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夏の伊予旅2.5日め…伊予大洲

さて、内子から無事に伊予大洲に移動しチェックインは済ませたものの、伊予大洲の駅周辺は、小さな居酒屋と中華料理店、ミスタードーナツぐらいしか見当たらなかったので、夜のお城を眺めに行くついでに晩ご飯食べようと思って、おはなはん通りとかのある中心街のほうに向かいました。

ちなみに大洲のお城は天守を新しく作ったやつなので歴史的価値はありません。でも遠目に見るとそれなりに山城の雰囲気が味わえます。

夜はライトアップしてる。

しかし、一応観光地っぽいマップも配布されている中心街っぽいとこまで出てみても空いてる店がさっぱりないのには少々焦りました。内子と同じく、泊まり客がいて外食する、という前提があんまりない町なのかも。

シャッター商店街の先にこんな昭和レトロなホテルがあって思わずパシャリ。現役ホテルだった。

防水のための工事中だそうで橋の周辺は道が通れないところもあり、徒歩でくるとこじゃなかった…と思いつつ、なんとか賑わってる店を見つけて晩ご飯。

小洒落た炉端焼きとワインの店で晩ご飯にしました。

炉端焼 油屋

愛媛で炉端焼きかぁ、と思ったんですが美味しかったです。ワインもグラス、ボトルと色々あったし。観光客半分、地元の若者グループ半分って感じだったかな。一人だから品数は頼めなかったんだけど、大将が目の前で焼いてくれるので、他の人が頼んだやつが食べたくなる仕組みになってます。

いい感じで飲み食いして、帰りはタクシー呼んでもらいました。ホテルは素泊まりだったんですが、ぜんぜん朝食の目処がたたなかったので、朝ごはんつけてもらって就寝。

愛媛最終日の3日目は、乗れなかった伊予灘ものがたりのコースを逆走して松山に帰るつもりだったのですが、その前にトラス橋マニアとしてみておきたい長浜大橋というのがあって、そこに寄ると結構電車の本数的に帰りの飛行機ギリギリ。なので、翌朝の大洲の市内観光は早起きして出かけました。

前夜の夜の散歩で、おはなはん通りとかはまぁどっちでもいいなという感じだったので、タクシーでびゅんと臥龍山荘へ。肱川沿いの高台にある山荘です。20世紀初頭に建てられたもので、いくつかの建物は重文指定。

クーラーもないし、めっちゃ暑いんだろうなーと思って覚悟して行ったんですが、これがまぁ驚く涼しさ。朝イチで行ったこともあるかと思いますが、川面を通った涼しい風が建物をスーっと通り抜ける作りになってるんですよね。ほんと、大工さんの知恵というか。素晴らしい。

まだ午前中の電車で松山からくる観光客は着いてない時間だったので、ほぼ貸切でゆっくり涼みながら建物の細部まで観ることができました。

桂離宮の様式を真似たりしてるんだって。部屋ごとにおいてあるCDプレイヤーにスイッチ入れて自分で音声解説聞きながら順路通りに回る感じですが、これ聞いた方が断然面白いので、見学に行かれた方は是非恥ずかしがらずにスイッチ押してお話を聞いてください。周囲の景色や月明かりを借りたりして、時間帯や季節ごとに異なる景色を楽しめる部屋になってるんですね。

欄間の彫刻も涼しげ。

襖の取っ手にはコウモリの形の細工が。芸コマ!

ほんと涼しくてクーラーどころかうちわも必要なかった。

庭の奥にある不老庵は、清水寺みたいに崖の上にせり出した形で建っている建物です。山と川の眺望が美しく、天井は船底をイメージしているそうでこの時代の建物にしてま高く、丸みを帯びて、夜には(見学者は夜は入れないんだけど)川面の月明かりを受けて明るくなるんだそうで、何それ見たい!夜来たい!って思いました。

不老庵では400円でお茶とお菓子のサービスを受けられます。地元のお茶の会のメンバーの方たちがボランティア参加しておられるそうで、可愛い中学生のお嬢さんもお着物着て参加してました。一番若いメンバーだとのこと。

季節のお菓子も美味しかったです。いやーこれ、観光案内のマップだとちょっと町外れみたいに書いてあるから、遠いしパスしようかなと思っちゃう人いるかもしれませんが、大した距離じゃないです。景色も独り占めで気持ちよかった!

知らなかったけど、ミシュランのガイドブックにもひとつ星で載ったらしい。ここは行く価値あると思います。緑濃い夏もいいけど、秋の紅葉は素晴らしいんじゃないかなぁ。

崖に張り出した建築の様子を撮りたくて、裏道を抜けて川まで降りてみました。

これがまた本当に涼しくて静かな木陰の道で、素晴らしかった。蝉しぐれを聞きながらお散歩。

木陰の道を抜けると国道沿いの小さな集落と沈下橋があります。

カヌーの大会があるとかで、河原に準備をしてる人たちがいました。この河原は夏の終わり頃には芋煮会の会場になるそうです。

カヌーの向こう側の小山の中腹に見えるのが、さっきまでいた臥龍山荘の不老庵。

来た道を戻り、裏側から神社に入りました。

軽く参拝して、表側の階段で街中に降ります。

すぐ近くに、「東京ラブストーリーでリカが手紙を出したポスト」というのがありましたが、何を隠そう私は『東京ラブストーリー』というドラマをリアタイでも再放送でも見ていません。漫画も読んでないので実はよく話を知らない。

年齢的にはドンピシャなはずですが、月9恋愛トレンディドラマを憎悪してる勢だったので、「カ〜ンチ!」というネタとして知っているだけです。今見たら逆に面白いかも知れないんですけど、当時は若くて潔癖だったからなぁ…(汗)。堂本剛くんの金田一少年と、古畑任三郎は観てました。でもせっかくなので一応記念写真。

さて、乗る電車までに少し時間があったので、まちの駅でお土産を物色。ボランティアガイドの人たちとの待ち合わせの観光客で賑わってましたが、そこでちょこっと食べてみたのがこのじゃこカツ。

頼んでから揚げてくれるのでアツアツです。こっちの方にくると必ず名物料理としてじゃこ天出てくるけど、私はこのじゃこカツのほうが好きだな!お醤油とかなんにもつけずに行けるので、オヤツに是非。

このまちの駅では、愛媛弁のミニ辞書も買ってみました。

地方に行くとどこでもたいてい地方出版社が出してる地元の歴史の本と言葉の本があって、それがなかなか面白いのです。東京の本屋や密林さんじゃ見つけられないものばかりなので、あんまり重いものじゃなければちょっと買ってみることにしています。

帰りの電車や飛行機の暇つぶしになるし、これ覚えてまた行ってみよー、って思えるので楽しいです。

さて、こんな感じで町歩きしてるうちに昼どきになったので、次の目的地長浜大橋へ向かうことにしました。駅まで歩きはキツイのわかってるので、赤れんが館で涼みながらタクシー待ち。

ここはここで、カフェとかもあるんですが、時間なかったので立ち寄らず。

というわけで、大洲を後にします。また長くなっちゃったので、長浜大橋から下灘経由のおかえり編は、また次の機会に!

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