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プラムリーアップルでジャム作ってみた。

有賀薫さんの秋のお楽しみレシピ、プラムリーアップルのジュレに毎年憧れていながら「こんな時間のかかる料理は到底できないなぁ…」と去年までは思っていたのです。でも今年はコロナ禍で在宅勤務。お料理をする機会が増えて、しかも生ものの宅配便も受け取れる。こういうときにこそチャレンジしてみるべきじゃない?と思い立ち、季節も最後のほうですが、プラムリーアップル(ご家庭用)のお取り寄せをしてみました。

季節終わりだからか、めちゃくちゃよく育った巨大なプラムリーが届いてびっくり。ひとつ500グラムぐらいある。まずは一番簡単なレンチンのジャムを作ってみた。

ざくざく切って耐熱容器に入れて、160グラムあたりお砂糖大さじ4杯を目安にリンゴに砂糖をふりかけます。超アバウト。しかし砂糖の多さにたじろぐ。この状態で蓋してレンチン5分。

つぶしたりとかなんもしてません。加熱しただけで勝手にこうなる。皮を取り除いてちょっとだけかき混ぜて、あと2分レンジで加熱。あっという間に甘酸っぱいフレッシュジャムの出来上がり。簡単すぎて笑ってしまいます。

ヨーグルトにぴったり。たぶん、サツマイモとかと一緒に煮てもおいしそう。皮は私はよけちゃったけど、細く刻んで混ぜても香りが出ておいしいらしいです。冷凍パイシート買ってきたら即アップルパイもできますね。買いに行こうっと。

あまりにも簡単すぎて面白かったので、近所に住んでいる会社の同僚にもお裾分けしました。そしたらお礼にとスコーンをくれたので、こちらもリンゴのジャムと相性ぴったりでした。ちょうどKiriのクリームチーズを買ったばっかりだったので、今朝はスコーンにクリームチーズとリンゴジャムのっけて食べました。わらしべ長者の気分です。

もう一つ、前々から気になっていたプラムリーのジュレ。お料理上手の皆さんのように大きなお鍋とか持ってないので、有賀さんのレシピの半量でチャレンジしてみました。

袋とかもないのでガーゼの布巾で代用。でもちゃんとポタポタ果汁が落ちてきます。絞っちゃダメという話なので、在宅社畜として休日作業をしながら8時間ちゃんと待ちました。リンゴは緑色なのに、エキスは薄いピンク色。中学生の頃に、桜の枝で草木染めしたときを思い出したなぁ。植物のからだの内側には、外側からは見えない別の色が宿ってることがあるんですよねぇ。加熱したり、何かと混ぜたりして、初めてぱっとその色が目のまえに現れるときの魔法を見たような気持ちって、子供に戻ったような気持ちにさせてくれます。志村ふくみか!という感じですが。(今この記事を書きながら志村ふくみさんのお名前の漢字を確認するためググっていたら、志村ふくみさんご健在でした!御年96歳、人間国宝。すごいな、私が小学生だか中学生の頃の教科書に載ってた人ですよ…!)

一滴一滴、ぽたんぽたんと落ちる様子を見ていたので、鍋に入れるときも最後の一滴までもったいなくて、ちゃんとすくって入れました。普段のお料理のときは、ちょっとぐらい汁がこぼれたりしても「あー仕方ないや」って思って汚れたボウルもざーっと洗って流してしまったりするけど、フードロス問題っていうのは、人がこうやってゆっくり時間をかけてお料理をする時間がないから起きることなのかも知れない…ってふと思いました。こちらも砂糖の量にたじろぎながら煮詰めていきます。(家の中にある砂糖の量が足りなくてスーパーに買いに走りましたw←こういうのを泥縄という)

少し白濁していた果汁が、ある瞬間に魔法みたいに透明になるんですよ。ふわぁああ!っていう感じ。そこからしばらくして少しとろみがつき始めるんだけど、そこでやめとかないとダメっっていうことを今回学びました。有賀さんのレシピに「煮詰めすぎると飴になっちゃう」って書いてあったんですけど、私「冷めたらジュレ状になる」の「冷めたら」っていうところをよく読んでなかったので、「なんかもうちょっとかなぁー」と思いながら煮詰めすぎちゃった。

ので、こんな仕上がりに。

気泡がいっぱい入っちゃってますよね。これはこれで宝石みたいできれいなんだけど、有賀さんのみたいに透明プルプルにはならなかった…残念。あと、砂糖入れる前にもう少し水分飛ばしてもよかったのかも。色が若干薄い感じなのはそこかなぁ。ペクチンの力をもう少し信じるべきでした。無念。来年こそは…という気持ちに今からなっています(笑)。

お味見しながら、何かほのかに知ってる味だよなぁーって思ってたんだけど、長野名物みすず飴だった。考えてみたら、材料的には寒天使ってるか使ってないかだけの違いなので、すごくやわらかいみすず飴ってことかも。

ジュレはちょっと仕上がり残念な感じだったのですが、でもヨーグルトには合うし、フレッシュのほうのジャムと混ぜたらおいしかったし、紅茶に混ぜたら普通にアップルティーになりそうなので、これはこれで楽しもうと思います。

というわけで、数年来やってみたかったことがやれて満足。やってみたらそんなにめんどくさいことでもないんだよなぁー。狭い我が家ですが、カーテンレールに紐つけてぶら下げて果汁をとることもできたので、ワンルームマンションとかでも、工夫しだいでどうにか作れるんじゃないかと思います。

素敵なライフスタイル記事を読むのは好きだけど、自分には縁遠い世界…と思ってる人にこそ買って試してみてほしいやつ…と思いました。私もそういうタイプなので。プラムリーのシーズンは終わりですが、リンゴはこれから紅玉のシーズンで、アップルジェリーは紅玉でも真っ赤なきれいなのが作れるらしいです。私は今年はプラムリーの消費で必死になってると思うので、紅玉で上手に作れたという人がいたらコツを教えてほしいです。来年の参考に!

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