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私の好きな本~黒柳徹子氏『トットちゃんとトットちゃんたち』

前の投稿からの流れで、また黒柳徹子氏の著書を紹介します。

彼女がユニセフ親善大使を務めたことは知っていたので、どんな活動していたのかな?くらいの気持ちで読みました(旅行のお供として)。


1984~1996年までに訪れた国について書かれています。

タンザニアから始まりボスニア・ヘルツェゴヴィナで終わります。

どの国も戦禍・飢餓・災害・貧困で苦しんでいます。
その中で真っ先に犠牲になるのは子ども達。

彼女は幼少時に戦争を体験しており、そのときの様子も、端々に書かれています。

「戦争の時、自分も同じくらい苦しい思いをしたから、現地に行ってもそんなに驚かないだろう」

と思っていたようですが、実際は、想像を絶する悲惨さでした(彼女の戦争体験も、私には胸が痛くなるものばかりですが)。


普通の人間だったら、1回行っだけで「もう、行けない」となってもおかしくないのですが、本書に書いてあるだけで彼女は13回!も訪問しています。

私は子どもの頃、彼女のユニセフの活動について、否定的な意見を聞きました。

「飢えで苦しむ子ども達の前に、化粧してドレスで現れるとは、何事か!」と。

そのような映像を見た記憶もあるのですが、ハッキリとは覚えていません。

ただその当時、「そんなに怒ることかな?芸能人やし、女の人やん」と
思ったことは覚えています。

実際そうだとしても、13回なんて、よほどの勇気と熱意がないとできるものではありません(テレビの仕事もしながら、です)。

どの国の状況も辛いですが、カンボジア・ルワンダ・ボスニアヘルツェゴビナの章は、特に悲惨です。
災害はそんなに多くなく、地形・地理的に恵まれ、本来そんなに飢餓に苦しむはずもないのに、内戦による大量虐殺で、壊滅状態なのです。

ニュースなどで、世界の各地で戦争が起こっていることは私も知ってはいたけど、表面的なことしか知らなかったのだと、実感しました。
世界の各地で今も戦争が起こって、多くの子どもが犠牲になっていることを、ライターとしてキッズヨガ講師として、伝えていきたいと思いました。


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