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「プラセボ効果」→効くと思って飲む!!

 人間の心理状態って、誠に不思議なもので、医師本人ですら、次の事実があることの理由がよくわからないとすることもあるくらいです。

●プラセボ効果…効き目のあるクスリを服用していると本人が思い込むことによって、病気が良くなることがあることです。

 つまり、プラセボ(偽薬)という、効き目のある成分が何も入っていないクスリを服用しても、患者自身が、自分が飲んでいるクスリは効き目があると思い込むことで、病気の症状が改善することがあり、これを「プラセボ効果」と呼んでいます。

 端的に言うと、科学的には、何の成分もないのに、症状が改善されてしまうことがある、という人間の心理面の摩訶不思議な効果のことなんですね。

 ある医師は、これは謎だと言っていましたが、一方で、どんな患者だって、「絶対に治る」と思えば、症状が改善しやくなるのは経験済みなはずです。

 こんなことがあるため、クスリの治験では、有効成分のあるクスリと、プラセボ(偽薬)とを患者に飲み分けてもらい、効果を確かめるのですね。

 場合によっては、医師などの研究参加者が、自分がどちらに入ったか知ってしまうと、参加者の判断・行動・心理などに影響を与えてしまうため、これを防ぐために、結果を観察する研究者自身にもわからなくするように、二重盲検法にじゅうもうけんほうが採用されることもあります。
 ※つまり、それだけ、人間心理の与える影響は大きいということです。

 ということはですよ。医師が、“効く”クスリを「これは効きます!」と、自信を持って患者に勧めれば、プラセボだって効くんですから、効くクスリだったら、なおのこと、効果倍増なはずなんですよ(^o^)。

 仮に、あまり自信のない医師が、「これは、多分、効くと思いますよ~。効くんじゃないかな~。」なんて、自信なく言ったら、プラセボ効果が逆に出て、効き目が半減してしまうかもしれません(T_T)。
 ※幸い、あまりそういう医師に会ったことはありませんが…。

 もっと言いましょう。

 この日本で流通しているクスリは、そもそも厚生労働省が、厳しい試験を行い、それで認可を受けているクスリなんですから、そもそも効果があって、ズバリ“効く”んです。

 その“効く”クスリが、人によってかなり効いたり、あまり効かなかったりするのは、一面に体質などもあるのでしょうが、患者自身の治ろうとする気持ちと、そして、医師やクスリに対する信頼性の有無に、相当面、かかっているのではないかと思います。

 ということはですよ。まず、第一に、患者は治ろうと思うことです。これは当たり前のことのように感じるかもしれませんが、「治ろうとしない患者(こういう患者は存在します!)は、治りが遅い。」というのも、多くの医師が感じていることのようです。

 第二に、信頼する医師を見つけ出すことです。医師といえども、人間ですから、患者との相性もあるはずです。感じが良くて、腕の立つ医師を見つけ出しましょう。そういう医師は、自信があり、しばしば「きっと良くなりますよ。治りますよ。」と、断言し、そして、本当にそうなります。

 第三に、クスリや処置に対しては、「これは、絶対に“効く”んだ!!」と思って、受けましょう。クスリは、そもそも“効く”ものとして、認可されているのです。効かないはずがないのですが、それを心理面から、自分自身で、サポートするのです。プラセボ効果を逆手に取るのですね。つまり、“効く”と思って、クスリは飲むことです。これは決してバカにはできませんよ。

 人間の心理面と、身体面は、どこかでつながっている、そんなことは、医師でなくても、感じているはずです。「プラセボ効果」を逆手にとって、病気をやっつけましょう(^^)。

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