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中国揚州料理、老辺餃子館新宿本館にて

 21世紀になってこの方、「グルメ・ツアー」と称して、何か月に一回くらいの頻度で食事会を開催している友人がいます。

 お互いのいいときも悪いときも、二十数年の間にはありましたが、企業会計で言うところの“going concern”なんでしょう、淡々と食事会を開催して来ました。

 1回の食事会の一人あたり単価は、1,000円~6,000円程度と、幅広で、とにかく、何かのジャンルにとらわれずに、いろいろと食い散らかしてきました。

 そして、話す内容は、気楽~な話です。仕事の話なども少しはしますが、ちょっとしたグチを言うくらいで、重い話はしませんよ。それが続いているコツなのかもしれません。

 また、他の続くコツがあるとしたら、「開催の理由なく」「幹事を買って出て」「店に予約を入れる」ことかな、と思いますね。

 ①開催の理由なんて要りません。美味しいものが食べたいから。 ②幹事は喜んで買って出ます(職場でもよく買って出ますよ。)。 ③そして、既定事項とすべく、店に予約を入れることです。そうしたら、お互いに来るようになりますし、お互い誠実系ですから、そうそうドタキャンもありません。

 また、予約客は、窓際や奥の方などの上席に通してくれたり、後、肝心なことですが、待っている客を尻目に、堂々と入れたりするメリットも大きいですね。

 そんなこんなで、トータル回数、100回じゃ効かないくらいの回数のグルメ・ツアーに、昨日も、行ってまいりました。

 今回は、バブル時代に行って以来、三十年ぶりくらいに、新宿南口徒歩1分にある、中国揚州料理、「老辺餃子館ろうぺんぎょうざかん 新宿本館」に行って来ました。

 四川料理とか、広東料理とか、山東料理とかは聞いたことがありましたが、揚州料理というのは、ほとんど耳馴染みがありませんでした。

 中でも、この店は、中国で約200年の歴史を持つという、中国皇帝にも愛された「老辺餃子」を中国以外で提供する唯一の店ということです。

 東京新宿に出店して、約40年というこの日本の中でも、老舗と言って良いでしょう。

 新宿駅南口からすぐのビルの狭いエレベーターに乗って、3Fに入ると、中は奥行きの広いいわゆる鰻の寝床みたいな作りになっています。結構奥が広いのです。

 予約していましたが、私は、開店と同時に入店し、来店前に近くのヨドバシカメラで購入した真っ白なスマホ・ケースへの交換をしながら、友人を待ちます。ちなみに、その日、一番の客というのは、縁起がいいことを、どの料理店の人も知っているはずですからね。

 友人は、例により、時刻ぴったりに来て、メインの餃子も入っている「店長お勧めコース」(デザートも入れて8皿で、最初のグラスドリンク一杯無料)の4,000円(税込)/名を頼みました。

 ここの餃子は、焼き餃子もあるのですが、メインは、蒸し餃子(ややシュウマイに近い)です。この餃子は、門外不出の味らしく、三十年前と同じ味がしました。

 他の料理は、海老のXO醤海鮮ソース炒め(チリソースではない)や青梗菜チンゲンサイとキノコの炒めなど、四川料理などの濃いい味に慣れた自分にとっては、薄味のため、少々物足りなく感じてしまいました。

 最後に、本物のドラの音とともに、皇帝鍋の登場でした。鍋なのに、薄味で、しかも、キュウリばかりで、ちょっと残念でした。皇帝は、ごちそうばかり食べていたのか、こういう淡泊な料理がお好みだったとの解説がありましたが、あながちウソとも思えません。

 友人とは、「またね~♪」と、軽いタッチで別れました。私はこういうときは後ろを振り返りません。再会を期すときこそ、後ろを振り返らないと決めているからですよ(^^)/。

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