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本棚がかわいくて。

新しい本棚を眺めながら思った。
「ああ、これで私の暮らしは整った」

本棚を買って、本を並べてみたら、かわいくて、本棚を眺めてはニヤニヤする日々が続いた。

たまたま読んでいた「私の生活改善運動」の本の中にも

部屋に来た私の本棚は、思いがけず、恐ろしくかわいかった。

私の生活改善運動-本棚編-

という一文があり、激しく共感。
この瞬間の感情は何度も訪れるものではない、と思ったので少し記録してみようと思う。

部屋を整える

10月頭に岡山から香川の高松へ引っ越してきた。

今までシェアハウスに住んでいたり、仮住まいが多く、いつかまた引っ越すだろうな、という気持ちでいたので、あまり「インテリア」とか「部屋を整える」というのに無縁だった。むしろいつでも移動できるように、大きな家具は持たないでおこう、と身軽な感じだった。

でも今回の引っ越しは今までとは違う。きっとこれからも高松に定住していくだろうし、契約したアパートも少なからず数年は暮らすだろう。

そうなるとある程度しっかりと部屋を整える必要がある。

暮らしていく上での最低必需品、冷蔵庫、洗濯機、ベット、掃除機など、家電を揃えたら、暮らせる状態になった。

ダイニングテーブルとかソファとかもあったら、さらに良い暮らしになるだろう。でもこだわり始めたらいくらお金があっても足りない。

部屋を整え始めて思ったのは、とにかく優先順位。何が必要か。何から揃えていくか。これは人それぞれ違うと思う。

例えば、うちの場合はキッチン。新しい鍋に、新しい木のまな板。何でも良い、ではなくて、しっかり選んだ。

そして、本棚。本棚を買ったのは、最後の最後になった。ちゃんと選びたかった。でも正直無くても困ることはない、ダンボールに本が眠っているだけ。早くダンボールから救出しなくては、と思っていたけど、中々優先順位が回ってこなかった。

いよいよ本棚探し

本棚探しは、ネットで色々リサーチ。本自体はそんなに多くはないので、大きい本棚はいらないな、でもこれから本が増えた時も困らないサイズがいいな、、と考え始めたら中々決まらない。

いろんな人の部屋の本棚写真を見るけど、オシャレすぎてイメージしにくい、、シンプルな部屋にポツンと本棚。みたいなのを想像しているので、ちょっと理想と違う。

結果、IKEAの本棚に決めた。いっぱいリサーチしたけど王道に行き着いた。ネットで見た瞬間「あ、なんか良いかも」という直感が働いたのと、部屋に置いてある姿が想像できたので、これに決めた。

本棚が届いて暮らしが整った

本棚が届いて、組み立てた。まず、色味が良い!予定していた寝室に置いて、本を並べる。この本を並べる作業がとてつもなく楽しい。サイズで合わせる?ジャンル毎でまとめる?考えながら収納していくのはワクワクする。

自分の好きな本を好きなように並べて、空いてるところには、好きなポストカードを並べたり、表紙が見えるように立てかけたり、、コーディネートしていく。完成した本棚を少し離れて、眺めてみた。

「ああ、良いっ!!!最高!素敵!」
「え、本棚ってこんなに愛でたくなるものなのか」
「本棚の前に座って、眺めていたい!」

お気に入りのものを作り上げてしまった感覚。この世に生んでしまった。

本棚が私にとってこんなにも気持ちを高ぶらせるものだとは気付かなかった。そして寝室に置いたことで、本が毎日目に入って、寝る前に読書もできる。本が暮らしの中にスッと入って来た。

本棚がかわいいという感覚

最近「私の生活改善運動」という本を読んだ。前々から話題になっていて、気になっていた一冊。今は少し時間があるから読んでみよう、という軽い気持ちだったのだけど、今の自分にとてもマッチした一冊でとても良かったので、少し本の話もしようと思う。

この本は、自分が心地よく、幸せに暮らす為に、身の回りを整えて、生活を改善していく話。「住む場所」「食事」「服」などいくつか項目が分かれていて、中でも「本棚」の章が私が最近感じた事ととてもマッチしていた。

筆者は理想の本棚を求めて「買う」のでは無く「DIY」で自分だけの本棚を作成。

「部屋に来た私の本棚は、思いがけず、恐ろしくかわいかった。」
「まるで生き物のように見えた。」
「寝る前も、朝起きたときも、うっとりと棚を眺めた。何度見てもかわいい。」

私の生活改善運動 ー本棚編ー

筆者は、自分で作り上げたものに愛着が湧いて、愛しく思えたのだと思う。

でもどうしてこんなにも可愛く思えるのだろうか。

「初めて百パーセント自分のためだけに作ったからかもしれない。」
「自分で自分にかけた愛情が、そのまま自分に返ってきている気がする。」

私の生活改善運動 ー本棚編ー

確かに!私も本棚を自分の為に選んだ。自分の幸せの為に。
そして私にとって本は、自分へのプレゼントのような、人からもらった本もあるけど、基本は気に入って買ったものばかり。そんなお気に入りがズラーっと並んでいる。そりゃあ、愛でたくなる。

今までも本棚は使っていたけど、自分で選んだ本棚ではなかったし、そこまでこだわって本を並べてなかった。でも今回、本棚を整えてみて、自分にとって本が大切で落ち着くものなんだな、と再認識した。

たまたま私は本棚だっただけで、服が好きな人は素敵なクローゼットを手にしたら、きっと愛でたくなるのだろうな。

本は、ビタミンであり、鉄分であり、心のサプリメントであり、日常的に摂取して心と体が潤っているうちに、いつか私の血肉になるのだろう。
本棚は生活必需品ではないと思っていたが、そんな場所を部屋のなかにつくれたことは、生活をつくっていくうえで大事なことだった。

私の生活改善運動 ー本棚編ー

この本はよくあるハウツー本では無く、等身大で暮らしを整えていく様がとても面白かった。完璧にはできない、でも自分の中で大切なものは「これでいいや」では無くて、しっかり整える。それによって日々の暮らしは彩って、幸せに近づいていく。

本棚を整えたから本を読むぞ

私は本好きではあるけど、熱心な読書家ではない。忙しいと本から離れてしまい、余裕があると本を読み始める。本を読むと気持ちが晴れやかになって、救われることも多いので、頑張って習慣づけたいところ。

素敵な本棚をこしらえたので、これを機に本を手に取る回数が増えるといいな。

そして高松で素敵な本屋も見つけたので、これも良い予兆。

新しい家、新しい土地での暮らしが本のおかげで、未来はかなり明るいぞ!

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