うちの奥さんの実家は、旧家の地主の家ですが、今は亡き義理のお父さんが、香典を包む際に、「新札に替えて来なくっちゃ」とよく言っていたのを思い出します。

 当然、新札に替えるのは、一手間かかりますから、本当のケチのやることではありません。
 ※ちなみに、西の方の出身のうちの母の家系では、「新札は用意していたみたいで、葬儀の際の香典には似付かない」という考えであり、それも一理あるかなと思います。

 しかしながら、感染症禍の影響もあってなのか、葬儀のほとんどが、家族葬となり、香典を持ち寄るという行為が消滅してしまいましたから、こんな話も昔話かもしれません。

 いろいろな本を読み、社会でのこれまでの実体験を踏まえる限り、金持ちも、大きく分けて、2種類あるんだなと感じます。

①ストック・リッチ
 ストック、つまり、資産の多い、言うならば、地主系の資産家のことです。
 この種類の金持ちは、物腰が穏やかな人が多く、「金持ち“喧嘩”せず」がピッタリ来ます。

②フロー・リッチ
 フロー、つまり、収入の多い、言うならば、会社などを経営する事業者系の金持ちのことです。
 この種類の金持ちは、切った張ったで、生きているので、勢いが違います。
 もしかすると、先の講師は、こちらの金持ちを指して、「金持ち“献花”せず」と言ったのかもしれませんが、事業を経営している人が、義理人情に疎く、極端にケチだと、事業の先細りは否めないと思います。
 そのため、目端の利く賢い経営者ならば、極端にケチになることはないと思います。

 話を戻しましょう。

 「ケチ」というのは、私は、何だかとてもイヤです。男女平等社会の今、性別を言うのははばかられるところがありますが、特に、男性のケチは、本当にイヤです。

 私は、世代的に、バブル時代に社会に出て来た世代なので、最初のデートで女性に財布を開けさせるのは、非常にためらわれるクチです。

 今でも、女性の方のかなりの割合の人が、男女平等と言っても、男性の支払いが多い方がいいわよって、本音では、思っていると思いますよ(図星ではないですか☆)。

 反対に、女性で、「浪費家」というのは、際限なく、大変恐ろしいと感じています。

 そういう人は、とんでもないので、お近付きにはなりたくありません。

 むしろ、「ケチ」気味の方が、生活を成り立たせていくうえでは、まさしく適当であるとさえ感じています。

 言い方を変えれば、「ケチ」と言うより、「賢い倹約家」というタイプでしょうかね。

 無駄なものにはお金は使わないが、必要ならば、きちんと出す、こういうことができるならば、真の「ケチ」ではありません。

 こういう人は、決して先の講師の言ったような「金持ち“献花”せず」にはならないと思いますが、みなさんはどう思われますか。

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