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築地ワンダーランド

161029
築地ワンダーランド@ユーロスペース

とりあえず渋谷がダンジョンすぎて泣きました。駅からなかなか脱出できない。しかもユーロスペースが私の知ってる場所にない。ぐるぐる先生のお導きでどうにか開場ギリギリにユーロスペースに到着しました。あとでググって10年も前に移転してたことを知りましたよ。四十路が渋谷来るともう浦島太郎です。おそろしや。

ともあれ、無事に見てきました築地ワンダーランド。

最初の10分ぐらいは、あ、失敗したかな、って思ってたんです。英語のナレーション、小綺麗な空撮、イメージビデオみたいな映像の合間に無節操に挟まれるインタビュー、多用されるスローモーション。ダメなドキュメンタリー映画の典型っぽい構成の上に、最近流行りの日本スゴイ臭が滲んでる感じで、あー外人さん向けクールジャパンのプロモーション映画に金を払ってしまったあ、みたいな失敗感。

よくなってきたのは後半の、日本の子供の味覚障害率があがってるという話が出てきたあたりかなぁー。

戦後、食文化が変わる中で、日常的に魚を食べる人が減っている。そんな状況の中で、漁師さんから卸、仲卸、料理人や魚屋さんへと渡されるバトンをどう「食べる人」にまで手渡してくれいくのか。そのことを真剣に考えながら、誇りをもって仕事してる人たちの姿に、なんだかじーんとした。

演出の稚拙さを素材が補っちゃってる感のある映画だったけど、豊洲移転を控えた今、この唯一無二の魚市場を映像として記録に残したことには意義がある。そして、プロフェッショナルでチャーミングな築地ワンダーランドの職人たちが本当に楽しそうに生き生きと働く姿に、働くことが喜びである、ということが、すべての人に与えられる幸福であればいいな、と思わずにはいられない。

にしても、すさまじい飯テロ映画でした。我慢出来ずに速攻でお鮨食べに来ちゃいました。山形の秋あがりの吟醸飲みながら書いてます。幸せ。

#築地ワンダーランド #映画 #美味しかったもの




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